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「オリジナル」殺人鬼
1 名前:
館田 忠徒
投稿日:2008/07/31(Thu) 21:10
よう、生きてるか?
おれは見ての通り―――とは言わないが殺人鬼だ。殺人鬼はそう見えないようにしないと御法度だからな。
閑話休題。
ここにはおれが殺した奴より面白い奴がいるって聞いた。最近は確実に殺せる兎を狩るのにも飽きたところだ。
殺しはしないから楽しんで話そうぜ。
因みにおれの名前、「たちだ ただと」って読むからな。
◆ ルール ◆
1、固定ハンドル、捨てハンドル、セクシャルな質問は禁止だ。
幾ら無秩序が氾濫しやすいここでも最低なモラルを守った方が面白いのは当たり前だろ?
2、キャラハンはとりあえず受け付ける。
もしかしたらおれの仲間がいるかもしんないしな。仲間に出逢うのはいつだって嬉しいもんだぜ?
でもキャラハン募集に問題が出た場合、無しになることも考えてくれ。
あぁ忘れるとこだった。キャラハン使うならトリップを忘れずにな。おれの世界でそんなことしたら命落としかねないぜ?名前の後ろに「#」をいれて半角英字だぞ?
後、誰かの言葉を引用したいときは出来るだけ「
>>1
」みたいにしてくれよ。
3、チャット化は出来るだけ避けてくれ。
4、おれはここに来るのは初めてだから今はこのぐらいのルールしか思い付かねえ。めんどくさがるようで悪いが後はモラルに任せる。
もしこうした方がもっと楽しいよ、て案があったら言ってくれ。助かる。
んじゃまた会うときまで息災でいようぜ!
804 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/01/06(Wed) 20:31
銃で撃っても無駄だ。勿論防弾チョッキなど着ていない。
俺の体は現代兵器を受け付けない・・・
言っている意味が分かるか?
805 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/01/06(Wed) 21:29
分かるか?貴様らに殺された者は全て貴様らを・・・死してなお、恨み続けている・・・呪い殺そうとしている・・・
806 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/01/07(Thu) 16:47
スタングレネードください
807 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/01/08(Fri) 18:36
・・・・貴様が今まで殺してきた者達に・・・・呪い殺されるがいい。
808 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/01/12(Tue) 02:51
綺麗ごとはいらない
要は勝てばいいのさ
809 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/01/17(Sun) 20:41
呪われろ!この人殺しめ!
810 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/02/11(Thu) 16:59
あげ
811 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/02/14(Sun) 20:59
チョコレート作りました。貰ってください!
812 名前:
ロイド&セル ◆
hhgyFCiI
投稿日:2010/02/19(Fri) 21:20
名無しさん、お久しぶりです。
…もしかして僕のこと……忘れてしまいましたか?
…ええと、僕はロイドと言います。職業は殺し屋。趣味は料理です。
最後に名無しさんとお会いしたのが昨年の十二月だったと思います。
年の初めの御挨拶に来ようと思っていたのですが仕事が多くて……すみません。
名無しさん、今年もどうぞよろしくお願いしますね。
…さて、そろそろバレンタインデーですね。
僕はチョコレートケーキを作ろうと思ってるんですよ。
名無しさんのお口に合えばいいんですけど……
「…ロイド。今日は何日だ?」
――あ、セル。来てたんですか。
…ええと、たしか今日は2月の19日……――えっ…?
「…過ぎたな。バレンタインデー」
……間に…合わなかった…?
「…そうなるな」
……ごめんなさい…名無しさん……っ。
>>803
コーヒーも紅茶も美味しいですよね。
僕は…どちらかといえば紅茶ですかね? 紅茶は葉によって味や香りが全然違うんですよ!
「…コーヒーも豆や豆の挽き方、淹れ方で色々変わってくるぞ」
ああ、貴方はコーヒー派でしたね。そういえば。
コーヒーも好きですよ。マシュマロとかお酒とか入れたり…あと、アイスにしたりすると美味しいんですよ!
「…ふん。何故わざわざ余計なものを入れなければならんのだ。
コーヒーはブラックで十分。無駄に甘くする必要はない」
相変わらず変に頑固ですね。貴方は。
「コーヒーの味をわざと落として飲む奴らの考えは理解できないな」
あらゆる料理に醤油かけたがる貴方には言われたくないと思いますよ。
>>804
――おや、セルのお知り合いのようですね?
「…いや。違うが」
でも銃の話なら、僕じゃなくてセルですよ。きっと。
僕は紅茶淹れてきますから、名無しさんとのお話を楽しんでて下さいね。
コーヒーも淹れておきますね。あ、名無しさんの分のカップも用意しないと!
