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【オリジナル】国立光明学院 2時限目【異能】

36 名前:WWW ◆V.9gKSA. 投稿日:2016/11/30(Wed) 01:30


「―――――やれやれ」

「皆、素直じゃないんだから」


>>25


「………早まったかな」

「良き母になると言ったのは、少し間違っていたかもしれん」


「……む?」

「何だお前たち、一体―――」


「―――ィいいあぁあ、あァ」


「アマノ、さンを」

「ケガshテは、ナラナi」


「アマノサンヲ」

「ケガシテハ」

「ナラナイ」


「アマノサンヲ ケガシテハ ナラナイ」


「ケガシテハ ケガシテ ケガ ケガガッ」


「ガガガガガ―――――」


「―――――天を見よ」

「遥か夜天を仰ぎ見よ」

「今宵は星辰の揃う夜」

「永劫は疾く過ぎ去り」

「いざ来たる終焉の時―――」


「―――はッ!?」

「なんだ今のは、何が起こったんだ?」

「いや、そもそも何の話をしていたんだっけ……?」


>>26

「あぁ、封印の能力者とやらの話だったな」

「まぁそれは、お前がそう思うならそうなのではないか」

「確かに俺もそう思うから、俺たちの中ではそれが正しいのだろうが」

「実際の所は、どうなのだろうなぁ」


「心に網でも張ってみれば、何か違って見えるのかもしれんが」

「生憎俺の中の俺には、そんな便利なものはなさそうだ」


>>27

「うむ、お前のその夢も否定はするまい」

「お前がそう思うのなら、お前の中ではそうだろう」

「だが、世にはこんな言葉があると言う」


「"殺したいほど―――――あなたの事を愛してる!"」


「つまり殺意と好意は同居し得る、と」

「俺がそう思うが故に、俺の中ではそうなっているのだ」


「まぁ実の所、音の少女がどうかなどは」

「彼女に問うてみなくては、分からんだろうな」


>>28

「あぁ、あぁ。愛いぞ、構わん」

「お前の夢、お前の真、お前の愛を謳い上げてくれ」

「不憫に、不遇に、不運に、不幸に」

「折れず挑み斬り伏せる、お前の内の気の少女へと」

「お前の望むがまま、願うがままに、お前の想いを示してやれよ」

「お前がそうと思う事なら、お前の中で全てそうなるのだから」


>>29


「僕から言える事は、そう多くはないけれど」

「君が心底、この舞台へ戻りたいと願うのなら」

「同じ過ちを繰り返しはしないと、強く誓うのなら」


「"おかえり"の一言ぐらいは、言わせてくれないか」


>>32

「………いや、どうだったか」

「以前俺が見えた校長は、特に車椅子を使うような人ではなかったと思うが」

「まぁ、それは俺の中の校長の話。お前の中の校長や、また別の彼らの中の校長とは違うやもしれんな」


「しかし、ハゲてはいたぞ。少なくとも俺の中の校長は」


「異能者かについてはさっぱり分からんが、まずそうだろうとは考えられるか」

「異能者を集めた学び舎の長を務めるなら、その長もまた」

「練達の異能者であると考えるのが、自然だろうしな」


>>34

「俺は、そう変わらんだろうなぁ」

「俺の夢見や寝ながらの活動は、異能とは無関係の技術だからな」

「いつも通り、眠るのだろうよ」


「あぁ、そういう意味では確かに」

「お前の言う通り、普通の人間に戻るのだろう」


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