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バトルロワイヤル ー自称生き残りと自世の苦ー

1 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2014/02/16(Sun) 11:07

一切の光無き暗闇の中。
ざわざわと人の喧噪が響いていた。
(なんだよ、うるさいなぁ)
少年は不平に思う。
今日は日曜日なんだから寝かせてくれたって良いじゃないか。
「おい、起きてくださいミスター永井!」
そう思う永井に知り合いの声がする。
博之の声だ、うるさいなぁ。
「起きろ!浩二」
そう思う永井に知り合いの声がする。
ヤフミの声だ、うるさいなぁ。
……ヤフミ?
「「起きろジーコ!」
「わあごめんなさい!!」
跳ね起きた。

「……あれ?」
起きてから中年、永井浩二は首を傾げる。
起きたという事は目を開けたはずなのに、どうしてまだ暗いんだろう。
ヤフミの声が聞こえたからニコ生のはずなのに、どうしてまっくらなのだろう。
暗闇の中から声だけが聞こえる。
たくさんの人がいるようだった。
「やっと起きたか。もう、浩二はいつもそうなんだからよ」
「博之? これ、どうなってるんだ? 何も見えない」
「知らないよ、さっきからそうなんだ。気づいたらみんなこんな所に居たんだ」
「みんな?」
周囲を見回す。
もちろん暗闇を見通す事なんて出来なかったけれど、見知った友人が居るのは感じ取れた。
「やっと起きたか、ぐずだな浩二は」
「そうだよ、こんな時にぐーすか寝てるなんてさ」
(トシも居るみたいだ)
「ワンワン、ワワン、ワン(そんな事言わないで、浩二だけじゃなくわたし達だって何も判らないんだから)」
(マサも居る)
「みんな落ち着けよ。俺らも何が何だか判らないんだ」
(ヤフミまで居る!?)
浩二は混乱した。
「いったいぜんたい、どういうこと!?」
「フハハハ、こういう事だ」
疑問の叫びに不気味な声が答えた。

部屋に明かりがつく。
周りを見回すとスーツを着た男の人や古めかしい服の女の人が居た。
蜘蛛型の足が付いた変なロボットも居た。
そして一段と高くなった壇上には、きちんとスーツを着こなし、弱々しい老人とも言える
男が立っていた。
「宮路社長!?」
「そんなバカな、1、20年前に死んだはずだ!?」
博之が驚きの声を上げる。
だが、目の前に居るのはかつて彼らが憎みに憎んだ大手パチンコ会社社長宮路社長に違いなかった。


41 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2014/07/11(Fri) 18:16
我が生涯に一片の

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