何かお菓子もあれば持ってきますねっ!
「……騒がしい奴だ。
――さて、待たせたな。名無しが俺に何の用だ?
…銃で撃っても無駄だと? 防弾チョッキではない…のか。
現代兵器というと…つまり、どんな銃も貴様には効かないと言いたいんだな?
…それをわざわざ俺に話すということは…貴様のその戯言を信じない俺に撃たれても文句はないだろう?
……じゃあ、試してみるか。――他の奴に流れ弾が当たるかもしれないからな。場所を変えるぞ」
――お二人とも、どこに行くつもりですか?
「この名無しは『現代兵器では殺せない』奴らしい。…確かめようと思ってな」
へぇ、羨ましいですね。人型の的なんてそう手に入りませんから。
素敵な出会いが出来て良かったですね。セル。
…ただ、相手が名無しさんというのが……。
「…『名無しには極力手を出すな』……か?」
いえ、まあ……双方同意ならいいんじゃないですかね。
ねぇ、名無しさん。セルの相手をして、それでもまだ生きてたら…今度は僕の相手もしてくれませんか?
夕飯御馳走しますから。お願いします。…ね?
813 名前:
ロイド&セル ◆
hhgyFCiI
投稿日:2010/02/19(Fri) 21:21
>>805
ああ、よくいますよね。名無しさんみたいなこと言う人。
死者の怨念がなんとか〜って。
「…だが、殺すことが俺達の生業だ。いくら恨まれようが止めるわけにはいかない」
沢山の人を手に掛けてますからね。
もし幽霊が目に見えるようになったら、僕やセルの後ろにびっしりついてきてるかもしれませんね。
「例えそいつらが俺達を呪い殺そうとしているとしても気にする必要はない。
もし死者が人を呪い殺せるのならば俺は既に何千回も死んでいることになる。…恨まれて当たり前の仕事だからな。
今も俺はこうして生きているんだ。よって、死者の魂などに人を呪い殺す力などない。
…そもそも、人間は死んでからもその自我や記憶、自身の存在を保っていられるのか?
『死んだ』その瞬間、魂は消滅しているのかもしれん。
もしくは新たに生まれ落ちてくるためにまっさらな状態になっていくのかもしれん。
…天国や地獄というのは――」
――……あの、ちょっといいですか?
セル。貴方の話ちょっと長いです。
「…………」
貴方そんなに喋る性格でしたっけ? …まあいいですけど。
なんだか難しくて面白くなさそうな話していましたね。名無しさん、つまらなかったでしょう?
名無しさんの分も飲み物淹れますね! コーヒーと紅茶、どちらにします? ジュースもありますよっ!
「………………」
>>806
スタングレネードって手榴弾ですよね。
「……あれはそういうつもりで言ったんじゃないんだが…」
『あれ』って?
「……前に、少し…な」
そんな言い渋らないでくださいよ。それともなんですか。僕には言えないようなことなんですか?
「……いや、そういうわけではないが。
…前に此処に来た時に、警察どもに投げたんだが……」
スタングレネードを?
「ああ。…それで、その時に……な」
…ああ。成程。『スタングレネードをくれてやるっ!』みたいなことを格好つけて言ったんですか。
「格好つけてなどいない。…馬鹿げたことを言うな」
無意識であってもわざとであっても、別に格好つけたって良いと思いますよ?
>>807
あれ、
>>805
さんと同じようなこと言ってますね。
「…先程言ったように、死者が生者を呪い殺すことなど不可能だ。
よって貴様が望むように俺達が呪い殺されることはあり得ない。おそらくな」
セル。また長く話しますか?
今度は好きなだけ話してくれててもかまいませんよ。止めませんから。
「…わざと言ってるのか?」
いえ? 他意なんてありませんよ。 …本当ですって。
「………………」
本当、貴方って面倒な人ですよね。
ところで名無しさんは、「呪い殺されるがいい」なんて言ってるってことは…僕らに何か恨みでもお有りですか?
…いえいえ、貴方を殺すなんてとんでもない。仕事でない限りは極力そういうのは避けてるんですよ。
殺し屋が自身を恨んでいる人を次々に殺していったら、人口がグッと減っちゃいますから。
別に恨むなとはいいませんよ。だって、僕ら殺し屋ですから。
814 名前:
ロイド&セル ◆
hhgyFCiI
投稿日:2010/02/19(Fri) 21:22
>>808
そうですね。名無しさんの言うとおりです。
ポリシーがどうとか殺し方のスタイルがどうとかっていいますが、
結局は相手を殺して自分が生き残ればいいんですよ。そういう世界です。
「…まず殺し屋に『綺麗事』なんて無いがな」
この世は生きるか死ぬか。殺すか殺されるか。
真に生死の選択を迫られた時には
どんなに情けない姿であろうとも、どんなに醜く這いつくばっていようとも、、
最後に『生』であればそれでいいんですよ。
――ですよね、セル?
