掲示板に戻る 全部 前 50 次 50 1 - 50 最新 50 スレ一覧



レス数が 1000 を超えています。残念ながら全部は表示しません。

【星のカービィデデデでプププなものがたり】貴方の質問、お待ちしています【オリキャラ注意】

1 名前:シノ ◆IiInQphU 投稿日:2015/10/16(Fri) 00:01

いらっしゃいませ 闇の忍び部隊のリーダー、シノと申します
本日は、ここまで足を運んでいただき、誠にありがとうございます
それでは、本日はどのようなご用件でしょうか……?


……失礼しました 少し緊張させてしまいましたね
こちらは、数ある少年漫画の中で絶大な人気を博した『星のカービィデデデでプププなものがたり』の世界観を元にしたスレッドです
前回に引き続き、今回も私、シノがスレッドのリーダーを担当致します
オリキャラが嫌いでなければ、どうか最後までお付き合いください
早速ですが、ルールの説明に入ります

【壱・質問するのが名無し、返答するのがキャラハン】

基本的に 質問をするのは名無しさん、その質問を返すのはキャラハンです
当たり前の事ですが、当たり前な事だからこそ当たり前に守って頂きたい所です
キャラハンには名無しさんからの質問を返す義務があります
私もそのキャラハンの一人です 頑張ります

【弐・キャラハンは星のカービィシリーズのキャラクターに限定する】

キャラハンは星のカービィシリーズのキャラクターのみとさせて頂きます
他作品のキャラクターを持ちこむ事は原則として禁止にしています
私はオリキャラですが…オリキャラでも世界観を崩さない程度なら大丈夫との事です

【参・初心者も歓迎】

キャラハンなんてやった事がないって方でも是非気軽にご参加ください
やる気さえあれば歓迎します
弐のルールと被りますが、キャラハンは星のカービィシリーズのキャラクターという条件であれば
誰でも参加可能です

【肆・他人に優しい書き込みを】

荒らし、中傷、煽り等の書き込みは禁止です
礼儀やマナーというのはどこに行っても守るべきものです
出来るだけ相手を不快にさせないような書き込みを心掛けましょう

以上のルールを正しく守りながら利用してください
ルールは絶対です 破った者には裁きが下ります
「皆が楽しく、皆で楽しく」を目標に、共に頑張って参りましょう 宜しくお願い致します
まずはこれまで あらあらかしこ


〜   こ  れ  ま  で  の  歴  史   〜

初代(2006/04/09(Sun) 13:47 〜 2007/04/08(Sun) 20:56)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=144558035

2代目(2007/04/09(Mon) 09:58 〜 2007/07/22(Sun) 19:12)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=176080296

3代目(2007/07/23(Mon) 10:26 〜 2008/05/19(Mon) 22:49)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=185153984

4代目(2008/05/24(Sat) 08:45 〜 2009/02/06(Fri) 18:02)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=211586325

5代目(2009/02/01(Sun) 11:19 〜 2009/04/25(Sat) 01:20)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=233454750

6代目(2009/05/13(Wed) 16:29 〜 2009/09/12(Sat) 23:35)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=242199773

7代目(2009/09/13(Sun) 00:19 〜 2010/06/19(Sat) 07:45)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=252768756

8代目(2010/06/19(Sat) 07:56 〜 2011/04/07(Thu) 21:02)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=276901813

9代目(2011/04/11(Mon) 04:08 〜 2011/12/27(Tue) 15:51)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=302462486

10代目(2011/12/28(Mon) 09:38 〜 2012/09/23(Sun) 19:47)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=325032688

11代目(2012/09/24(Mon) 00:50 〜 2013/10/10(Thu) 23:18)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=348415447

12代目(2013/10/12(Sat) 04:13 〜 2015/10/12(Mon) 00:03)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=381518798

484 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2017/08/04(Fri) 22:49

ナレーション「平和な日々のその裏で、悪人共が薄笑い
  夢や希望を踏みにじられ、すすり泣く者の声がする
  空が晴れても心の闇は晴れぬまま
  闇の因果を断ち切るは、今を生きる忍び達
  心の上に刃をかざし、街に潜む悪人共を、裁きの刃で一刀両断!
  闇の忍び部隊、いざ参る!」


