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おねしょを治すには?

64 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2017/09/30(Sat) 12:33
治療方針
・一般的には6歳以上が治療の対象となる。
・詳細な問診(尿漏れや排尿の状況、昼間遺尿・多飲多尿・頻尿・排尿時痛・切迫性排尿の有無など)、診察(潜在性二分脊椎の存在を示唆する腰背部の凹みの有無、便秘など)、尿検査を行って、5%未満の頻度で見られる基質的疾患の存在を見落とさない。
・夜尿が持続することは、両親の離別・争いに次ぐ、小児期の精神的なトラウマの原因となる(学校でのいじめ、はその次)という報告があり、積極的な治療介入により児や家族のQOLの改善が期待される。
・最新の診療情報や診療支援の資料がh ttp://onesho.comより得ることができる。
?生活指導
・就寝2時間以内の水分・塩分制限は必須である。夕方以降の飲水量は10ml/s以下に抑える。就寝前に完全に排尿をさせる習慣をつけさせる。
・1週間以上の排尿記録を作成してもらう。おむつに漏れた尿の重さと起床時の尿量の合計が夜間尿量であり、0.9ml/s体重/hr(睡眠時間)(最大量250ml)を超える場合には夜間多尿と判断する。一方、昼間に可能な限り排尿を我慢させて尿量を測定する。これが機能的膀胱容量であり、7ml/s体重(最大300ml)を下回る場合には膀胱容量過少と判断する。
?薬物療法とアラーム療法
・生活指導で夜尿が解決しない場合は、薬物療法やアラーム療法を考慮する(図)。
1.薬物療法
1)デスモプレシン
・夜尿症の児の3分の2以上が夜間多尿であることより、抗利尿ホルモン製剤(デスモプレシン)により夜間尿量を低下させることが効果的である。この製剤は腎尿細管の集合管のV2受容体に作用し、水分再吸収を高めて尿量を減少させる。
・60?%の症例で有効とされ、国際小児尿禁制学会(ICCS)の推奨治療では第1選択の薬剤とされている。
・まれではあるが、副作用として水中毒(低ナトリウム血症、浮腫、頭痛、痙攣)の発症が重要であるので、夕方以降の飲水制限を遵守させる。
・夜の運動や習い事などで夜間の飲食制限ができない場合は、本剤の使用が困難なため、アラーム療法を考慮する。
[R処方例]
ミニリンメルトOD錠(120μg・240μg)1錠、分1、就寝30分前
(120μgから開始して、効果が不十分なら240μgに増量する。舌下に置いて水なしで服用する。)
または、デスモプレシンスプレー10 就寝前、1または2噴霧(10μg・20μg)
(1噴霧から開始して、効果が不十分なら2噴霧に増量する。)
2)抗コリン剤
・膀胱容量が過少な症例では、デスモプレシンと併用で使用することがある。
・昼間遺尿を伴う夜尿症では、昼間遺尿の治療に有用である。
・夜尿症は保険適用ではないので、過活動膀胱・不安定膀胱の治療として使用する。
[R処方例]
1.ベシケアOD錠(2.5r・5r)1錠、分1、夕食後
昼間遺尿の合併例では
2.ウリトス、ステーブラOD錠(0.1r)2?錠、分2、朝食後・夕食後
3)漢方薬
・夜尿症の患児の多くが睡眠・覚醒障害を有することから、小児の夜泣き・疳に対して適用ある抑肝散の併用が有用である。
[R処方例]
抑肝散(ツムラ)2.5g、分1、夕食時
(苦くて飲みにくいので、チョコレートアイスに混ぜるとコンプライアンスが改善する。)
2.アラーム療法
・夜尿感知装置を就寝前に装着し、夜尿時にブザーやバイブが作動し、就眠中の児が排尿を抑制し、夜間の膀胱蓄尿量を増加させる治療である。
・効果発現1カ月以上の時間がかかる症例が多い。2カ月経過しても効果が見られない場合は、治療の中断が望ましい。
・本人の強いモチベーションの維持と、同居する家族の協力が必要なため、ドロップアウトすることが多い。
・米国製のウェットストップ3(株式会社MDKが日本総代理店)か、ピスコール(アワジテック社)が汎用されている。

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