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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱
1 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2016/04/23(Sat) 08:22
桜の花綻び、早くも儚げに花の嵐舞う様は殊の外美しゅうございますね
日本の春、長閑にして麗らかなる陽の光がこの身を包むことの何と嬉しいことでございましょう
異国より参りまして明るい青空の下、小路を染める花びらを箒で掃うのも情緒を誘うものがございます
わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します
何卒よろしくお願いいたします
978 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2016/11/23(Wed) 12:43
>>971
(柚葉さん) (つづきでございます)
>海外貿易において日本の美術は高い評価を受けていたとは聞いておりますが、改めて嬉しく思います。
うちの母も、日本の柿右衛門の焼き物を取り寄せたことがございましたわ
でも、箱の中に緩衝材用に入っていた紙に書かれていた版画…浮世絵をすっかり気に入ってしまって、社交の場に出るたびにさかんに皆にお奨めしたとか
わたくしも見ましたけれど、素敵でしたわね
お気に入りは「猿わか町よるの景」
縦長の構図、美しい蒼の夜空にぽっかりお月様…
わたくしもあの空を飛びたい、としみじみと思いましたわ
>ふふっ、恐らくは一族の中での秘密という形で真相が私達の世界で日の目を見る事はないでしょうけれど…。
>お嬢様だけにはそれを明かして下さるかも知れませんね。
それが知れれば、嬉しいですけれど
でも、わたくしだけが知ってもそれでは足りません
柚葉さんにもぜひお伝えしたいですわね
一緒に高台院様のお心に触れて、あの時代へと心の旅を共にいたしたいのですよ
>…でも、私達は楽をしてはいけませんね。
>探究を続け、その中で真実を導き出し次の時代へとどのように生かしていくかを常に考える事が
>学問の役割の一つなのですから。
それを為してきたのが、人間の素晴らしいところの一つでございますね
柚葉さんもきっと、大学で、そしてご卒業の後も、多くのことを自ら学び、求め、究めていかれるのでしょうね
>…実は最近、古本屋さんで見つけた本の中では北政所様を「愚妻」と評価する方も居て少々残念でしたけど…。
>ただ、様々な見方があってこそ歴史というものは考える価値があるものですから
>感情論を抜きで冷静に読んでみると、知らなかった事も色々と知る事が出来て面白かったですよ。
まあ、北政所さまのことをそのように?
…お若い時より秀吉公を支え続けてこられた方ですし、信長公から親しくお手紙をいただくほど気に入られたからには、並みの御方ではないと思うのですが
たしかに、人の視点は百人百様、反発したくなる意見からも、良き知見が得られることも忘れてはなりませんわね
>はい、私も存じております。
>小さい頃、城攻めに関する本を読んだ際に「忍城攻め」に関するエピソードで知りました。
>その美貌と大軍を前にして臆することなくその武勇を発揮したというエピソードには憧れましたね。
>近年では忍城攻めのエピソードが映画化されたりもして、それを家族で楽しませて頂きました。
うっ、さすがは柚葉さんですわ
ちゃんとご存知でしたのね
と申しますか、舶来吸血鬼の付け焼刃ではかなうわけもございません…
でも、あの甲斐姫様のことをさらに知れて嬉しゅうございます
映画もご覧になっていたのですか
ご家族…と申されますと、ご両親とですか
かのオハシラサマが映画をご堪能になっていたかと思いますと、なんだか微笑ましく感じますわ
大河ドラマで真田家のことが大いに視聴者の心をつかみました
その真田の名将を相手に勇戦奮闘された甲斐姫様、秀吉公に傍近く仕え、恐らくは北政所様や淀の方様とも交わられた甲斐姫様
いつか姫様にも大河ドラマで主人公を務めていただきたいですわ
979 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2016/11/23(Wed) 12:46
>>972
(柚葉様)
>ふふっ、私も意識しない内に口にしていたようですね。
>ですが、お嬢様が私との絆を大切に思っていてくれているように、
>軽部さんとの絆を大切に思っている事は私にも十分解っています。
>何も、遠慮する事は無いのですよ。(微笑)
はい、ありがとうございます
柚葉さんとの絆はわたくしが日本で得ました中で、本当に本当に最高の宝でございますが、軽部様とのそれもまた掛け替えのないものです
柚葉さんの仰るように、怖くてたまらないであろうわたくしとの距離を縮めようと、どれほど努めてこられましたことか
それに甘えて縋ってまいりましたわたくしですが、今となっては本当に有り難いお志をいただけて良かったと心から思えますわ
たしかに怖がっていらっしゃったあの方ですが、それはわたくしの存在をまず認めていただき、わたくしに如何に向かい合うか、受け容れるためにどうすればよいか、と真剣に向かい合ってくださればこそ、かと今にして思うのです
たしかに、他の多くのクラスメイトの方は編入して間もなく、わたくしを受け容れていただけたように思えましたが、それでも毎日の放課の後、逢魔が時迫るころには、どこか空気の醒める雰囲気を感じておりました
怖いからこそそれを考えまいと、大勢いるときは明るく接してくださっていても、三々五々、教室から人が去っていくときはそそくさと帰っていく方も多くて…
いえ、もちろんそれも自然なこと、どうこう申すつもりもないのですけれど
>でも、怖がりさんである以上にあの子にはそれを受け入れ、理解しようとする「優しさ」「勇気」がありましたね。
>偉そうなことを言ってしまうかも知れませんが、真の「勇気」とは、怖がらない事、恐れない事ではありません。
>自分が怖がっている事、恐れている事を敢えて受け入れ、それでも尚前に進もうという事だと私は思っています。
はい…、あの方はどこまでもわたくしの存在から目を背けず、わたくしを怖れるご自分を?咤までなされて…
結果、わたくしを怖れ怯えられる姿すら、わたくしにはとても気高く映り…眩しいものでしたわ
>土地神様からお聞かせ頂いた、軽部さんの願掛けのお話には胸がぎゅっとするものがありましたね。
はい、本当に涙が出るほど嬉しゅうございました
わたくしなどのために、あそこまで突き詰めてお考え下さるなんて
あれほどのお覚悟をしてくださって、わたくしのお家を訪れてくださるなら、もうそれ以上何も望むまい、と思いました
なのに、わたくしの用意しましたパラソルの壁を、あの方から自ら除けてくださったのです
間近で見る軽部様のお顔の、切なげで、でも決然とした、表情の美しさ…
わたくし、きっと生涯忘れることはないですわ
>十二分に理解なさっているとは思いますが、お嬢様と軽部さんとの間で結ばれた『赤い糸』、
>これからも大切にして下さいね。(微笑)
はい、きっと必ず…
柚葉さんにもさんざん心配をおかけしたのですもの
これからも、大切に守り、育んでまいりますわ
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