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ファンタジー世界の酒場【冒険者ギルド】―14章―
883 名前:
ユディス ◆
c..6TALE
投稿日:2018/03/18(Sun) 09:04
ここに来る途中で、
「昨日の夜遅くに星が落ちたのを見た、今ならまだ拾えるに違いない」
――なんて騒いでる奴がいたんですよ。
鉱山の方角だったってえらく興奮してましたですが……
まさか、探しに行く気なんですかねえ。
>>879
へえ、そいつは初耳でございますです。
化けられた本人は会ったら死ぬが、それ以外に被害はなし……ですかねえ。
何が目的なんだか、よく分かんねえのが薄気味悪いや。
魂でも食ってんですかねえ。
……ちょいと思ったんですが。
もしも会ってみて、相手の方が死んじまったらどうすりゃいいんでしょうね。
自分は自分だって当たり前に信じてたのに、実はそうじゃなかったって分かったら。
これまで自分として生きてきた記憶も、自分としての意識も、何もかも偽物で、
本当は他人の似姿として存在する、ただの魔物だった――なんてさ。
ふふ、それでも生きてくしかないんでしょうなぁ。
親兄弟に恋人、友人、みんな騙しながら、何事もなかったみたいにさ。
……でも、旦那にはバレちまいますね。
あっしがもう一人に会って、またここに戻って来ることがあったら――
そいつが今ここにいるあっしでも、もう一人でも、自分殺しには違いないってさ。
>>880
エキマ……何?
旦那は時々、よく分からねえことを言うなあ。
もしかすると、あっしとは別のもんが見えてんじゃねえか――なんて思いますです。
そんなわけで、ちょいと外れた返事になっちまってるかも知れませんですが……
……この店のマスターが、日誌を書いてんのはご存じで?
店でその日にあったことや、客に聞いた話なんかを帳面に書き留めてんだそうで、
その帳面を使い終わる頃に店を改装するんだとか。
あっしが旅に出ても、この店も街も、これまでと変わらず賑やかに続くんでしょう。
酒場の日誌を見たがるような暇な奴が来るまで、
その様子が他のお客さんたちの目に触れることはないかも知れませんですがね。
>>881
やあ姉さん、お目が高いなぁ。
仰る通り、ここはいい店でございますよ。
飯も酒も美味いですし、何より客層がいい。
姉さんみたいな美人だと、不届きな構い方したがる旦那もいるかも知れませんがね。
お誘い、楽しみに受け取っときますです。
今ゆっくりお話できねえのは残念ですが、ま、気にすることありませんですよ。
緑もあるしまた会えるって、あっしは思ってますからね。
だってほら、今こうして姉さんにお会いできた時点でかなりの幸運でしょう?
あっしは人より運がいいですからね、二度目、三度目もきっとありますです。
そのとき退屈させないように、今のうちに面白い話でも仕入れときましょうか。
>>882
旅の目的がはっきりある奴、そうじゃない奴、深刻な奴に、お気楽な奴。
背負ったものも行き先も、何もかもが違う連中が来て、また去って。
それを見てる旦那も、立派に物語の一部に、主人公になるんでしょうなぁ。
ふふ、見送り人の手記か何か書いてみたらどうです?
……。
ここも昔の、常連が沢山いた頃とはずいぶん変わっちまったでしょう。
どうしたって、今いる奴に合わせて空気は変わるもんでございます。
そんで戻りにくくなった人、離れちまった人もいたかも知れませんです。
そういうの全部ひっくるめて、後悔はしてませんがね。
ま、何にしても。
今の調子のまま行くなら、改装まであと二月ぐらいはかかりますです。
その間、引き続きよろしくお願いしますよ、旦那。
◆◆◆
山じゃそろそろ熊やら何やら起きてくる時期でございますが……
あの様子じゃ、気付いてもいねえでしょうね。
星探しがお星様に――ううん。
体張った笑い話にしても、ちょいと陳腐すぎますか。
それじゃ、また。
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