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糖尿病、高血糖症について

2 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2014/04/30(Wed) 17:00
体重減効果も 4月発売「糖尿病新薬」飲んでいい人、悪い人

日刊ゲンダイ2014年4月28日 掲載

·糖質制限食の人は低血糖に要注意


糖尿病患者の救世主!?/(C)日刊ゲンダイ
 新しい糖尿病新薬「SGLT2阻害薬(ナトリウム・グルコース共輸送体2阻害薬)」が4月に発売された。さらに類似の3成分4製剤が厚生労働省に承認されており、間もなく発売予定だ。SGLT2阻害薬は従来の糖尿病薬とは全く違うメカニズムで、画期的な薬として専門医から注目を集めている。どういった薬なのか? 糖尿病専門医である加藤内科クリニック(東京・葛飾)の加藤光敏院長に聞いた。

★従来の薬とどう違う?

「この薬は少し難しい薬ですので、医師だけでなく患者も特徴をよく知って使うべき薬であることを強調したいと思います。作用としては、腎臓の糸球体で濾過(ろか)されたブドウ糖は尿細管でSGLT2とSGLT1によって再吸収され体内に戻りますが、この薬は糖を体に再吸収させず、積極的に尿中に排出させ、血糖値を下げる全く新しいものです」

★糖を尿中に排出させて体にダメージはないのか?

 健康診断で「尿糖が出ている」と指摘された人もいるだろう。人間の体には「体内で糖が増えると、尿中に糖を捨てる」という自然な働きが備わっている。

「高血糖が続くと、それが毒となって血管や臓器を傷めるので、体は大事なエネルギーを外に捨てます。今回の薬はそれを逆手に取ったもので、食後で160〜180mg/dlといった高血糖になる前の、もっと血糖が低い段階から糖を尿中に出すのです」

★「SGLT2」とは?

「腎臓の近位尿細管という部分で、糖を再吸収する輸送体です。SGLT1とSGLT2があり、主に働いているのはSGLT2で、新薬ではこちらの働きを阻害して糖の再吸収を阻止します。SGLT1も阻害する薬も研究されていますが、消化管障害などが起きやすいため、SGLT2にターゲットを絞った新薬が開発されました」

★SGLT2阻害薬のメリットは?

「この薬は、単独使用では血糖が過剰に下がる低血糖が起きにくい薬です。脂肪が分解されやすくなり、体重も2〜3キロ落ちる方が多いのもメリットです。また、従来の薬と全く作用が異なるので、今までの薬で不十分な場合に、併用でも効果が期待されます」

★デメリットは?

「(1)糖が尿に出る時に体の水も引かれて出るため、こまめに水分を取らないと脱水になる危険があり、真夏は要注意(2)尿路・性器感染症が女性で特に起きやすい(3)やせ形の方や高齢者ではエネルギー不足で、脂肪を燃焼させるのでは足らず筋肉を減らす恐れ(4)腎臓の悪い方は効果が少ない(5)尿量が増える(6)薬をやめると体重が元に戻りやすい――の6つです。減量だけを目的に飛びつくのは危険です」
 慎重に使わなくてはならないことは確かだ。

★糖質制限食の人も使用できる?

 糖を尿に排出するので、糖質制限食などで、もともと糖の摂取が少ない人はどうなのか?
「単独使用では低血糖のリスクが少ないが、糖質制限食の人は、低血糖や、筋肉がエネルギーに利用されて減る可能性があります。この薬を飲むなら糖質制限を続けない方がいいでしょう。なお、大酒を飲んだ時も低血糖に要注意です」
★お勧めの人、お勧めでない人は?

「まず安全に使用出来ると思われるのは、60歳以下の肥満体形で2型糖尿病の方でしょう。〈今日は猛暑日の予報だ〉〈マラソンに出る日なので服用を休む〉など、場面によって患者自身が対処することが必要な薬です。この薬が糖尿病患者さんの福音となるように慎重に使用していきましょう」


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