ナレーション「約1年半の沈黙を破り、遂に月華のシノ〜忍び街道まっしぐら!〜再開です!
  前回までのあらすじを忘れてしまった人の為に、前回のあらすじを説明しよう!
  文左衛門が切り札としてプププランドに向かわせた四将軍、そして謎の仮面の侍
  その5人が、闇の忍び部隊と交戦する……が、四将軍は次々と闇の忍び部隊に倒されてしまう……
  残りは仮面の侍……シノが迎え撃つが、その仮面の侍の正体こそ文左衛門であった
  遂に自らの正体を明かした文左衛門は、闇の忍び部隊と最後の決着をつける事を決意するのだった………
  



オロチ「文佐衛門………戻って来ないな………」
ダークソードナイト「ふん……闇の忍び部隊の連中に負けたか……それとも勝てなくて逃げたかのどちらかだろう
  いずれにせよ、所詮は使い物にならぬ腑抜けだったという事だ
  デスドラースといい文佐衛門といい、この組織の幹部は虚仮脅しばかりだな」

 シュバッ!!

ダークソードナイト「…………何の真似だ?この私に武器を突きつけるとは」

クチナワ「これ以上我らを罵倒すると、うぬの命は無いぞ………」

オロチ「落ち着くんだ姉さん!こんな所で仲間割れなんて良くないよ
  彼は今は貴重な戦力だ ここで彼を殺してしまえば作戦に大きく響く事になる」
クチナワ「………ふん…それもそうじゃな……」
ダークソードナイト「…気に食わんな、その言い方……まるでその気になれば私などいつでも殺せると言っているように聞こえたぞ」
オロチ「そんな風に聞こえたかい?ごめんごめん」
ダークソードナイト「ふざけるなよ貴様ら!!」
邪幻斎「いい加減にしないか!!」

オロチ「………!」
クチナワ「………!」
ダークソードナイト「…………!」

邪幻斎「文佐衛門ならば、先程鉄眼が捕獲した 鉄眼、文佐衛門を連れて来い」

鉄眼「分かった……来い」
文佐衛門「………………………」

オロチ「文佐衛門……!」
ダークソードナイト「無様だな 負けてのこのこ帰って来たというわけか…!」
クチナワ「黙れ 一言多すぎるぞ」

邪幻斎「文佐衛門………聞かせて貰おうか………」

文佐衛門「邪幻斎殿……そして皆の衆………申し訳ござらん………作戦は失敗に終わったでござる………
  しかし、今一度拙者にチャンスを………今度こそは必ず………決死の覚悟で闇の忍び部隊を………!」

ダークソードナイト「チャンスだと!?何度も失敗した立場でありながら、まだチャンスが欲しいと言うか 愚か者め!」

邪幻斎「良いだろう………」

ダークソードナイト「何っ!?」

邪幻斎「ただし、これが最後のチャンスだ………闇の忍び部隊を斃し、プププランドを制圧するまで、
  帰って来る事は許さん…………それが出来なければ、お前には死んで貰うぞ 良いな」

文佐衛門「はっ……感謝致すでござる………全ては、邪幻斎殿の仰せのままに………」


485 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2017/08/04(Fri) 22:52

 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜
  第参拾参話 もしも、食が世界を支配したら

 前回までの記録

  第参拾壱話 もしも、プププランドが戦場と化したら前編(>>15-18)
  第参拾弐話 もしも、プププランドが戦場と化したら後編(>>34-38)


サスケ「……どうだ、坊主の様子は」
シノ「いえ………蕎麦も作る気になれないと………ここ最近はずっと店を閉めて外に出る事もありません」
タック「まあ…色々ありましたからなあ……」
ジュキッド「……しかしあの男、仲間の振りをして我々に近づいたとなると、少々厄介だな」
サスケ「ああ……俺達の事を色々調べ尽くしているだろうぜ……
  奴は恐らく、ここにやって来る……今回の仕事は、坊主無しでやるぞ」
シノ「………その方が良いかもしれないですね……ツキカゲさんにとっては、最も戦いたくない相手ですから………」
ジュキッド「………心配だな……」




ツキカゲ「……………どうして……どうして文佐衛門さんが…………
  嘘だ……文佐衛門さんが悪い人だなんて………僕にアドバイスをくれたり、助けたりしてくれた文佐衛門さんが………」

 ガラガラガラッ!

