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【ORIGINAL】BOUNTY HUNTERS【A to Z】

1 名前:ザナージュ ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/10/25(Fri) 19:10
時は2XXX年!世界は核の炎には包まれなかったが、次元の壁が崩壊した!
人間、獣人、魔族、エルフにドワーフ、果ては異世人からサイボーグといった
様々な人種が混在する世界で、賞金稼ぎ(バウンティハンター)を営む男がいた。
これは混沌とした世界をどげんかすべく戦うハンターたちの物語である。
彼らの元に今日も依頼が舞い込む……。



ようこそ、我が城『AtoZ』へ。俺に依頼かい?
……ん?ヒュウ!こいつは懐かしい顔だ。久しぶりだな、元気にしてたかい?


「もちろん!」→>>2

「誰ですか?」→>>3

「借した金返せよ」→>>4

77 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/04/27(Mon) 12:53
酒場の親父「あんた余所者か?なら一つ忠告しといてやる。
   この街にはな……世界中からヤバい連中が集まってくる。
   ルール無用の無法者、そいつらを狙う賞金稼ぎ、ケンカ好きの野次馬……。
   特にヤバいのはハンターたちだ。今この街じゃ11人の猛者が獲物を奪い合ってる。
   奴らに関わっちゃ命がいくらあっても足りやしねぇぜ。あんたもこれ飲んだらさっさと帰んな。
   ん?奴らのことを詳しく教えろって?あんたも物好きだねぇ……街の連中は奴らをこう呼ぶのさ」

>>65話 11人の超真性
http://www.10ch.tv/bbs_img/img-box/img20200427124854.jpg
(提供 Picrew)

酒場の親父「そしてどういうわけか今日この店にその中の10人が集まってやがんのさ。こりゃただ事じゃねぇぞ……。
   見な、あそこでタバコを吹かしてんのは“強運のビリー”だ。奴はなんでもあの“狂犬のジョニー”と引き分けたことがあるらしい。
   俺たちみてぇな庶民にゃそれがすげぇのかどうかも分からねぇ」
ビリー「フー……嫌な風が吹いてきやがった……。(コイントス)やれやれ……こいつは一雨来るな……」


“強運のビリー”
ビリー・ガンスモーク
31歳/A級ハンター/182cm/荒野の町『ウェステル』出身/『ガンスモークファミリー』首領。
コイントスによって取るべき行動を決める。その結果、数多の死線を潜り抜けてきたベテランハンター。
ニヒルでハードボイルドなガンマンだが、キャラ被りに危機感を抱いたザナージュの悪戯で
大事な大事なコインを隠され半泣きにされた過去がある。


???「ビリーさん!」
ビリー「ん?あぁ…噂のルーキーのお出ましか」
アルス「やだな、そんな言い方よしてください」

酒場の親父「あいつはアルス。まだガキだが、ここ数ヶ月間で名のある賞金首を何匹も捕らえた話題のルーキーよ。フッ……若い頃の俺を見てるようだぜ」


“追憶の剣”
アルスラッド・ドラセナ=ナローク
18歳/A級/175cm/竜人族の住む地『ドラセナ』出身/『ブレイブハーツ』リーダー。
通称アルス。聖剣カリバーンを駆る若き勇者。
金や名誉のためではなく、民を守るために戦う爽やかで温厚な好青年。
とある事件がきっかけで過去の記憶を失っているが、実は竜人族の血を引いている。
生まれたのがこの世界じゃなければ主人公になれたかもしれない。
その実力と性格から老若男女問わず慕われているため、嫉妬に狂ったザナージュから一方的に敵視されていたが、
借金苦で飢え死にしかけていたザナージュに金と食料を分け与えてやったことで和解。


ビリー「お前さんがここにいるってことは……届いたんだな?手紙が」
アルス「そうです。やはりビリーさんの元にも同じものが?」
ビリー「まぁな。やれやれ……ますます嫌な予感がしやがるぜ……」

