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日本の大衆歌曲・歌謡曲の歴史

174 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2013/09/08(Sun) 15:11
☆詩人・佐藤惣之助

平成24年(2012)5月15日で没後70年となる詩人・佐藤惣之助、俳句と劇作を学び、後に詩に転じ、西條八十と同じ世代の大正時代に活躍した詩人です。民衆派・人道派詩人と言われます。後民謡、小唄を書き、歌謡曲のフリーの作詞家として各社で活躍、多くのヒット曲を世に送り出しました。

昭和15年にコロムビア専属となるまで、フリーな活動をしていて、コロムビア、テイチク、ポリドールなどで活躍しています。

いろいろあるが、やはりなんといっても、青春・人生を謳いあげた古賀政男とのコンビ作品(古賀メロ)が余りにも「名曲」すぎて、人々の記憶に生きているということでしょう。

古賀政男は、自伝「古賀政男「歌はわが友、わが心」(人間の記録93 日本図書センター)で、「私が作曲の醍醐味を知ったのは、やはり惣之助さんと出会ってからだ」と回顧している。

佐藤惣之助の名詞は古賀政男の曲と出あうことによって、いつの時代にも、それぞれの聴く人の人生に重ねあわせることができる、時代を超えるすばらしい名曲となったということでしょう。

佐藤惣之助は当時盛んであった民謡詩も多く書いていて、昭和4,5年頃の作品に新民謡がみられる。その中には、「新作おわら」、「下婢」(昭和4年)、「大分おどり「川崎小唄」(町田嘉章曲、川崎 豊、コロムビア 」ななどがある。(昭和五年発行『世界音楽全集13日本民謡曲集』)。

また、昭和5年には、「吉見紫香」の名前で「ふるさと」(松村まこと作曲、コロムビア)がある。


新民謡集
◇大正15年|佐藤惣之助『浮れ鴛鴦 民謠集』東京:紅玉堂書店。
◇昭和4年|佐藤惣之助『波止場のむすめ 新民謡集』東京:泰文館書店。


参考までに、詩人・佐藤惣之助の著作等の資料が以下の図書館で見れます。

・大田区立馬込図書館 馬込文士村コレクション資料
 ttp://www.lib.city.ota.tokyo.jp/o_magome_sa.html

・川崎市立中原図書館 佐藤惣之助資料


(参考)
・佐藤惣之助
 ttp://www.urban.ne.jp/home/festa/sonosuke.htm

・佐藤惣之助の碑
 ttp://www.kawasaki-ouen.com/blog/archives/2011/12/post_107/index.html

・『日本詩人』と大正詩 〈口語共同体〉の誕生
 ttp://www.shinwasha.com/66-6.html

・今週の詩   宵夏  佐藤惣之助  ・・・・八十と惣之助
 ttp://www.midnightpress.co.jp/poem/2009/06/post_94.html
 大正期の詩人として、西条八十(1892 ? 1968)と佐藤惣之助(1890 ? 1942)のふたりが、 なぜか気になる。八十は芸術派、惣之助は人道派とタイプは違うが、似ているところもあ る。ひとつは、詩のうまさ。もとより、その質は異なるし、そのうまさに余剰(余情にあ らず)がないところがものたりないと云えるが。もうひとつは、後に歌謡曲の作詞家とし て名をなしたところ。・・


なお、惣之助の義兄であり「日本詩人」同人でもある萩原朔太郎も古賀政男とは関係が深い詩人で、「古賀メロディ」を高く評価していました。これについては別に。





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