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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱

991 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/11/26(Sat) 20:07
>>980-981 アーチェロお嬢様

>人間の狩人、退魔師、陰陽師…
>魔族と対峙することに並々ならぬ『覚悟』を胸に宿し、長い修練を経てようやく力を手にされた方々から、わたくしは何度も攻撃を受けてまいりました

…確かに、立場上無理からぬ事はあるかも知れません。
それでも…私が慕う神父様の様にまず相手を理解しようとする心を持ち合わせていてほしいものです。
お嬢様の様な方であれば、尚更です。
闘う立場に無い私が口にするのもおこがましい話ですが、闘う方々と少なからず関わる機会はありましたから。

確かに高潔な志や使命感を持って修練を積み、力を身に付けた方は立派だと思います。
…ですが、血の匂いは魔族の方に限らず、人を狂わせます。
力を振るい、殺め続ければ場合によってはその力に溺れ、殺める事そのものに快感すら覚えるようになる…。
そして嘗ての高潔な志は血煙で汚れ、曇り、本質を見失ってしまう…。

人に幸福と安寧を説く立場であれば、尚更です…。
だからこそ、お嬢様を傷つけた方がその所業の後にあろうことか笑っていたというのが、私には許せなかった…!
(握りしめる手から血が…)

>『わたしは何をした?血にまみれて、人間の命が消えゆこうとするとき何もできなかった…。』
>相手を殺める寸前まで傷つけたこと、どうして言い訳など出来ましょう

…思い出しますね。私の好きな小説に登場する女用心棒の方の、師から送られた言葉を。
『人に槍を向けたとき、おまえは、自分の魂にも槍を向けているのだ」 という言葉です…。
その時のお嬢様にかける言葉が、私には見つかりません…。

でも、そこに争う事、傷つける事と傷つけられる事、愛する者を守る事、守られる事、失う事…。
多くの事を知るメイド長さんが居てくれた事が大きな救いであったと思います…。
常々お話は伺っておりますが、まだお会いした事が無いとはいえ、尊敬の念を抱かずにはおれません…。

>もちろん、それで後れを取り、さらにまた柚葉さんに心を痛めさせてしまうつもりはないとは申せ
>シスター様もまた、純粋な想いがあるからこそ、わたくしに敵対なさるのだ、と思いましたわ

お言葉を返すようで申し訳ありませんが、私は今のあの方を「純粋」だとは思っていません…。
使命や役割、立場というもの以前に、殺戮する事を喜べる方を私は認めたくはありません。
…残念な事に、血の匂いで本来持ち合わせていた筈の高潔なものを見失っている事は間違いないでしょう…。
…あの神父様が、その目の曇りから解き放って下されば良いのですが。

御免なさいお嬢様…。私ったら、お嬢様のお気持ちが沈んでしまうような事を…。

>『考えるあなたの権利を保有してください。なぜなら、まったく考えないことよりは誤ったことも考えてさえすれば良いのです』
>『真実として迷信を教えることは、とても恐ろしいことです』
>自分で考えること…、誤った教えに惑わされないこと…、これらのことは、相手が強い意志と覚悟を持っている、あるいはそう称されていればなおのこと、忘れてはならない、といま改めて思いましたわ

良き言葉ですね…。
ヒュパティアさんを含め、東西を問わず歴史に名を残してきた方々の言葉や生涯に
お嬢様が多く理解を示し、学び、御自身の考えを形作ろうとなさっている事は素敵だと思います。

お嬢様が今尚、御自身の世界だけでなく外の世界を学び続けようとする事はいずれ何らかの形で実を結び時が来る筈です。
時には失敗する事があろうとも、お嬢様は光も闇も無く前を見続けて行くのでしょうね。

「私は能天気な昼行燈娘ですから」と謙遜されながらも…。(微笑)

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