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　ファンタジー世界の酒場【冒険者ギルド】―14章―

789 名前：ユディス ◆c..6TALE 投稿日：2018/01/18(Thu) 23:54

や、どうも。
今日はまた随分と盛況ですねえ。
何か事件でもあったんで？

>>780
……食うんですか、トカゲ。
その言い方だとまさか生でございますか。
いやー、さすがに食材としては扱ってないんじゃないですかねえ……。

ただ、あっちの占い婆なら、持ってる可能性あるかも知れませんです。
占い婆ってのは、魔女や薬師を兼ねてることもよくありますです。
で、そういう人は素材として色々と持ってるもんでございまして。
ほら、イモリの黒焼きだのトカゲの尻尾だの、聞いたことあるでしょう？

……あ、もし買えてもここでは食わないでくれませんですかね。
ゲテモノ系は、特に女の人にめちゃくちゃ嫌がられますんで。
女性のお客さんが寄り付かなくなったら困りますです。

>>781
伝統かどうかは置いといて、最近でもそう珍しいことじゃねえでしょう。
若いお嬢さんの、特に一人旅なんて面倒なことも多いですからねえ。
鬱陶しいのに絡まれるのが嫌で男の格好してるとか、
単純に女の子らしい格好じゃ動きにくいとか、まあ理由も色々でございますが。

……。
何か言いたげでございますね、旦那。
伝統に則ってなくてすいませんですが、あっしは本当に男でございますからね。
そりゃ女の人がいたら華があっていいですけど、仕方ねえでしょう。
せいぜい長生きでもして、来てくれんのを待つんですね。

>>782
なるほどねえ、それでこの活気でございますか。
傭兵に奴隷商、遣り手婆に殺し屋と……また色々来たもんだ。
旦那、随分と詳しいですが、ここらに来て長いんで？
いや何、あっしは最近この街に戻ったばっかりでございましてね。
地理はそれなりに把握してるつもりでございますが、人や噂なんかはまだまだで。

……っと、行っちまった。
マスター、ちょいといいですか？
さっきの旦那がまた来たら、次はもう少し高い酒を一杯お願いしますです。
そりゃもちろん、あっしのおごりでございますよ。
はい前払い。

……楽しそうだって？
あははは、分かりますか。
胡散臭え人もきな臭え話も、あっしは大好きですからね。
さて、次は――

>>783
確かに、そいつも伝統的な方法でございますねえ。
女に化けて油断させて、酒飲ませてよく寝たところで息の根を。
――旦那さんも、昔はそんなやり方で仕事こなしてたんで？
ふふ、とぼけたって無駄でございますよ。
あんたが殺し屋だって情報は、ちゃんと掴んでますです。

……？
あれ、本当に違う？
さっきこの辺に立ってた爺さん、どこ行ったか……はは、知りませんよねえ。
あーあ、これだからロートルってのは油断できねえんだよなあ。
……あ、すいません旦那。
ちょっとした人違いでございましたです。
何の話でしたっけ？

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