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　ファンタジー世界の酒場【冒険者ギルド】―14章―

270 名前：ユディス ◆c..6TALE 投稿日：2017/01/14(Sat) 00:01

>>267
やや、桧の棒推しの方じゃございませんか。
もうあっしの中じゃほとんどここらの名物と化してますよ旦那方。
笑っちゃいませんですんで、囲んで棒で叩くようなのはご勘弁。

実際のところ、桧の棒の何にそんな思い入れがあるんです？
初めて持った武器だったり？
それとも懐に隠し持っていた棒のお陰で致命傷を避けた経験でも？
……手前で言っといて難ですが、さすがにそいつは無理がありますなぁ。

>>268
ちょうどそうなる一歩手前でしたんで、笑えませんですねえ。
罠にかかったりモンスターにやられたり、はたまた仲間に裏切られたり。
縦穴の底を調べに行って、朽ちた骸を見るのなんか実に嫌なもんでございますです。
まあそういった骸は装備も大体そのままですんで、有り難く拾わせて頂くんでございますがね。

特に嬉しいのが、日記やら手記やらの遺品が残ってる場合でございます。
偉人でもない、名作でもない、特にこれって見所もない日々の記録。
落ちもつかないまま完結しちまったお話でも、お話はお話でして。
呪われてることもございますが、それでも集めるのはやめられませんです。

>>オルキアスさん
……！？
……ああ、いや、なんというか、そちらさんみたいな方は初めて見ましたもんで。
なるほど、用心棒のオルキアスさん、と……お姉さん、いや旦那さんですかね。
あっしはしがない楽士のユディスと申しますです。

こちらの得物は――
（興味深げに鎌腕を見るなり、不用心に刃に触れて指先を切ってしまう）
――ああ失礼、こういったことはよくやらかしますんでお気になさらず。
こちらの得物は、装備じゃなく直に生えてんでございますか？
（血の滴る指先を興味なさげに放置し、引き続きしげしげと鎌腕を観察）

>>ノアさん
＞ …で、実物はどうだい？？
さて、予想外の期待以上、ってとこですかねえ。
ああ、詳しい評価基準については内緒でございますんで悪しからず。
ただ、良い感じの呼び名を頂けたことは間違いなくプラスでございます、とだけ。

＞ふふーん、いっそ目立ってる方が安全なのさ。
なるほど、それならちょいと羽目外してるぐらいが愉快でございますねえ。
相手が手を出せないって分かった上でからかうのは楽しいもんです。
好きな相手ならなおのこと、必要以上に困らせてやりたくなったりもする。

＞あ。あとヒノキの棒、嫌いじゃないならいる？
えぇ……なんでそんなに持ってんです……？
いるかって言われますと、まあ、いりませんですねえ。
こんなもん集めたって柵作るぐらいしか使い道が思い付きませんや。


◆◆◆


……ま、そう都合よく鑑定士が飲みに来てるってわけはありませんですか。
仕方ない、また明日にでも鑑定屋に持っていきますです。
それでは、また。

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