掲示板に戻る 全部 前 50 次 50 1 - 50 最新 50 スレ一覧

【昭和最大著作権王】昭和歌謡史と作曲家古賀政男【古賀メロディー!!】

198 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/06/25(Thu) 15:46
■古賀メロディの歴史 クラッシック(洋楽)を基本・とした大衆歌曲・歌謡曲を確立

作曲家古賀政男のレコードデビューは実は作曲家になる前、ギター演奏家(プレクトラム音楽家)としての古賀政男(正雄)のレコード吹込みが先だった。

昭和四年七月新譜でコロムビアから発売された《恋慕流し》。

ギター・尺八連奏:恋慕流し 野村景久[尺八], 鈴木光久, 古賀正男[ギター] (コロムビア(戦前), : コロムビア COL 25565, 1929-06



尺八とギタ―の共演で、尺八の野村景久と共演した。本居長世、弘田竜太郎,宮城道夫、吉田晴風などの「新日本音楽」である。洋楽と邦楽の融合である。

さらに同年十一月新譜で同じコロムビアから、《花曇り》が発売された。これにもギター奏者として古賀政男は名前を連らねている。

まだ、「古賀政男」ではなく「古賀正男」である。
 
昭和四年十二月二十三日、佐藤千夜子歌唱、ビクターレコードで《文のかおり》(古賀正男・作詞/古賀正男・作曲)《娘心も》(浜田広介・作詞/古賀正男・作曲)《青い小鳥》(作詞者・不祥/古賀正男・作曲)らが吹込まれた。自分の作品が当代随一の人気歌手、レコード歌手第一号佐藤千夜子の歌でレコードになる。

最大大手のビクターからマンドリン作曲家としてデビューです。

☆佐藤千夜子歌唱の主なレコード作品:
童謡、新民謡、歌謡歌曲、新日本音楽を含めて、100曲を超えるレコード歌手第一号・佐藤千夜子歌唱のレコード作品,その代表的なもの。


青い芒(すすき) (野口雨情作詩・中山晋平作曲)   大正13年(内外蓄音機) 1924
紅薔薇   (林愛雄作詞、宮城道雄作曲)ビクター50698 新日本音楽
こすもす  (与謝野晶子作詞、宮城道雄作曲)  同
ひばり   (西條八十作詞、 宮城道雄作曲)   同 1929.4
鶯の夢   (野口雨情作詞、 中山晋平作曲)  ビクター50313 1928.5
波浮の港 (野口雨情作詞、 中山晋平作曲) ビクター50313 1928.5 


■日本の大衆音楽と本居長世 邦楽と洋楽の融合

本居長世には歌曲・童謡など800曲近い作品がある。因みに、山田耕筰は700曲近く(うち軍歌が100曲以上)という。楽譜は、春秋社等の他、佐竹楽譜は如月社系で、本居長世の楽譜を専門とするようです。
本居長世の作品には近世邦楽的な要素が見られるといわれ、明治41年、東京音楽学校を主席で卒業した長世は卒業後すぐに母校に招かれ(文部省)邦楽調査掛として、箏曲や長唄など日本の伝統音楽の研究活動に従事する。
洋楽にしても、日本の音楽との調和は大きな課題だったようだ。大切なことは長世はこうして、日本的なるものを外国にではなく、日本の伝統音楽の中に求めていくということ、それがフレームワークになっていく。
そして、「春の海」で知られる邦楽家・宮城道雄と「新日本音楽」という活動を展開する。これは、日本の伝統を洋楽の中に生かすことを目指したもので、その後日本の声楽曲における作曲のパイオニアとして活動することになる小松耕輔、弘田龍太郎、梁田貞らの作曲研究会に大きな影響を及ぼしたといわれます。

1920(大正9)年には,宮城と作曲家本居長世の作品発表会が,「新日本音楽大演奏会」と名付けられ,ここで発表された「十五夜お月さん」 が大きな反響を呼び、人気童謡作家として知られるようになる。

宮城道雄、本居長世、弘田龍太郎らで進められてきた「新日本音楽運動」は、日本語を使う日本人の手で、本居宣長に代表される日本の伝統美学に根ざす伝統音楽と、西洋音楽との融合・・西洋音楽の中に、伝統音楽の美学を取り入れる・・をめざすものであったということができよう。




掲示板に戻る 全部 前 50 次 50 1 - 50 最新 50 スレ一覧
名前: E-mail(省略可)

read.cgi ver.4.21.10c (2006/07/10)