???「お二人もいらっしゃったのですね」
ビリー「よう、お嬢ちゃん」
アルス「やあ、スターナ。どうしてここに?」
スターナ「それが……国王様からこの様なお手紙が」
ビリー「俺たちと同じか……」
スターナ「では、お二人も?」
アルス「ああ、僕たちも国王様に呼ばれてここに来たんだ」
スターナ「どういうことなのでしょう……何かよからぬことが起きなければよいのですが……」

酒場の親父「あの娘はスターナだな。人間に見えるが実は天使なんだとよ。最近の若者は何を考えてるのか分からん。だが、ベッペンだよな。俺の女房も若い頃は……ふぅ、時の流れってのは残酷なもんだ……」


“天上の戦乙女(ヴァルキュリア)”
スターナ・アクセリーゼ
17歳/B級/164cm/天界『スカイアーク』出身/フリーランス。
行方不明の兄を探して地上に舞い降りた天使。
素直でお人好しな性格だが、やや世間知らずでよく詐欺に遭う。
ザナージュにストーキングされ、D.Zに盗撮されてもくじけない強き心もあわせ持つ。
年齢の近い女性ハンターということでルキに親近感を抱いているが、
性格が真逆で体格的に劣るルキからは複雑な感情を向けられている。


???「よからぬことならもう起きているさ」
ビリー「ん……?あんたは……」

78 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/04/27(Mon) 12:53
ジャスティ「正義の使者ジャスティ・マックス参上!」

酒場の親父「奴はジャスティ・マックス。正義の味方気取りのコスプレ野郎さ。だが奴は強ぇぞ。ついこないだもワニの魔物を車で轢き殺して国中の話題になったばかりだ」


“ぼくらのハイパーヒーロー”
ジャスティ・マックス
29歳/S級/185cm/機械都市『ハイパーメカシティ』出身/『ハイパーボイジャー』司令官。
悪をくじき弱きを守る改造人間。スーパーヒーローを超えたハイパーヒーローを自称するだけあって戦闘力は極めて高い。
正義感が強い反面、悪人に対しては容赦がなく手段を選ばない。


アルス「お久しぶりです、ジャスティさん!」
スターナ「ふふ、お元気そうで何よりです」
ジャスティ「君たちもね。さすがは期待のホープだ」
アル&スタ「い、いえそんな……」
ビリー「フー……ヒーローさんよ、そんな世間話をしに来たわけじゃねぇんだろう?」
アルス「そうだ、さっき言ってた“よからぬこと”と言うのは?」
ジャスティ「私も君たちと同じように国王からの招集を受けていてね」
スターナ「ジャスティさんまで……?」
ジャスティ「私たちだけではないさ。国王は他にも数人、名うてのハンターに声をかけているようだ」
ビリー「なるほどね……フー……そりゃ只事じゃあなさそうだ」
ジャスティ「恐らく、今回の招集の目的は大規模な討伐作戦といったところだろう」

???「ウヒヒ……さすがはS級ハンターでやんすねぇ。察しがいいでやんす」
ジャスティ「ん?君は?」
DZ「えーっ!?オレっちでやんすよ!国民的アイドルハンターのD.Z(ディーズィー)!」

酒場の親父「あのチビはDZだな。あー……どんな奴だったかな。……そうだ!確かストーカー野郎だ!」


“スターゲイザー”
D.Z
26歳/C級/150cm/『ゴブリンの森』出身/『銀河観測団』団長。
ゴブリンの男性。口先と手先が器用だが力は低い。
小物の賞金首ばかりを狙う「リトルキリング」がモットー。
趣味は女性ハンターを盗撮することで、現在のお気に入りはスターナ。故にスターゲイザー。
以前ルキを盗撮しようとして半殺しにされたり、ルーキー時代のゼノに絡んで瞬殺されたり、
ザナージュと裏取引を行ったりと「AtoZ」の面々とは何かと因縁がある。