「――……ああ、そうだな」
>>809
…「呪う」って言葉、流行ってるんですかね?
「……同じことは何度も言いたくない」
同意見です。
…とりあえず名無しさん。そう怒鳴らないでください。
そんなに怒鳴っていたら喉を痛めてしまいますよ?
……あ、名無しさんも何か飲まれます?
紅茶もコーヒーもジュースもありますよ! なんでしたらココアでもお作りしましょうか?
「…何故お前はそんなに名無しに勧めようとするんだ」
あと少ししたらアップルパイが焼きあがるんですよ! 是非名無しさんにも食べていただきたくて!!
「……そうか」
ああ、どうぞ遠慮せずに座ってください! 名無しさんはアップルパイ平気ですかっ?
>>810
……あげ?
「…………」
…あげ…アゲ……揚げ物、ですかね?
「何故食べ物になる」
揚げ物が食べたかった…とか。
「――――……あげようがさげようがそれはお前の勝手だが…
……その一言だけではちょっと…な」
……ええと…?
「…一種の専門用語、みたいなものだ。…気にする必要はない」
…そうですか? ならいいんですけど。
>>811
えっ…いいんですか?
うわぁ…嬉しいですっ。ふふっ。名無しさん、有難うございますね!
これ、バレンタインのチョコレートですよね?
なら今度お返ししないといけませんね! 名無しさんはどんなお菓子が好きですか? 何でも作りますよっ!!
ほら、セルもお礼言わないと。
「…俺は別に――」
まさか要らないなんていいませんよね。
名無しさんがせっかく作ってくれたチョコレート。
いくら甘い物が嫌いだからと言って人の心のこもった物を受け取らないなんてそんなこと――
「……いただこう」
お返し何作りましょうかね?
チョコレートはチョコレートでお返ししましょうか…クッキーやパンケーキっていうのもいいですよね!
ああ、美味しく作れるように練習しないといけませんねっ!!
815 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/02/19(Fri) 22:42
殺人ケーキ作ったので食べて下さい
816 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/02/20(Sat) 12:29
ぐふっ・・・
817 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/03/01(Mon) 21:16
3月3日はひな祭り。何かする?
818 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/03/18(Thu) 21:18
つ【エスカルゴ】
819 名前:
マリア・シュシュ ◆
//ARK./I
投稿日:2010/04/17(Sat) 16:30
ねえマリア、この場所が勿体無いと思わない?
このまま放っておいたら、確実にこの場所は消えてしまうわ。
折角ここまで育ったのにね。色んな寂しがり屋さんが、ここを育てたのにね?
ここはね、とても心地が良いの。染み付いた血の匂い、漂う絶望の匂い――
迷い、断罪、狂気に凶器、そんなものも、振り返ればいつだって受け入れてくれた。
――やさしいゆりかごでゆめをみているような
おわらないとしんじていたしあわせなきおく――
だからね。シュシュとマリアが、この場所を終わらせてあげる。
悲しい気持ちも優しい思い出も、みんなみんな――壊してあげる。
夢はいつか終わるって、誰かが言っていたわ。だったらせめて幸せに。
さあ、マリア――行きましょう。シュシュとマリアはふたつでひとつ未満。
満たすには、他の誰かから、何かをもらわないといけないの――
だから、だから。あなたの命を、ふたりにちょうだい?
820 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/04/17(Sat) 19:42
殺人鬼は拙者が討伐するでござる
821 名前:
マリア・シュシュ ◆
//ARK./I
投稿日:2010/04/17(Sat) 21:52
>>820
ねえマリア、この人は日本のお侍さんかしら?
きっとそうね。でも、少し言っていることが変だわ。
討伐っていうのは、兵や軍隊を差し向けて倒すことなんですって。
もしかしてあなた、成敗って言いたかったのかしら?
どちらでもいいかしら? そうね、どちらにしても、シュシュの答えは同じだもの。
――いいえ、お断りします。
シュシュはね、あんなこと言ったけど――基本的にこの場所で人を殺す気はないの。
あまり血の匂いが濃くなると誰も来なくなってしまうし、追い出されるかも知れないもの。
それはとても寂しいことよ。シュシュはきっと、寂しいことに耐え切れない。
ねえお侍さん――あなたも、人を殺して生きているんでしょう?
人を殺すときって、どんな気持ち? 申し訳ないと思う? 仕方ないと思う? 自分が正しいって信じてる?
