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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱

537 名前:天城 紅蓮 ◆wHNRmiy2 投稿日:2016/06/30(Thu) 23:58
む…これは、強大なる“魔”の気配。
だが……人に害をなす類のものではない、か。
この場合、どうするべきだろうか……

((“座主”より仰せつかった命は、この地における怪異の調査……そしてそれが人の世を害するものならば、その討伐。この気はどうやら無害なようだが、油断は禁物……))

((って、あれ?此処は何処だ…?くっ、迷ったか……ならば、致し方あるまい))

……もし、そこのお嬢さん方。
私はつい最近、こちらへ越してきた者なのだが…道に迷ってしまってな……。
すまないが、此処が何処なのか教えてはくれないだろうか?


おっと…失礼、申し遅れた……。
……私の名は天城 紅蓮(あまぎ ぐれん)。
先日、高野山からこの街の方の寺院へ遣わされた僧……まあつまりは、ただの坊主だ。

この街で暮らす以上、近隣住民との関わりも色々増えていくだろう。
その時はどうか、よろしく頼む。

名前「天城 紅蓮」
性別「男」
容姿「若干逆立った黒い短髪、赤い瞳。右手の甲に大きく不動明王の梵字の痣」
服装「墨色の法衣を身に纏い、その上から白い袈裟をかけている」
備考「26歳の真言密教僧。高野山の裏に存在する退魔集団“陰高野(かげこうや)”に所属する退魔僧であり、生まれながらに不動明王の加護を受けた生まれついての退魔師。
普段は温厚な性格だが、己の都合で他者を弄ぶ者には人・魔に関わらず激しい怒りを燃やす。
修行を始めて間もない頃からあらゆる法術を使いこなし、若くしてこれまでに百を越す数の魔を調伏した才覚と実績の持ち主。
高い実力を持つものの何処か抜けており、退魔業に失敗することもしばしば。
“紅蓮”とは正式に僧侶となった頃、師より授かった僧侶としての名(法名)であり、出家前の本名(俗名)は“蓮太郎(れんたろう)”。


※陰高野
この世一切の悪魔降伏を使命とする退魔僧の集団。
その名の通り高野山の“陰”に存在し、悪しき魔を調伏することで人の世を人知れず守護してきた。
その存在は“表”の高野山の者達にすら秘匿されており、表の座主かごく一部の政府高官に知られるのみとなっている。


※座主
“表”の高野山の座主とは異なる。
陰高野を統べる長で、退魔僧達に命を下す司令官的存在。
退魔僧の前にすら滅多に姿を現さない為、普段の命令伝達は指令書にて行われる。

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