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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ四

146 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2020/10/28(Wed) 07:53
>>145(柚葉さん)

>ここで来訪される方に一言、お願い致します。
>ローカルルールにあるように、基本的には「sage」進行でお願い致します。

柚葉さん、ごめんなさい。
家主のわたくしが申すべきところを言っていただいてしまいました。

あらためてお客さま方にお願いいたします。
我が家にいらっしゃる際は「sage」進行でお願いいたします。

>それと、今年はお嬢様が交流を温められていた鬼族の方々がいらっしゃる予定となっております。

そろそろ鬼族の方々がいらっしゃる頃合いでございます。
今回のご来訪はこの地方で屈指の魔の気の多い場所となりました我が屋敷への親善訪問、となっておりますゆえ、わたくしも心しておもてなしする所存です。
柚葉さんにはまたご負担をかけてしまうかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

>かつて私の母が、故郷の守護と封印を司る立場にあった時に身に纏っていたのと
>同じ和服を身に付ける事に致しました。

まあ、ご母堂様のお召し物と同じ服を、でございますか?
柚葉さんにとってその服がどれほどの重みのあるものなのか、わたくしもその一端を知る者として身が引き締まる思いですわ。
彼の地でご母堂様が尊いお勤めをされていたのと同じく、柚葉さんもこの地で人と人ならざる者との平穏と均衡を保つため日々心を配っていてくださるのですもの。

>注文しておいた和服が届きましたので、一度袖を通してみました…。

まあまあまあ…、なんと素敵な、そして輝くばかりに神々しい、と敢えて言わせていただきますわ。
わたくしはオハシラサマであったときのご母堂様を直接存じ上げませんが、きっとこのようであったのでしょうね…。
確かに受け継がれた贄の力を改めて感じるのと同時に、それを聖なる力たらしめている柚葉さんご本人の魂の輝きを感じます。
思わずため息が漏れてしまいますわ…。

そうですわ、もし柚葉さんがわたくしの知らぬうちに妖の方と接触されることがございましたら、どうぞご遠慮なくこの場でお知らせくださいませ。
実のところ妖の中にはわたくしを恐れている方もいらっしゃるのではないか、と少し心配なのですよ。
真祖直系吸血鬼と申すものは魔族の中でもそれなりに力がある方ですから。
ほら、母がグリッタちゃん先輩を怖がらせてしまったこともありましたし。
ですが、貴女のその輝きは妖にも安堵と親しみを感じさせることでしょう。
妖怪社交部に入りたい、と思ったら、柚葉さんをこそ頼りにされる方もいらっしゃることと推察しますので、もしそういう方がいらっしゃったならばどうぞお願いいたしますね。

そして、「秋鬼と金魚鬼火」の衣装を着たわたくしとご一緒していただくことを想像しますと。
思わずその情景の嬉しさに今からため息が漏れてしまいますわ。
わたくしも心して秋鬼の姿となって柚葉さんのとなりに立つのに恥ずかしくない立ち居振る舞いをいたさなければ。

>かつての私の母と叔母が辿ったかも知れない結末においては、母は一片の残花、
蒼い蝶の髪飾りを残して叔母の腕の中で消えていった…。

「ユメイ編 〜END 一片の残花」
そんな言の葉の響きと共に映像がわたくしの心にも届きました。
そして、ご母堂様が叔母上様にかけられた想いの深さに胸が締め付けられました。
柚葉さんは…命長らえられた今のご母堂様の、このような優しく気高いお心を受け継がれたのですね。

>…実は先日、この『朱珠』に命を救われたのです。

(お客様の前でなければ、わたくしは矢も楯もたまらず柚葉さんを抱きしめていたでしょう)

その言葉でその妖に対する怒り以上に、斯様な者を近づけてしまった己の不甲斐なさに、血が沸騰するばかりの自身への怒りと、血が凍る恐怖を同時に感じます。

「命の次」の珠が失われる、それほどの危難があるならばそれを防ぎ得なかった我が身こそが最大の罪。
わたくしたちの絆の珠がわたくしたち自身の想いがあって形を成すならば、
それを護ることこそが絆を護ることの証し。
「命の次」と申して、わが命と引き換えにこの珠を失うことの決してないように、
全身全霊を以て今の貴女との日々を、貴女の尊い決意を護ってまいることを、わたくしは誓いましょう。
いつまでも、常しえに、この命のある限り…。


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