シュシュは、その中のどれでもないわ。
――あおいあおいそらをいくらみあげても
じぶんがあおくなれるわけではなくて――
どんな晴れた空だって、いつかは曇って雨も降るのよ。
汚れないものはないの。でも、何を汚れとするかなんて価値観次第かしら。
――シュシュのお話、脈絡がない? 知っているわ。
既存の価値観を壊したいわけじゃなくて、思いついたことをただ喋っているだけ。
だからね。真面目に聞くより聞き流すぐらいが調度いいの。
どうせ、何も考えていないんだから。
822 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/04/17(Sat) 22:38
血の匂いが好きな人は鉄分が不足してると思うの
823 名前:
マリア・シュシュ ◆
//ARK./I
投稿日:2010/04/18(Sun) 16:34
>>822
鉄分? そうね、不足しているんだわ。
シュシュ、あんまりものを食べていないの。
だから鉄分だけじゃなくあらゆるものが足りていないわ。
でもね、血の匂いが好きでも――大抵の人は死の匂いが苦手。
あまりに濃い血の匂い、死体の匂い。なまぐさくてね、とても気持ちが悪いわ。
この間、道端で子猫が死んでいたの。
きっと車に轢かれたのね。怒られそうだから、詳しい描写は避けるわ。
道行く人は嫌な顔をするばかりでね、誰も何もしなかったわ。
だからシュシュが、死体を持ち歩いて埋めてあげたの。
頭がおかしいって言われたわ。変ね、でもそれはいつものこと。
シュシュは何をしたって頭がおかしいって言われるんだもの。
ねえ、あなただったらどうするの?
やっぱり、顔をしかめて通り過ぎるんじゃないかしら?
だって、死体ってすごく臭いもの。
824 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/04/18(Sun) 19:50
今まで何人を墓場送りにした?
825 名前:
マリア・シュシュ ◆
//ARK./I
投稿日:2010/04/18(Sun) 22:13
>>824
ここにいた他の人たちに比べたら、そんなに多くないわ。
十一人よ。シュシュ、殺した人のことは忘れないから。
みんな寂しい目をしていたわ。シュシュと関わる人は、みんなそうね。
寂しいから、声をかけてくれるの。優しくて寂しい悲しい人たち。
シュシュはそういう人にとって愛しい娘であり、可愛い妹であり、優しい恋人である。
その人がそう望んでいる限り、シュシュはその姿でいてあげるの。
その人が一番欲しい存在になってあげる。一番ほしいものをあげるわ。
――ねえマリア、それでもあの人たちは幸せじゃなかったんでしょうね。
マリアにもそう見えた? そうね、そうでしょうね。結局はおままごとだもの。
満たされないから他人を求めるの。偽りでも温もりが欲しいのね。
その形は様々で、見ているとその人の欠けた部分が見えるような気がしたわ。
鉄の柵で囲まれたベビーベッド。不協和音のオルゴール。足のないお人形。
――かけたきおくはあくむだから
やさしいうそでぬりつぶして――
見えないように目を塞いでも、シュシュには見えるわ。
隠しているのは痛いから? 押さえた傷口は、血が止まらないのね。
ねえマリア。あなたの笑顔が何を求めているのかも、シュシュは知っているのよ。
826 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/04/18(Sun) 22:46
次のターゲットはいるのかい?
827 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/04/18(Sun) 23:26
さぁマリア、白ウサギを追いかけよう!
828 名前:
マリア・シュシュ ◆
//ARK./I
投稿日:2010/04/19(Mon) 00:15
>>826
ええ、決まっているの。誰かは秘密よ。
そうね――ここがなくなる頃になったら、こっそり教えてあげる。
今回はマリアにも内緒なのよ。シュシュだけの大切な秘密なの。
お菓子を隠してベッドに潜り込む気分。
夜更かしをしてサンタクロースを待つ気分。
楽しい秘密は、ほんの短い間だけ、幸せな時間を作り出す。
その時が永遠に続けばいいのに、現実は決してそれを許さないのね。
魔法が解けたシンデレラは、その名の通りの灰かぶりに戻るわ。
彼女のように、脱ぎ捨てた靴を誰かが拾ってくれたら良いのにね?
