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【大江戸警察】沖田と鬼嫁と時々質問があればいいや【２４時】

138 名前：土方十四郎 ◆R0lAe0RQ 投稿日：2007/08/06(Mon) 20:54

>>80
…奴と初めて出会ったのは三年前の夏の朝――。
暑さと空腹で目が覚めた俺は、
自分の目覚まし時計が作動していないことに気づいた。
夕べセットし忘れたのか…？
僅かな違和感を覚えつつ、俺は台所へ向かった。
そこで俺が目にしたものは………

冷蔵庫の前に静かに佇むエプロン姿の巨漢――。

だが、俺の視線を釘づけにしたのは奴の姿ではなかった。
信じられない光景に俺は自分の目を疑った。
奴の右手の中で役目を終えたようにグッタリとしている………
…マヨネーズ。

考える間もなく俺の右手は動いていた。
俺の刀が斬るが早いか、
奴の拳が届くが早いか……
互いに一歩も退かぬ攻防戦。互角―――
隙を見せれば殺られる…

額ににじむ汗…風に揺れるエプロン…朝日を浴びるゴリラ…
ミントンのラケットが風をきる音だけが辺りに響く。

そして決着の時――。

…俺は刀を収めた。奴はエプロンを脱いだ。
そう、５時間にも及ぶ死闘の末
俺達の間に生まれた絆―――友情。
俺達は今後の健闘を祈り合い、
互いのマヨネーズを交換した。

朝日に溶け込むように消えていったアイツ…
きっと今もどこかで
だれかの食卓を守っているんだろう――。

ｆｉｎ

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