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【オリジナル】国立光明学院 6時限目【異能】

105 名前:WWW ◆V.9gKSA. 投稿日:2017/05/11(Thu) 07:11

>>102

「確かに、"ワタシ"や"私"が他の人格に比べて」

「必要性が薄い事は否定しない。"僕"は最初に生まれた、最も素に近い"仮面"だし」

「"オレ"も"俺"も、最初は自分を守るために構築したものだ」

「少なくとも今の所は……"ワタシ"も"私"も、ただの気分転換以上の役割はない」


「いや。"女々しさ"乃至は"女性的な一面"、そして"魔法使いである事"……」

「それらを抽出して混ぜ、捏ね回した結果が"ワタシ"だ」

「女性の人格に、"女になりたい"と言う願望は必要ないんだよ」


「別に、アイドルの座を狙っていると言う訳ではないぞ」

「"誰か"を助けるのが魔法使いの本分。少女であろうがなかろうが、それは変わらん」

「そして少女が魔法使いをしているから"魔法少女"、たったそれだけの事でしかない」

「まぁ、案ずるな。お前の言う2つを比べれば、後者の方が理解できるのは俺も同じだ」


「事実として、俺にとって最も身近な女性は」

「俺の心の均衡を守ってくれた"彼女"と、たった1人で俺を育んてくれた母だからなぁ」

「加えて言えば、どちらも守れなかったような身だ。"俺が守護らねばならぬ"とは、少しばかり言い難い」

「……そう考えると、成程。お前の言うそれにも一理ある」


「ふむ………そう言うものなのか」

「だが、あぁ……言われてみれば、そうかもしれん」

「あれに関して"彼女"がどう思っていたか、正直俺にもさっぱり分からんが」

「好きでもない相手に身を許すのは、確かに普通では考え難い事だ」


「顔が良ければそれだけで好かれる、と言う訳でもないからな」

「まぁ、そうさな……とにかく行動してみるさ」

「欲するのならばそれしかない。そうだろう?」


「"でもしか教師"と言う奴だったのだろうなぁ」

「……まぁ、あんな輩の事はどうでもいい。この話は此処までとしよう」


「ほう、そうかね。ならば俺も、必要もなく突くのは控えようか」

「ただ………難儀だな、とだけは言わせてもらおう」


「そうか、違うか……それはすまんな」

「会長の初恋については、正直俺には何とも言えん」

「もしかしたら、彼自身でも分かってないのかもとは思うがな」


「仮にそうだとしたら、お前ならすぐ分かるだろう」

「にも拘らず、この現状。ならばそれがあり得んのは、お前が最も感じている事ではないかな」

「氷の少女を守りたいと思っているのは間違いなかろう。だが、"見守る"だけではなく」

「自分の手元に置き、自分の手で守りたい……それは間違いないと見ている。少なくとも俺の中ではそうだ」


「それもそうかもしれんな。あぁ、お前がそう思うのならお前の中ではそうなのだろうし」

「お前がそれでよいと言うのなら、きっとそれでよかろうさ」


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