ツキカゲ「……………!!」

文佐衛門「済まない……閉店という看板が目に入ったのだが、またお主の蕎麦を頂きたくてな……
  一杯、頂戴出来ぬか……?」
ツキカゲ「……………はい…ただいま……」


文佐衛門「………うむ、やはりお主の蕎麦は美味い……今まで食して来た蕎麦の中でも、特にな………」

ツキカゲ「…………文佐衛門さん………もう悪い事はしないでください………僕は貴方と戦いたくなんかありません……!」

文佐衛門「…それは出来ぬ……出来れば戦いたくないのは拙者も同じでござるが、全ては命令の上仕方の無い事………
  もし、このような形で出会わなければ、お主と楽しく語り合う事も出来ただろうにな………」
ツキカゲ「文佐衛門さん!僕達の仲間になってください!そして一緒に幻夢教と戦いましょう!そうすれば………」
文佐衛門「申したでござろう……それは出来ぬと………幻夢教には、色々と恩がある…………
  拙者は武士であるが故、恩を仇で返すような真似はしたくは無い………
  忠誠を誓った主の為に戦うのが武士としての拙者の務め………それを破るわけにはいかぬのだ………
  ……美味かった………お主の蕎麦を食すのは、これが最後でござる それでは失礼仕った」
ツキカゲ「待ってください!!僕は戦いたくなんて……!」

 バタン!

ツキカゲ「……………………嫌だよ…………何で文佐衛門さんが敵なんだよ…………!
  嫌だよ………こんなの…………………………!」


暗闇斎「そうか…………今回はツキカゲを戦力から外すと」
シノ「はい……ツキカゲさんは、文佐衛門さんと仲良くなりすぎました………
  恐らく、今のツキカゲさんでは、文左衛門さんを相手に武器を構える事なんて無理です
  ですから、今回はツキカゲさんを一緒にするわけには行きません……文佐衛門との決着は私達だけで……」
暗闇斎「別に構わん……丁度、お主達宛てに依頼が来た所でござる
  標的は、その文佐衛門………仕事料は1000万」
タック「1000万!?今回はえらい大金でんなあ……!」
サスケ「誰だ?依頼人は……」
暗闇斎「口外してはならぬという依頼主との約束でござる 教える事は出来ぬ」
シノ「文佐衛門さんですね……」
タック「え………!?」
シノ「恐らく、文佐衛門さんは今日、私達と決着をつけるつもりです………
  この依頼と仕事料は、恐らく私達への挑戦状のようなものかと………」
サスケ「チッ………だとしたらふざけた真似しやがる………」
暗闇斎「引き受けるかどうかはお前達の自由だ 断りたければ断るが良い
  だが、それが何を意味するか……お前達なら分かるだろう……」
タック「ど…どないしまっか……?シノ姐はん………」
シノ「…………引き受けます」
サスケ「……だな……相手が誰であろうと、街に危害を加える存在なら容赦するワケにはいかねェ
  決まりだな 行くぞ」


486 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2017/08/04(Fri) 22:56

タック「ホンマにそれで良えんでっか…!?ツッキーはどないするんや!?
  あいつは……ツッキーは、あの文佐衛門っちゅう男を心から尊敬してはった それはもうアホかっちゅうぐらいにな
  ツッキーの気持ちはどないするんでっか!?シノ姐はんサスケ兄はん!!」
シノ「タックさん…………」
サスケ「俺達は裏稼業の者だ……私情を挟むのは二流三流のやる事だ
  坊主が奴を尊敬していようがいまいが、斃さなきゃいけねえ標的である事に変わりは無い」
タック「鬼やなアンタは……!アンタには血が流れてないんでっか!?」
サスケ「当たり前だ……俺は暗殺者だ……情なんざとうの昔に捨てた」
ジュキッド「済まないが、俺もサスケ殿に同意だ 坊やには悪いが、相手は幻夢教の幹部
  言うなれば、デスドラースと同等の存在だ そのような者を放っておくわけにはいかぬ………」
シノ「ですが、文佐衛門さんは邪気の無い方です 話し合って、説得すればきっと……………」
サスケ「果たして、どうだろうな……………」


 住人の声「うわあああああああああああ!!」



ジュキッド「…………何やら、外が騒がしいな」
シノ「行ってみましょう」



シノ「一体何の騒ぎですか!?」

住人「大変なんだ!!植物が!植物がどんどん枯れていくんだ!!」

ジュキッド「何だと…!?」
タック「ホンマや…!草木がどんどん生気を奪われているみたいでっせ!」
サスケ「この光景……まるで………」
シノ「はい……木枯虚無僧の尺八………
  まさか、これは文左衛門さんの能力……!?」
ジュキッド「成程……文左衛門という男は、自分の能力を尺八に変えてそれを木枯虚無僧に与えていたという事か……」
タック「感心している場合ちゃいまっせ!侵食のスピードはあの尺八とは比較にならへん程の速さや!
  このまま行くと1日でプププランドの……いや、ポップスター全体の植物は皆枯れてまう!」
サスケ「考えている余裕すら与えないというワケだな……急ぐぞ!」
シノ「はい!」