アルス「あ……彼は確かスターナの……」
ビリー「あぁ……ストーカー野郎か。いたなそんなのも」
ジャスティ「失敬、今思い出したよ。どうか気を悪くしないでほしい」
DZ「きぃーっ!ちょいとばかり腕が立つからってムカつくでやんすねぇこのおっさんとガキ共!」
スターナ「お、落ちついてください、DZさん……」
DZ「ハァーイ!スターナちゃんがそう言うなら!ハァ〜、スターナちゃんは相変わらずいい匂いでやんすねぇ〜。嗅いでると落ち着くでやんすよ、キヒヒヒ……!」
スターナ「あの……そういう発言は控えていただけると……」
ビリー「生理的に受け付けないから視界から消え失せてほしいとさ」
DZ「げぇっ!?」
スターナ「そ、そこまでは言ってません……!」
DZ「みんなして意地悪でやんすねぇ。せっかくオレっちが耳寄りの情報を持ってきてあげたでやんすのに」
ジャスティ「耳寄りの情報?」
DZ「報酬でやんすよ!今回の任務で最も貢献したハンターにはそりゃぁもうとんでもない額の報酬が贈られるとか」
ビリー「……そりゃそうだろうよ」
DZ「え?みんな知ってたでやんすか?」
アルス「まあ……国王様直々の依頼と言うからには予想はつくというか」
ジャスティ「賞金目的で集まったハンターもいるくらいだからね」
DZ「ちぇっ、みんな驚くと思ったのにつまんないでやんすねぇ」
???「ヘッ、賞金目的で集まったハンターってのは俺のことか?」
DZ「ゲッ……めんどくせーのが現れたでやんすよ……」

79 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/04/27(Mon) 12:53
ヘルマン「あぁ?おい、そこのチビ。このヘルマン・シュバイツァー様に向かってなんだその口の聞き方はぁ?」

酒場の親父「あのデケェのはヘルマン。ハンターつっても気性の荒さはそこらの喧嘩屋と変わりゃしねぇ。ちっ、頼むからウチの店で暴れんじゃねぇぞ……」


“地獄の看守長”
ヘルマン・シュバイツァー
34歳/B級/208cm/犯罪都市『メルトポリス』出身/『アルカトラズ』所長。
合法的に暴力を行使できるという理由でハンターになった社会不適合者。
怪力自慢の巨漢。短気で狂暴。周囲への被害を顧みずに暴れ回るため、ハンターでありながら一般市民からはあまり信頼されていない。


DZ「き、聴こえてたでやんすか?地獄耳でやんすねぇ、ヘルマンの旦那……」
ヘルマン「ふん!てめえのような腰抜けまで呼ぶとは国王も耄碌したか?」
アルス「それはお言葉が過ぎるのでは?ヘルマンさん」
スターナ「そうですよ、国王様にそのような物言いは……」
ヘルマン「けっ、しゃらくせえ!てめえらみてえなガキは引っ込んでな!」
DZ「むきーっ!アルスのガキんちょはともかく、スターナちゃんに向かって何てこと言いやがるでやんすか、この親父は!」
ヘルマン「おう、なんだ、ここでやんのか?俺は構わねえぜ。ここでてめえらをブッ潰せば俺の取り分が増えるからな!」
ビリー「やれやれ……付き合ってらんねぇぜ」
ジャスティ「よさないか、ヘルマン。今のは君が悪い。それに今、事を起こすのは君にとっても得策ではないと思うが?」
ヘルマン「ちっ、足元見やがって。わかったよ、今だけ大人しくしといてやらあ」
DZ「何を偉そうに……こんなオッサンにだけはなりたくないでやんすねぇ」
ヘルマン「てめえもストーカーだろうがよ」
ビリー「聞こえなかったのか?くだらねぇ喧嘩はやめろと言ってんだ」
スターナ「DZさんもどうか怒りをお納めください……。ですが……先ほど私を庇ってくださったこと、感謝いたします」
DZ「ハァーイ!怒りを納めるでやんす!」
ビリー「(ストーカーの扱いも手慣れたもんだな)」
アルス「にしても……国王様が直々にこれだけのハンターに招集をかけるなんて今回の標的はどんな相手なんだろう……」
ジャスティ「さて、ね。現状では魔物か人間かも分からない」
DZ「国王の旦那もそれくらいは前もって教えてほしかったでやんすねぇ」
ビリー「前もって教えたらビビって来なくなるハンターがいるからじゃないか?」
DZ「ぎくり」
ヘルマン「ふん、俺は暴れられるなら相手は誰だって構わねえぜ?その上で金がもらえるってんだから至れり尽くせりだ」