多くの場合は人魚姫。拾われた靴の持ち主は、別の女の子になってしまう。
お願い気付いて、なんて言葉もなく――少女は海の藻屑になるのでした。
――いとしくてざんこくなものがたり
あいされつづけるかなしいひとたち――
次に決めた人も、とてもとても寂しい人よ。
シュシュは、そういう人たちが大好きで――誰よりも、大嫌い。
>>827
――だそうよ、マリア。行くの? そう、マリアが行くならシュシュも行くわ。
白いウサギは赤い目で、追えば追うほど逃げていく。
首だけで浮いたチェシャ猫は、いつもにやにや笑ってばかり。
困難は自力で乗り越えなければ、どこへも行くことはできない。
不思議の国の住人は、自分たちのルールにとても忠実ね。
マリアの腕も足も首も声も、誰にもあげないわ。
どんなに切実に欲しがっても、それが痛いぐらい必死な気持ちでも。
マリアは全部シュシュのものだし、シュシュは全部マリアのもの。
ずっと――そうやって、生きてきたんだもの。
――わたしのあまやかないたみ
さようなら、ふしぎのくにのじゅうにん――
目覚めた少女は、いつまでその夢を覚えていられるかしら?
一瞬? 一日? 一週間? 一ヶ月? 一年? もっと、ずっと長い間?
それでも、夢は目覚めた瞬間から薄れていくものだわ。
長い長い時間の流れで、不思議の国は遠くなっていく。
それでも――少女に不思議の国が必要だったのなら。
なくてはならないものだったのなら――きっと。
お話の結末は、きっとハッピーエンドよ。
その物語にため息が聞こえるようになっても、消えない何かがそこにあるから。
829 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/04/19(Mon) 16:30
なんで殺すの?
お腹減ったから?
830 名前:
マリア・シュシュ ◆
//ARK./I
投稿日:2010/04/19(Mon) 17:48
>>829
いいえ――いいえ。その衝動は空腹によるものじゃないの。
それは、食べ物では決して満たされない飢えと渇き。
渇望、いくら水を注いでも満たされることのない小さな杯。
自分が自分として生きていたい――だから、だから。
寂しい人の寂しさをひととき埋める代わりに、命をもらうの。
相対的な評価。他人がなくしたものを持っている実感。
冷たくなっていく体を眺めて、額にキスをして、その場を立ち去って。
マリアとふたりきりで、また寂しい誰かを探し始める。
いいえ――本当は、理由なんてないのかも知れないわ。
理由なんて全て後付けで、ただ殺したいから殺しているのかも知れない。
――うそつきなけものとおなじように
おとなしいうさぎにもきばがある――
人間ってね、何も失わずに同じではいられないそうよ。
いつだって、何かを手に入れて何かを失うの。
全部ほしいのに、全部は手に入れられない。こぼれ落ちてしまう。
だから、また足りなくなるわ。そう、きっと――ここが使えなくなる頃に。
シュシュはまた人を殺すわ。この声で呼ぶわ。この手で殺してしまうわ。
831 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/04/19(Mon) 19:25
いつか君も狙われる事になるよ…
832 名前:
マリア・シュシュ ◆
//ARK./I
投稿日:2010/04/20(Tue) 00:44
>>831
そうね――ううん、もう狙われているかも知れないわ。
寂しい人同士は不思議と惹かれあうものだから。
シュシュが狙われたって、何一つ不思議はないの。
でも、今は。ここを終わらせる為に、まだ死ぬわけには行かないの。
死んだり、捕まったりするのは、その後のことよ。
勿論、何もかもが思い通りにならないことは知っているわ。
だから、シュシュはここが終わる前にあっけなく死んでしまうかも知れない。
理由は様々だわ。餓死かも知れないし、殺されるのかも。
うっかり事故に遭う可能性だって捨てられない。
死の匂いが濃くなればなるほど、そういう危険は増す気がして。
――ほしひとつみえないよぞらで
つきはすこしまぶしすぎた――
命なんてほんの些細なことで失われてしまう。
儚いわ。だから愛しい。美しいと思うの。
シュシュよりもマリアが、きっとよく知っているわ。
シュシュよりもずっと客観的に、人のことを見ているから。
ねえ、マリア。誰しも等しく無価値で、かけがえがないのよね。
一人のためにみんなが命を投げ出すこと。
みんなのために一人が命を投げ出すこと。
ねえ、悲劇としてはどちらがより悲しいのかしら?
不幸な人がたった一人で死ぬことと、幸福な人が多くの人を残して死ぬことは?
悲しさに秤なんてついていないから、比べようがないって知っているわ。
意地悪を言いたかっただけ。ほんの少しだけ、子供ぶってみたかっただけ。
833 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/04/20(Tue) 02:07
自殺をどう思いますか?
834 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/04/21(Wed) 00:46
どういう殺し方が好きなの?
