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お隣さんとまったりするスレ【オリジナル】

151 名前：名無しさん＠お腹いっぱい。 投稿日：2012/04/18(Wed) 06:25

私の名前は真田りん子
警視庁捜査一課に務める24歳の敏腕刑事だ

時折、ふと昔を懐かしく思う
何年前だったか？確か私が小学生の頃だった
私には初恋の兄さん、いえ「兄ちゃん」がいた
彼は当時、私の隣に住むいつもお腹を空かせている人だった
しかも、だらしなくて、ちょっと変わり者で
他の人から見たら彼はイケてない部類だったと思う

そんな彼の事が私は大好きだった
好きで好きで堪らなかったのだ
そして彼がきっかけで私は刑事になった

あの忌々しい事件さえなければきっと兄ちゃんは今も幸せに暮らしていただろう

そう彼は、兄ちゃんは帰らぬ人になってしまったのだ
唯一の取り柄が正義感だった

あの日、私は友達の家で夢中で
お喋りをしていて時間を忘れていた
気付くと22時を回っていた

それは慌てて帰る途中の出来事

私を心配して迎えに来てくれた兄ちゃん
そんな彼に私は照れ隠しで、
子供扱いすんな！と喚いていたことを後悔している

そして家まであと少し、
人通りのいない通路にさしかかった時
“アイツ”は現われた
当時ニュースになっていた殺傷事件の通り魔

兄ちゃんは、私をかばってその通り魔に飛び掛かったのだ

兄ちゃんは馬鹿だった
刃物を持つ通り魔になんて勝てっこないというのに

通り魔は逃げ、兄ちゃんは冷たい路地に横たわっていた

私は泣いた、いつのまにか降り注ぐ雨音で私の泣き声はかき消されていた
兄ちゃんの身体からは真っ赤な雨が流れる
赤い赤い雨だった

あの時の犯人は今だ捕まっていない

私から兄ちゃんを奪った犯人を私は許さない

待っててね、兄ちゃん！
あなたの無念はきっと私が晴らしてみせるから！







作者 兄ちゃん

あとがき
これは未来の話である

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