???「ククク……それはどうかな……?」

ヘルマン「ああ?てめえは……」
ジャスティ「……君もいたか。まあ実力を考えれば当然とも言えるが」

酒場の親父「あいつはフィアデス……!何を考えてるのか分からねぇ気味の悪い野郎さ。妙な呪術を使うだの実は既に死んでるだのヤバい噂にゃ事欠かねぇ。俺お祓い行こうかな……」

“暗黒街の亡霊”
フィアデス・ガーネルブラント
享年23歳/B級/177cm/霊界『ハートソサエティ』出身/フリーランス。
売り出し中の賞金稼ぎだったが、とある事件に巻き込まれ最愛の姉と共に命を落とす。
その後、とある呪術師の手によって蘇った生ける屍。
現在は姉を蘇生してもらうことを条件に、呪術師の命に従い賞金首を狩り続けている。
常人には理解しがたい言動が多く、ザナージュからはシスコンのキ×ガイ呼ばわりされている。

80 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/04/27(Mon) 12:54
DZ「相変わらず顔色が悪いでやんすねぇ、フィアデスの坊や」
ビリー「顔が緑色の奴に言われたくはねぇだろうがな」
DZ「オレっちはこういう種族なんでやんす、ほっといてほしいでやんす」
ビリー「その妙な喋り方も種族特有か?」
DZ「いいえ、これは単なるキャラ作りです」
アルス「普通に喋れたんだ……」

フィアデス「君たちには悪いけど賞金は僕が頂くよ……姉さんの蘇生実験には多額の資金が必要でね……」
ヘルマン「けっ、薄気味悪い亡霊野郎が。そんなにお姉ちゃんが好きならてめえも同じとこに逝きやがれ」
フィアデス「クク……言われなくても行くさ……姉さんを迎えに……。嗚呼、姉さん……もうすぐ会えるんだね……」
DZ「こりゃ既にイッちまってるでやんすよ」
スターナ「美しき姉弟愛、ですね……!私、感動しました!」
ビリー「(この娘も微妙にズレてやがんな)」
ジャスティ「目的はどうあれまず今回の戦いに勝たないことにはね。フィアデスくん、君も我々に協力してくれるかな?」
フィアデス「クク……構わないよ……ただし僕の邪魔だけはしないでおくれよ……」
ジャスティ「ああ、肝に銘じておくよ」
ヘルマン「てめえこそ足引っ張るんじゃねえぞ」
DZ「大丈夫でやんすかねぇ、このメンツ」
アルス「でもこれでこちらの戦力もかなり整ってきたね」
スターナ「ええ、心強いです」
ジャスティ「さて、あとは彼が来てくれたらベストなんだが……」
ビリー「あいつか……俺はあいつは苦手だ……来なくていい……」
DZ「ビリーの旦那は、あの旦那に泣かされたことがあるんでやんしたねぇ」
ビリー「……泣いてねぇ」
アルス「でもあの人はジャスティさんと並ぶ実力者……戦力的に欠かせません」
ヘルマン「けっ!俺がいるんだ、あんな野郎は必要ねえ」

???「おや、では私の助力も必要なかったかな?」
ヘルマン「ふん……ああ、必要ねえ。おめえに出てこられちゃ俺の取り分が減っちまうからな」
DZ「ホラの旦那!」
ビリー「ホラ……?ホラ・ケントーサか?フッ、まさかあんたが来るとはな。来たのがあいつじゃなくて安心したぜ」

酒場の親父「ホラ・ケントーサ。確かキックボクサーからハンターに転身した男だ。あの男の足技は神の領域だともっぱらの噂さ。
   だが大抵の敵はパンチだけで沈めちまう。雑魚相手に神業を披露する気はねぇってこったろうよ」