835 名前:
マリア・シュシュ ◆
//ARK./I
投稿日:2010/04/21(Wed) 18:05
>>833
自己完結――そして矛盾、とでも言うべきかしら。
好きとか、嫌いとか、そういう感情は特にないわ。
ただ、そうね。終わらせてしまいたかったんだって思うと、少し寂しい。
その人の環はそこで閉じてしまっている。
そのきれいなきれいな環に、誰も立ち入ることはできないの。
自分を守るために自分を壊すのは、どんな気分なのかしら。
レミングの集団自殺は嘘だった。死ぬほど自分を壊すのは、やっぱり人間だけみたい。
イルカやクジラは、本当のところどうなのかしら?
自分の羽を抜く鳥。壁にぶつかり続ける魚。自分の肉を噛む犬。
自傷行為だけならば、色々な動物がするのにね。
――そのひとがさいごにみたのは
なきやまないおんなのこの――
笑顔を貼り付けて。涙は涸らして。足は止めないで。
歩みを止めたら、きっとその瞬間に終わりたくなるから。
ねえ、マリア――シュシュにその瞬間が来たなら、あなたは見届けてくれる?
――そう、駄目なの。厳しいのね、マリア。
>>834
人には個性があるでしょう? 一人一人生まれ育った環境も違って、好みも違う。
だから、一人一人に似合う死に方というものがあるのよ。
シュシュはそれを見つけて、一番きれいに飾ってあげるだけ。
一番死にたいときに、やさしく終わらせてあげるの。
それがせめてもの償いで、お礼で、見苦しい自己満足と自己弁護。
人の死に際には花を飾るわ。ガーベラのこともあるし、鈴蘭のこともある。
似合う花と似合わない花を、一緒に暮らすうちに見つけるの。
印象が変わることもあるし、変わらないこともあるわ。
――あいしたはながかれるころ
あなたをおもうきもちもうすれる――
もしもシュシュが死んだのなら、薔薇の花を飾ってほしいの。
やさしいピンクのチュチュ・オプティマ。朝露の似合うかわいい花。
もっとも、シュシュはまだ死なないけれど。
もしもマリアに飾るなら――何がいいかしら。
ずっと一緒にいるけれど、この子には何でも似合うの。
だから、一番が見つからないわ。この子のための花は、まだ。
836 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/04/21(Wed) 18:33
,..-──- 、
/. : : : : : : : : : \
冒 /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ
l l ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',
./〜ヽ{:: : : : :i '⌒' '⌒' i: : : : :} ________
|__| {:: : : : | ェェ ェェ |: : : : :} /
. .||ポサ.|| { : : : :| ,.、 |:: : : :;! < うわゎぁぁぁぁぁっ
/|.l ン||_.ヾ: :: :i r‐-ニ-┐| : : :ノ \
|  ̄ -!、 ゞイ! ヽ 二゙ノ イゞ‐′  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| −! \` ー一'´丿 \
ノ ,二!\ \___/ /`丶、
/\ / \ /~ト、 / l \
/ 、 `ソ! \/l::::|ハ/ l-7 _ヽ
/\ ,へi ⊂ニ''ー-ゝ_`ヽ、 |_厂 _゙:、
∧  ̄ ,ト| >‐- ̄` \. | .r'´ ヽ、
,ヘ \_,. ' | | 丁二_ 7\、|イ _/ ̄ \
i \ ハ |::::|`''ー-、,_/ /\_ _/⌒ヽ
___________________________________
このスレを見た人は、10年以内にかならず氏にます。
でも、逃れる方法はあります、
※10日以内に20箇所のスレにこれをはるのです。
すみません、僕も氏にたくないんだす
837 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/04/21(Wed) 19:02
拷問器具や拘束具はお好き?
838 名前:
マリア・シュシュ ◆
//ARK./I
投稿日:2010/04/22(Thu) 03:14
ふっと目が覚めた瞬間、自分が一人ぼっちだと思うと寂しいわ。
だから慌ててマリアを探すの。マリアがいれば、シュシュはひとりじゃない。
小さなマリアを抱きしめていると安心する。シュシュは今ここにいるんだって、実感できるの。
>>836
お手紙ありがとう。どういう内容なのかよく分からないけど、読んだわ。
絵が上手なのね。シュシュ、こんな風に絵を描いたりできない。
これはファストフード店のキャラクターね。どうして彼を描いたのか、分からないけど。
――そう、死にたくないのね。それは自然なことよ。
シュシュはあなたを責めない。でも、あなたが他の人に責められていたって構わない。
あなたは責められるようなことをしたんだもの。
十年って随分と先のことね。そんな先のこと、シュシュなら忘れてしまうわ。
あなただってきっとそうね、その日が来る頃には忘れている。
シュシュはこれを増やさないわ。だって、おしまいはいつか必ず来るものだから。
きっとおしまいの時に思い出すものはこれじゃないって、シュシュには分かるから。
>>837
特に好きじゃないわ。縁もないし、見たこともないもの。
そういうものが存在するっていう事実だけを知ってる。
人をいじめることも、拘束することも、あまり興味がないの。
シュシュは自分たちの欠落を埋めることだけを考えているから。
その人に似合う死に方ばかりを見ているから。
苦痛や恐怖を求める人も、過去にはいたみたい。
今ここにいないのが残念ね、マリア。過去にここを彩った殺人鬼たち。
今はシュシュしかいない。誰かが戻ってくればいいのに。
そうすればきっと、シュシュよりもその方面に詳しい人がお返事をくれたわ。
それはきっと、とても嬉しいこと。人は沢山いたほうが、シュシュは寂しくない。
――うもれていくきおくとかこ
とうじのにぎわいはうそのようにしずまりかえって――
みんなどこへ消えたのかしらね?
