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【オリジナル】地上に舞い降りた、飛べない天使

572 名前:天秤るり ◆jh582nf. 投稿日:2023/02/03(Fri) 20:23
>>566
うんうん。種族関係なく、恩のある者を「外」に追い出せないよね。
要するに、ヴィーネとぱるぱるは文句なしに「内」ってわけ!
人間界のお墨つきをもらったし、遠慮なく「豆まき」しちゃおう!

でも、鬼はどんな功績でたたえられるようになったんだろう?
節分は神社が認める催し物だよね。
だから人間界では、神さまが認める催し物と考えられてる、ってことになる。

つまり、鬼は神さま以上の“なにか”をして、人間たちを助けたんじゃないかな?
じゃないと、神さまに逆らってまでそうした伝説を語りついでいく利益はないよね。
気になる〜! 気になりすぎるっ!

ということで、ここから妄想に入りまーす!


―――むかしむかし、小さな貧しい村がありました。
それはよくある農村で、村人は夜明けとともに畑仕事をして、日が沈むまで働きます。
しかし、いくら必死になって働いても、村は一向に豊かにはなりません。
なぜならその利益は、盗賊団によって根こそぎ奪われてしまうからです。

そんなある日のこと。いつものように盗賊団が近づいてきました。
「盗賊団なんて、もうこりごりだ!」と思っているのですが、
盗賊団が暴力に訴えると、しぶしぶ従うほかありません。

そんなとき、遠方で盗賊団と剣を交える、ひとりの旅人がいました。
村人は、落ち着いて見てなどいられません。

「盗賊団に勝てるわけない」
「旅人なのに『村人が歯向かった』と言い、もっとひどいことをするのではないか?」と、
そう思っているからです。

にもかかわらず、なんと、ひとりの旅人が盗賊団相手に勝ってしまったのです。
盗賊団は旅人に土下座し、みるみるうちに視界から消えていきました。
村人たちは旅人に駆け寄っては、くちぐちに「ありがとう。ありがとう」と。

「お礼と言ってはなんですが、村に寄ってください。精一杯のおもてなしをいたします」

しかし、旅人はすぐ背を向けようとします。

「待ってください!せめて名前だけでも教えてください!」

旅人は一言だけ「鬼だ!」と言い、そのまま足早に去っていきました。
覇気とも言える、するどく刃のような言葉と鬼のような形相に、
村人たちは旅人を追いかけることなどできません。

時は流れ。ついに盗賊団は村に来ることはありませんでした。
おそらく、旅人を「村の用心棒」と恐れおののき、近づけなかったのでしょう。
一陣の風のような、ほんの一瞬の出来事ですが、村人はこのことを決して忘れたりはしません。

―――こうして、「鬼を追い出すなんてとんでもない」という教えが生まれ、
この地方だけは「鬼はうち福はうち」という習わしがあるのですよ。


>>567 ぱるぱると星熊さん

星熊さん、初めまして。かなり立派なツノを持ってるね。
もしかしなくても、鬼に間違いない。うんうん。

もちろん、ぱるぱるの言葉は信じてるよ。
ただ、私は自分の眼で見て、最終的に結論を出すの。

すぐに結論を出さない。急がない。
これが私が賢いと言われるゆえんなのですっ!

そうそう、星熊さんのことは、以前にもぱるぱるから聞いてるよ。
ぱるぱるの伴侶、なんでしょ?
おそろいの衣装を見なくたって、私にはわかるんだから。

一時的の滞在になるだろうから、私からはとやかく言わない。
これが人間界で言われる「夫婦水入らず」ってことかな?

いちおう、長くて黒い巻物とお米、お肉と野菜はたくさんあるから、
好きなものを巻物にして、お腹いっぱいにしちゃおう!
それに、伴侶同士の共同作業。考えなくても楽しいに決まってるよね!

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