文左衛門「……………………………」


タック「いた……あそこや!」
シノ「文左衛門さん!」

文左衛門「………………やっと来たか………待ちかねたぞ闇の忍び部隊」

サスケ「一体何の真似だ……植物から生気を奪って俺達をおびきよせたつもりか…!?」

文左衛門「……半分当たりだ」

ジュキッド「では、もう半分は何だと言うんだ…?」

文左衛門「この星全ての植物を腐らせ、食物連鎖を破壊し、この星に生息する者全てを絶滅させる………
  手っ取り早く星を手に入れるには、それが一番だからな…………」
タック「んな事して良えと思ってんのか!!食い物を愛していたあんたが食い物をこの世からなくそうとするなんてどうかしとるわ!!」
文左衛門「我々魔族は飲まず食わずでも生き続ける事が出来る……食事など、単なる趣味嗜好でしか無い
  目的を達成する為ならば、拙者個人の趣味等捨てたも同然の事でござる」
サスケ「最低な奴だなてめぇは……仲間のフリして俺達に近づいたのも、俺達の情報を入手する為か」
文左衛門「だとしたらどうする……?お陰でお前達の戦術は手に取るように分かった 今一度、あの少年には感謝せねばな……
  あの少年のお陰で、拙者はお前達に警戒される事無く、お前達に近づく事が出来たのだからな」
シノ「ツキカゲさんの事を利用していたんですか……?ツキカゲさんは、貴方の事をずっと尊敬していました……」
文左衛門「利用するつもり等無かった……言ってしまえば、あの少年は拙者の素性を知ろうとしなかった……ただそれだけの事だ
  ひとつ教えてやろう……尊敬というのは、理解するのを辞める事と同義なのだ」
シノ「それを聞いて分かりました……やっぱり貴方は斃すべき存在………ツキカゲさんを利用した貴方の事を許す事は出来ません!
  はああああああああああっ!!」
サスケ「シノ!落ち着け!」


487 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2017/08/04(Fri) 22:58

 キィィィイイイイン!!

文左衛門「…良い太刀筋だ……だが迷いがあるな………まだ悔いているのだろう 憤怒の魔物…デスドラースを殺めた事を………」
シノ「っ……!」
文左衛門「ふんっ!!」

 キィィイイイン!!

シノ「くっ………!」

文左衛門「そして、拙者を殺める事も、心のどこかで躊躇っている………
  本当にこれで良いのだろうかと………それは少年への情けか…?それとも………」
シノ「それ以上は喋らないでください!はあああああっ!!」

文左衛門「…図星か、さっきよりも動きが鈍くなったぞ」

 ヒュッ!ドゴッ!!

シノ「ううっ…!」

タック「シノ姐はん!」
シノ「ううっ……くっ……!」

文左衛門「峰打ちで手加減した……だが次は本当に斬るぞ
  ここは戦場だ……半端な闘志で挑めば命は無いぞ」

サスケ「ぬかしやがって…!食らえ!!」

 ドォォオオオオン!!

文左衛門「ふん!」

 キィィィイイイン!!

サスケ「弾道を見切りやがっただと……!?」

タック「しかも花火を斬り捨てよった…!」

文左衛門「…今度は拙者の番でござる……参るぞ」

 ビュン!!

タック「早い…!」

ジュキッド「任せろ!ふんっ!!」

 ドン!!!

文左衛門「ほう…拙者の剣を素手で受け取るとは……中々やりおる……」

ジュキッド「俺の拳は鋼より堅いぞ」

文左衛門「そうか……では、加減はいらぬな……秘技・腐食絶倒剣!!」

ジュキッド「くっ…!!」

 ブンッ!!

文左衛門「間一髪で躱したか……どうやら、危険な技である事を見切ったようだな………」

 シュウゥゥゥ………

タック「何やこれ…!斬った所が腐って…!」
サスケ「腐食絶倒剣……その名の通り、斬った対象を瞬時に腐らせ、絶命させる必殺剣って事か………」
文左衛門「その通り……この刀はあらゆるものを瞬時に腐らせる事が出来る……人体もまた例外ではない………」
タック「なんっちゅう恐ろしい技や……!」
シノ「……………!」