“足技の魔術師”
ホラ・ケントーサ
38歳/A級/191cm/ボクシング協会会長のお膝元『ナーラ』出身/『キング・オブ・キックス・ジム』会長。
長い足や通り名から足技が得意に思われがちだが、実はボクサーであり足技は苦手。
紳士的な言動とは裏腹に、敵に足技を警戒させておいてから殴り倒すというセコい戦法を得意とする。
この通り名も頑張って自分で広めたらしい。
これだけだと小物くさいが、普通に戦っても結構強い侮れない男である。


ヘルマン「どういう風の吹き回しだあ?おめえは隠居したんじゃなかったのかい、ホラさんよ」
フィアデス「君も……賞金目的かい……?」
ホラ「そんなところだよ。この不景気じゃジムの経営も厳しいのでね。今回のビッグマッチ、私も一つ参加させてもらおうじゃないか」
ジャスティ「もちろん歓迎しよう。あなたほどのハンターが参加してくれるとは頼もしいね」
ホラ「こちらこそ光栄だよ、S級ハンターの君にそう言ってもらえるのは」
アルス「すごいや……!このパーティーならどんな相手が来ても必ず勝てるよ!」
DZ「お気楽でやんすねぇ。ま、さすがにこれだけ揃うと壮観なのも事実でやんすが」
フィアデス「……!」
スターナ「フィアデスさん?どうかしましたか?」
フィアデス「聴こえる……冥界へといざなう声が……!」
ジャスティ「……間違いなさそうだな。私のセンサーにも反応があった」
フィアデス「クク……僕はいつだって真実しか口にしないさ……!」
DZ「な、なんですとぉー!まだ心の準備が……!」
ビリー「何しに来たんだお前……」
ホラ「ふむ、もう少しお喋りを楽しんでいたかったのだが」
ヘルマン「ヘッ、ようやくお出ましか。待ちくたびれたぜ!」
スターナ「行きましょう、皆さん!」
アルス「ああ!この国を……人々を守るんだ!」

81 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/04/27(Mon) 12:54
【キングスライムがあらわれた!】

モブ客「ま、魔物だぁー!」
モブ客「きゃー!」
酒場の親父「ちくしょう、魔物もハンターも俺の店で暴れるんじゃねぇぞ!」

ビリー「なんだ?あのスライムが今回のターゲットか?」
DZ「確かにデカいでやんすが……なんか拍子抜けでやんすねぇ」
ジャスティ「気を抜くな、魔物は魔物だ。この場で殲滅する!」
ホラ「どれ、神の脚と讃えられた私の妙技を見せてさしあげよう。(と見せかけてフックでノックアウト狙いと行こう)」
ヘルマン「ロートルはすっこんでろ!俺が潰してやらあ!」

???「俺が殺る……」

ヘルマン「んん?なんだあ!?」
スターナ「あの方は……!」
酒場の親父「スライヤ!スライム殺しのスライヤだ!」


“軟泥狩人”
スライヤ・カリマクルド
20歳/C級/179cm/辺境の地『カナイド村』出身/『斬魔衆』頭目。
かつてスライムに故郷の村を滅ぼされ、復讐のためにスライムを狩り続ける哀しき男。
今まで狩ったスライムの数は万を超えているが、所詮はスライムなのでハンターランクはC止まりの哀しき男。
しかしメタルスライムを狩ることで大量の経験値を入手している可能性があるため、誰も迂闊に手を出せない。


