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なつかしのメロディ

39 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/10/05(Mon) 10:10
古賀メロディとは・・「花は咲く」と「嘆きの夜曲」


呼んでみたとて かえらぬ人よ 
なぜに儚い 夢じゃやら
  
想いつかれて 心に秘めて 
暮れりゃ寂しい 雪ばかり 

泣いてみたとて かえらぬ恋よ 
なぜに尽きせぬ 涙やら

灯影つめたく 愁いはながく
絃(いと)のすさびも 嘆(な)くばかり



SP歌謡は、今危機にあると思います。

昭和も遠くなりにけりとなって、「SP歌謡」を知る人も少なくなっていると思います。

歌もハッピーなものばかり。テレビの歌番組で「昭和」とは、昭和の末、50年代以降のようですし、歌える歌手も居なくなった。

今こそ、このSP歌謡文化遺産を正しく残して行くことが大切です。


さて今、この状況を象徴するかのように、時々[花は・・]という復興支援ソングと言うのが聞こえてきます。

地震直後から放影されていたものですが、でもこの歌には何か大切なものが抜けているのではないだろうか。


花が咲くという大震災・大津波の被災とは不釣り合いな、ハッピ−な軽い文句ばかり、何の歌なのかもよくわからない。小学生の合唱コンクールか顔見世ソングかといったところ。


遭難、避難された多くの人々があって、やはりその事実、悲しみ、嘆きに寄り添うことなしに、軽々しく復興支援ソングなどといってもらいたくないでしょう。


そんな中、今ないが、震災直後からYou Tubeに、関種子歌唱 古賀メロディ「嘆きの夜曲」で、解説にはこうありました。・・

嘆きの夜曲 関種子 公開日: 2012/03/05    
昭和7年(1932年)。西岡水朗作詞、古賀政男作曲。關(関)種子さん歌唱です。東日本大震災から1年になり心からの哀悼の気持ちをこめてアップさせていただきました。・・


80年前の古いレコード、それが80年後に起こったこの大震災・大津波(の憂い)をも予見
したかのように包含していて、その鎮魂歌としてもぴったりするのは驚きです。

同じ時期の藤山一郎「影を慕いて」とともに古賀政男初期の名歌の一つだと思います。関種子の歌唱力も最高。

短いフレーズのなかに、的確に、嘆き、苦しみを凝縮しているようで、詞もメロディーも、シンプルなゆえにかえって、時代を超えて、その事象に対する普遍性を保持して歴史の重みを感じさせる、名曲の名曲たるところで、すごいことです。


憂い,哀しみ、苦悩を歌ったら右に出るものは無い古賀メロディ、時代を超えて生き続ける理由もここにあるといえるでしょう。




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