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身体じゅうが痛い、不快・・身体表現性障害

123 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2015/12/23(Wed) 21:19
 実施例
 10年以上続く慢性の後頭頚部痛を訴える慢性疼痛疾患と診断された患者に対し、約11ヶ月間、モルヒネ(morphine)、フルボキサミン(fluvoxamine)、アリピプラゾール(aripiprazole)等の薬剤を投与して、患者の後頭頚部(首)の痛みの強さを経時的に評価した。その治療経過を図1に示す。

 痛みの強さの評価は痛みを0から10までの11段階として、口頭で伝える数値的評価スケール(numerical rating scale, NRS)を採用した。これは、患者が想像できる最大の痛みを10、痛みなしを0として、痛みの程度を段階的に数値化(定量化)する評価方法である。一患者の治療前後の痛みの程度を良く反映する評価方法である。

 図1より、まず慢性疼痛患者(体重55kg)に塩酸モルヒネ錠(大日本住友製薬(株)製)を70mg/日で経口投与したが、首のNRS値は8〜10と高く痛みは改善されなかった。1ヶ月目の第4週からは、モルヒネに加えてフルボキサミン(デプロメール錠;明治製菓(株)製)を50mg/日で経口投与を開始し徐々にその投与量を増やしていったが、NRS値は依然として8〜10と高く痛みは全く改善されなかった。

 そこで、4ヶ月目の第4週から、アリピプラゾール(エビリファイ錠;大塚製薬(株)製)を3mg/日で経口投与したところ、5ヶ月目の第1週にはNRS値が1と飛躍的に低下し、6ヶ月の第2週からはNRS値が0となり全く首に痛みを感じなくなった。さらに、8ヶ月目からモルヒネの投与を停止しても同様にNRS値は0であった。この結果より、慢性疼痛患者に対し、モルヒネ及びフルボキサミンは全く疼痛を軽減できなかったが、アリピプラゾールは劇的に疼痛を低減できることが確認された。

 その後、9ヶ月目の第4週以降にアリピプラゾール(エビリファイ錠;大塚製薬(株)製)の投与量を9mg/日、さらに10ヶ月目の第4週以降に12mg/日と増量してもNRS値は0であり変化は見られなかった。

 以上より、アリピプラゾールは慢性疼痛の治療薬として極めて有効であることが分かった。




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