ビリー「あのスライムを追ってきたのか。よくやるぜ、まったく……」
ジャスティ「魔物殲滅に協力してくれるなら文句はないさ」
スライヤ「勘違いするな……俺はあの軟泥を狩りに来ただけだ……邪魔をするなら貴様らも斬るぞ……」
ヘルマン「おもしれえ!スライムごときに滅ぼされた田舎の生き残りに何ができるってんだあ!?」
アルス「やめるんだ、ヘルマンさん!」
酒場の親父「ププッ……!アンパンマンさんみてぇなもんか」
スライヤ「貴様ぁ……!オラの村さ、バカにすっと許さねぇどぉ!!」
DZ「あーあー……スライヤの坊や、怒りのあまり訛りが出ちゃってるでやんすよ……」
スターナ「あれが郷土愛というものなのですね……!私、感動しました!」
ビリー「感動してるとこ悪いが、あのスライムを何とかするのが先決だぜ、お嬢ちゃん」
スターナ「そ、そうでした!すみません……!」
スライヤ「待て……!その化け物を殺るのは俺だ……!」
ヘルマン「いいや、俺だあ!」
DZ「キヒヒ、美味しいとこはオレっちがちゃっかり頂くでやんすよ!」
ジャスティ「悪は滅ぼす!それはもう徹底的にだ!」
ビリー「なんか辛いことでもあったのか?」
アルス「と、とにかく僕らも続こう!」
ホラ「ふむ……その必要はなさそうだよ」
アルス「え?それはどういう……」

(BUDDABUDDABUDDABUDDA!!)
【キングスライムをたおした!】

スライヤ「何……!?」
ヘルマン「誰だあ!?」
DZ「今の銃声……ビリーの旦那でやんすか?」
ビリー「俺なら一発でスマートに仕留める。あの下品な乱射は……あいつだ」
ジャスティ「ヒーローは遅れて現れる……か。私の立場がないな」

???「困りますねえ、お客さん。店内での乱闘騒ぎはご遠慮ください」

酒場の親父「……あぁ、そういえばあんたにもう一人紹介するのを忘れてたな。
   あれがこの街で最もイカれた男。今はウチで用心棒をやってもらってる。名前は……」


“残酷な根性なし”
ザナージュ・ウォルベノフ
23歳/S級ハンター/181cm/『A to Z』オーナー。


ザナージュ「以後お見知りおきを、お客様」

82 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/04/27(Mon) 12:57
アリス「バイトの分際で何をカッコつけてらっしゃるんですか、ご主人様」
ザナージュ「アリスちゃん、せめてもう少しはカッコつけさせてくれ」
スターナ「ザナージュさん……来てくださったのですね!」
ザナージュ「スターナちゃん、キミがいるなら俺はどこにだって流れ星のように飛んでくるさ」
DZ「これじゃまるでオレっちたちはザナージュの旦那の引き立て役でやんすねぇ……」
ザナージュ「そのためだけに登場させたからな」
ビリー「お前も相当な暇人だな」
ザナージュ「うるせえ、最初はお前らマジでプロフィールだけ載せてセリフもないまま退場させる予定だったんだぜ?感謝しな」
アルス「何はともあれザナージュさんのおかげで街の人たちに被害が出ることもなく魔物の討伐に成功しました。ありがとう」
ザナージュ「引くほどいいヤツだな、お前!」
ホラ「ふむ……確かに魔物は倒した。しかしあっさりしすぎではないかね?」
ジャスティ「確かにね。この程度の魔物を討伐するのにわざわざ国王が我々を招集するとは思えない」
ザナージュ「そいつは単に国王が朦朧ジジイだったってだけのことさ」
ヘルマン「俺あこいつの自分を神とでも思ってそうな不遜な態度が気にいらねえんだ」
DZ「後頭部にブーメラン刺さってるでやんすよ、ヘルマンの旦那」
ザナージュ「あれこれ考えるのは後でいいだろ。今は祝杯でもあげようぜ?」
ホラ「ふむ、それもよかろう」
アルス「ハンター同士、親睦を深めるいい機会だね」
スターナ「それは素敵な提案ですね」
アリス「代金さえ払ってくださるなら私は構いませんが」
ザナージュ「そこはDZがいるから無問題さ」
DZ「オ、オレっちの奢りでやんすか!?」
ビリー「フッ、気前がいいじゃねぇか」
DZ「このオッサンもちゃっかり参加してるでやんす!?」
スライヤ「……もう用はない。俺は帰る」
ヘルマン「ふん、俺もてめえらと馴れ合う気はねえ。勝手にやってな」
ザナージュ「うるせえ、さっさと行けバーカこのバーカ」
ジャスティ「やれやれ。彼らにはもう少し協調性というものを身につけてほしいものだね」
フィアデス「違う……」
DZ「ん?何でやんす?フィアデスの坊や」
フィアデス「僕が聴いたのは……スライムの声じゃない……」
ザナージュ「ヘイヘイヘイ、そこのヤク中。せっかくこれから楽しく酒盛りしようって時に不穏なこと言うなよ」
フィアデス「君たちには聴こえないのかい……?大地を震わすこの旋律が……」
ザナージュ「はあ?」