夜の街? 帰るべき場所? 最後に辿りつくべき、冷たいところ?
シュシュには過去のあの人たちしか見えない。今の姿は、見えない。
もしもまだ生きているのなら、ここに来ればいいのに。
過去の栄華に拘束されているシュシュが、ここにいるから。
ここを終わらせに――来てしまったから。
839 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/04/22(Thu) 14:48
家族も皆殺しにしちゃった人?
840 名前:
マリア・シュシュ ◆
//ARK./I
投稿日:2010/04/23(Fri) 16:56
ここに来る人は何を求めてるのかしら、ってたまに考えるわ。
悪い意味じゃなくてね――シュシュはそういう人に何か与えられるのかしら、って。
もっとも、誰かの求めるものがシュシュの形と違ったとして――
合わせてあげる気なんか、毛頭ないんだけど。
シュシュはシュシュにしかなれないもの。ねえ、マリア?
>>839
――それは、だあれ? シュシュにはまだ家族がいるわ。
かわいいマリアが、ほら、ここにいるでしょう?
他の誰を殺したって、シュシュはマリアを殺せないわ。
マリアのほうは、その気になればシュシュを殺せると思うけど。
そんなことにはならないから、どうでもいいお話ね。
ねえ、ちょっと質問をしてもいいかしら。
差し伸べられた毒りんごを食べることと、食べないで殺されること。
あなたなら、それは――選択としてどっちが正しいと思う?
――しらゆきひめはゆめのなか
ねむりのなかはなによりもあんぜんで――
正しい選択はね。魔女のおばあさんを殺してしまうことよ。
自分が生き延びたいのなら、それが正解だわ。
もし、生き延びたいわけじゃないなら――そうね。
どっちでも、いいんじゃないかしら。だって、どっちにしても死ぬんだもの。
ねえマリア、世の中って不公平よね。今さら? そうね、今さらだわ。
何百回も話し合った議題。シュシュはまだ諦められないのね。
食べ過ぎて肥満体で、それでもまだキャンディーを食べている子供。
今日の食い扶持も見つけられないで、餓死しそうになっている子供。
隣り合っていても、誰も疑問にも思わない。そういうものだわ。
シュシュはいつになったら諦められるのかしら?
ねえ、マリア。マリアはお腹が空かなくて羨ましいわ。
841 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/04/23(Fri) 21:58
俺の銃は死肉を作る…バンバン!
俺の牙は死肉を漁る…ムシャムシャ!
今夜も俺のお腹が死肉を求めているのだ…
842 名前:
マリア・シュシュ ◆
//ARK./I
投稿日:2010/04/25(Sun) 14:33
>>841
――そう。あなたは食べる人なのね。
食いしん坊さんなのかしら? それともグルメさん?
あなた、シュシュのことも食べてしまうの?