ツキカゲ「…………………………」

暗闇斎「……ツキカゲ、邪魔するでござるよ」

ツキカゲ「暗闇斎先生…!」

暗闇斎「随分と腑抜けた眼だな……そうやって落ち込んでいる間にもプププランドは今危機に晒されている
  闇の忍び部隊も今交戦中だ……そんな中、1人でそうやってこのまま何もしないつもりか」
ツキカゲ「暗闇斎先生……!僕、闇の忍び部隊を辞めます……!」
暗闇斎「何……?」
ツキカゲ「何で僕だったんですか…!?闇の忍び部隊に相応しい忍者なんて、僕以外にもいたんじゃないんですか!?
  何で僕を選んだんですか!?僕なんて……全然忍者に相応しくないのに…………!」
暗闇斎「……拙者がお主を闇の忍び部隊に選んだのは……お主なら変えてくれると思ったからだ……忍びの在り方そのものをな……」
ツキカゲ「僕が……!?」


488 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2017/08/04(Fri) 22:59

暗闇斎「確かにお主は忍者に相応しくない……腕っ節も弱く、忍術も中途半端……忍者としての技量は著しく未熟でござる
  だが、お主にはそれを跳ね返す程の熱い心があった……何事にもめげず、日々成長しようとする心の強さがあった
  そして何より、他の忍者には無い優しさを持っている………家族を失い、孤独を知ったお主は、誰よりも人の痛みを知っている……
  他人の為に涙を流せる存在が、今の忍びの世界に必要だと思った………
  お主は忍者としては未熟で甘いが、その甘さがこの世界を変えてくれるだろう……拙者はそう信じている
  だからお主を闇の忍び部隊に入れたのでござる
  今、戦いに行くのはつらいだろう………だが、戦いとは、どちらかの生き死にで終わるだけではない筈だ
  他人の痛みを知るお主なら、敵と和解する事だって出来るだろう お主だけにしか出来ない事でござる」
ツキカゲ「僕にしか……出来ない…………」
暗闇斎「だから頼む……もう一度戦ってはくれぬか…?今、闇の忍び部隊は苦戦している」
ツキカゲ「シノさん達が……!?」
暗闇斎「助けに行くも見殺しにするもお主次第……状況を変えられるのは、最早お主しかいないのだ どうする?」
ツキカゲ「…………僕、行って来ます!」
暗闇斎「待て 忘れ物でござる」
ツキカゲ「…………これは……!?」
暗闇斎「仕事料……お主の分でござる さあ、行って来い」
ツキカゲ「………はい!」


暗闇斎「………正直言うと不安だ……彼を戦場に送り出して正解だっただろうか…………
  だが、拙者は信じている……ツキカゲのような若い存在が、やがて全てを変えてくれるとな…………」



文左衛門「ふん!!」

 キン!!

シノ「くっ………!」

文左衛門「はあっ!!」

 キィィィイイイン!!

シノ「うああっ……!」

タック「何やあいつ!さっきより滅茶苦茶パワーアップしてへん!?」
サスケ「周りを見てみろ!草木が枯れている!」
タック「ほ…ホンマや……!」
ジュキッド「奴は星のエネルギーを全て吸い取るつもりだ……!暴食の名は伊達ではないな……!」
文左衛門「植物だけではない……動物や、住人達のエネルギーも吸い取っている…………
  後3時間もすれば全てのエネルギーを吸収し終わり、星を壊滅させる事も容易いだろう
  最早貴様達に勝ち目は無い………これで全てを終わりにするぞ」

シノ「………!」
ジュキッド「最早……ここまでか……!」


???「待ってください!!」


タック「この声は!」

サスケ「坊主……!」

ツキカゲ「文左衛門さん……!こんな事……こんな事間違っています…!もうやめにしてください!」


  第参拾参話 もしも、食が世界を支配したら 終


次  回  予  告

ナレーション「文左衛門に戦いをやめさせるべく、文左衛門の説得を試みたツキカゲ
  しかし、その声は文左衛門の耳には届かず、更なる猛攻に出る
  ツキカゲは文左衛門を止める事が出来るのか……そして戦いの結末はどうなるのだろうか……
  次回、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 第参拾肆話 ご期待ください」


忍者大図鑑 其の参拾参

ナレーション「今回紹介するのは文左衛門 暴食を司る、邪幻斎率いる幻夢教の幹部の一人
  戦いを好まず、食事を愛する温和な性格で、侍のような風貌の戦士だが、作戦の為には多少の犠牲も厭わぬ非情さを持っている
  侍のような姿は仮の姿でしかなく、魔物としての本当の姿は……」


掲示板に戻る 全部 前 50 次 50 1 - 50 最新 50 スレ一覧

read.cgi ver.4.21.10c (2006/07/10)