83 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/04/27(Mon) 12:58
(ドカッ!バキッ!ボカッ!ドスッ!)

???「うわぁぁぁ!!」
ザナージュ「っと!なんだあ?」
アルス「人が……飛んできた!?」
ジャスティ「酷い傷だ……!君、しっかりするんだ!」
???「うう……」
ホラ「ふむ、息はあるようだね」
スターナ「すぐに手当てを……!」
ビリー「ん?この男どこかで見たような……」
ザナージュ「あっ!こいつは!」
酒場の親父「あ、あいつはーーー!」
DZ「ザナージュの旦那とおやっさん、あの旦那を知ってるでやんすか?」
酒場の親父「間違いねぇ、あいつは最近巷で噂のハンター……!」
ザナージュ「お、お前はまさか!」
ジョニィ「そうだよ!俺だよ!ジョニィだよ!」
ビリー「元気じゃねぇか」


“波乗り”
ジョニィ・サオス
??歳/B級/170cm/港町『ブルーヘブン』出身/『ホワイトラヴァーズ』船長。
年齢不詳の自称プロサーファーで元海賊。日焼けしすぎて肌が真っ黒な男。
戦闘においては調子の波が激しく、実力面ではA級ハンターに劣るものの波に乗った時のラッシュは凄まじい。
チャラい雰囲気を醸し出しているが、意中の相手と見つめ合うと素直にお喋りできないという純情な面もある。


ビリー「そうだ、思い出したぜ……こいつは最近この街に来たばかりの新参ハンターだ」
ジャスティ「“波乗りジョニィ”か……」
DZ「そのジョニィの旦那が何でこんなボロ雑巾みたいになってるでやんすか!?」
ホラ「ジョニィくん、君ほどの男をそんな風にしたのは誰だね?」
ジョニィ「とんでもねぇ化け物だ……気をつけろ、ヤツはすぐ店の外まで来てるゼ……」
ザナージュ「ったく、パーティーはお預けだな。その前にゴミ掃除といくか!」

???「ギャオオオオオ!!!」

皆「???」
DZ「今の……何でやんす?」
アルス「獣の鳴き声に似てたけど……」
ホラ「いや、今のは獣というより……」
スターナ「魔獣……でしょうか……?」
ジャスティ「むしろ怪獣と言うべきではないかな」
ビリー「ヒーロー……冗談キツいぜ……」
アリス「ふざけんのも大概にしくさってくださいませ」
ザナージュ「HAHAHA……怪獣なんているわけないだろ……」
フィアデス「…………」
ザナージュ「オイ何だ、その意味深な沈黙は!」
ヘル&スラ「うわああああああ!!!」
アルス「ヘルマンさんとスライヤさん!?」
ザナージュ「ププッ!ヘルマンさんて……!アンパンマンさんみてえだ」
酒場の親父「それは俺がもう言ったぜ、バイト」
スターナ「お二人とも、どうしたのですか……!?そんなに血相を変えて……」
スライヤ「外!外!ヤベえのがいるっぺよ!!」
ヘルマン「ヘヘッ……俺はよ、今まで怖いもの知らずだったが、生まれて初めてブルったぜ……!」
ジョニィ「ヘヘ……あの化け物を見たら誰だってそうなるゼ……」
ザナージュ「ちっ、お次はなんだ……!?」

(ドォォォォォン)

ベムラー「ギャオオオー!!」

【宇宙怪獣ベムラー登場】

皆「わああああああーーー!?」

【星の命運をかけた戦いが今始まる──!】

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