それは困るわ。シュシュは、ここを終わらせなきゃならない。
食べるなら、ここが終わったあとにね。
銃で殺した肉って、おいしいのかしら。
中に弾丸が残っていそうだから、シュシュは食べたくないわ。
それに、何だか火薬の匂いがしそうだもの。おいしくなさそう。
もっとも――どうしようもなくお腹がすいたら、選んでなんかいられないわね。
肉でも野菜でも、そういうものを食べる道しか残されていないのなら。
843 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/04/25(Sun) 16:39
ここの会話は警察に盗聴されている
警察は殺人鬼の逮捕に必死なのだ
844 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/04/25(Sun) 23:26
相手が人間じゃなければ、人間は簡単に残酷になれる
悪魔や魔女ってのは殺しの免罪符なのさ
845 名前:
マリア・シュシュ ◆
//ARK./I
投稿日:2010/04/26(Mon) 17:07
あたたかな日差し。サツキの花が赤く染まる。
こんなうららかな春の日にも、生き物は生きて死ぬのね。
それは尊いことだわ。同時に卑しいことだわ。
>>843
あら、そうなの。警察の人も頑張っているのね。
シュシュは別にかまわないわ。ここで人を殺す気はないし――
捕まる気も、まだないし。そうね、ここが終わったら捕まってあげてもいいかしら。
お仕事に熱心なのは良いことだと思うわ。
集団生活を送る生き物が、有害な固体を排除していくのは自然なこと。
シュシュが子供だからって、何も躊躇うことはないの。
だって、放っておいたら自分の家族や友人が殺される可能性だってあるもの。
シュシュは、きっとそんなことしないけど。
シュシュに殺されてしまうのは、孤独な人。
死んでから数日以上、誰にも気付かれないような人。
シュシュみたいな子供を、家族だと思いたいような人。
――やわらかなきずあとはいつまでもうずいて
むねのおくをえぐりつづける――
悲しいことはもういらない、って思うのなら。
辛いことに耐え切れない、って思うのなら。
シュシュを呼んでもいいのよ。ひとときの幸せと、甘い甘い死をあげる。
目を閉じていいの。やさしい歌を、聞かせてあげるわ。
>>844
家畜は神様が食べる為に生み出した生き物なんですって。
だから、殺しても罪にはならないのよ。ねえ、どう思う?
彼らだって悲鳴を上げるのよ。とても悲しい目をするの。
暖かな血を流すわ。それは段々に冷たくなっていくけれど。
食べるためだから仕方ないって、誰もが言うの。それはきっと正しいんでしょうね。
無垢な子供の多くは、虫を惨殺するものだわ。
足をもいだり、中身をぶちまけたり。でも、かわいい動物は可哀想なのよね。
昔々のお話をしてあげる。そうね、罪人の処刑が娯楽だった頃のことよ。
処刑があると聞くと、みんな席をとってね。ピクニック気分で見に来るの。
首が落ちるときには喝采が上がる。火がついたなら石だって投げる。
そういうものなんだわ。火あぶりの魔女も、悪魔も、人間じゃないと思うのかしら?
――いのちはとうといとだれかがいう
そのひともわらいながらむしをふみつぶす――
残酷だなんて価値観こそ、きっとナンセンスなんだわ。
だって、生き物は等しく生きているのだもの。
そこに貴賎なんてものを見出すことは、きっとできない。
誰が魚の丸焼きを哀れむの? 誰が潰れた蛙に涙するの?
それが猫や犬や人なら、大騒ぎするのにね!
846 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/04/26(Mon) 21:59
どうして人を殺しちゃいけないの?
847 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/04/27(Tue) 00:14
殺人鬼と殺し屋の違いは、プロかアマかということですか?
848 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/04/28(Wed) 18:46
悪魔の皮を被った人「SATSUGAIせよ!!(本当はこんなこと言いたくないんだけどなー)」
849 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/05/05(Wed) 14:28
性的な意味でなら殺され…あれ?なんでこんな事言ったんだろう?私もボケて来たのかねぇ?
850 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/05/05(Wed) 15:28
シュシュ、早くわたしを殺しにいらっしゃぁ〜い!
851 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/05/07(Fri) 23:51
殺しても殺しても 蘇る 不死身の殺人鬼を葬ってほしい。
依頼は、5000万ドルだ。
852 名前:
紫苑 ◆
Id7NoLZ6
投稿日:2010/07/09(Fri) 02:26
時が経つのは早いと言う。
それは殺人鬼も同じ。
――世界を見れば、多種多様の『鬼』達がこの場所を訪れ、
また去って行った様だ。
……私も、そのまま消えようかと思いもしたのだがな。
――ふと、懐かしさを覚えた。
夏の夜に集う条理より外れた者達の祭典を。
そこに薫る微かな安寧を。
……ふふっ、虫がいい、と貴様達は嗤うのかも知れんな。
……そう、ある意味これは私の我が侭なのだろう。
記録の忘却を許せない私の。
人の『死』でしか人に関われぬ私自身の。
くだらない妄執だ。
……それでも構わぬと言うのであれば。
……呼んでくれ、私の名を。
世界を、愛した誰かを、壊した何かを、堕ちた意味を、
――そして何より、ここに居てもいいのだと言う証を。
……ふふっ、これは、殺人鬼が言う言葉ではないな。
だがまぁ、それもまた夏の夜の魔性の為せる業。
全ての判断は―――貴様達に任せよう。
853 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2010/07/09(Fri) 15:10
今宵の血の匂いがプンプンだ!プンプンするぞ!
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