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【ひぐらしのなく頃に】

864 名前：名無しさん＠お腹いっぱい。 投稿日：2007/07/13(Fri) 22:44

ある嵐の夜、ついに男は悟った。

ー 幾ら生贄を捧げても、もう彼女は蘇らない ー

なら、俺が今までしてきた事は何だったんだ ? 俺が彼女の為にしてきた事の意味は ?

男は崩れて液状になった【彼女】を真っ直ぐ見据えてイスから立ち上がった。

ー もう、全てどうでもいい…どうでも ー

男は一種の決意を胸に秘め、斧を片手にゆっくりとドアノブに手をかけた。

ー ならば、俺のこの【悲しみ】を知らせるまでだ…今度は俺自身の為に ー

男はゆっくりとドアを開け、まだ血の乾いていない斧を片手に異臭のする部屋からゆっくりと出ていった。

ー 人を殺す ー 男はただそれだけを想い、夜の漆黒の闇の中へと消えていった…。



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