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【オリジナル】異国小路の吸血姫　新館ノ壱

76 名前：吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日：2016/04/26(Tue) 23:34

>>70
あらあら、それはまた…なんともはや、笑って良いものかどうかちょっと困ってしまいますわ
そこまで極端でなくても、そのボケ…いえ、ご老体のように、『人間恐れるに足りず！』と言って聞かない方はわたくしの親族にもおりますから
そういう文化・文明のギャップが生み出す悲喜劇はいつの時代も絶えることがございませんね
人の力が普くこの世界に広がろうとするとき、闇に生きる魔族はかつての栄光に縋っている場合ではございません
分かり合えなくては、お互いにとって不幸でございましょう

>>72
あらあら、大丈夫でございますか
ささ、わたくしにおつかまり下さいな
お家までお送りいたしましょう、どちらへ行けばよろしいですか？

（…と申しながら、これはまた随分とあからさまに邪気を発していらっしゃいますこと
まだ初心者でいらっしゃいますわね
なるほど、聖女様ったらもう釈放されていらっしゃったのですね
で、自由の身になったら早速リベンジですか
ご立派というか進歩が無いというか）

（ああ、面倒ですわ
もうこのまま仮死擬態しておきましょう
下手にお相手をするとしつこいんですから

仮死擬態…妖狸族になった気分ですわ
はあ、恥ずかしいですわ…）

>>73（柚葉さん）
＞ハッ！？お、お嬢様！？お嬢様っ！！！
＞ む、惨い…誰がこのような酷い事を…。
＞ このナイフは、キリスト教関係者の紋章！？
＞ こ、これが神の名を語る者のすることですか…！？
（…困りましたわね、今起き上がったら、聖女様が舞い戻ってきますわ）

（ああ、ほら、もうだいたい事情を呑み込んでいるご近所の方が遠巻きに見ていますわ
「アーチェロちゃん、毎度たいへんだねえ」
とか魚屋の女将さんの声ですわね）

＞こんな所で、死なせはしませんよ、お嬢様…。
＞ 私に流れる羽藤の血、八十、八百、八千にも値する「贄の血」で、「赤い糸」をもって…。
＞ 貴女の命を、手繰り寄せる…！
（なっ！？
ま、まずいです！
ものすごく美味しそうな血がく、口に…
ああ、久しぶりのこの味、うっとり…）

（って、ではなくて！
いけません、献血し過ぎです！
これでは貴女の身がもちませんよ！）

＞ お嬢様の喉が…動き始めた…。もっと、もっと飲んで下さい、お嬢様…。

ストップです！
もう、けっこう、大丈夫ですから！
わ、わたくしよりも、貴女の体が心配です！
ああ、もう、顔が青ざめていますわ
わたくしったら、こんなことなら、聖女様のことなど気にせずすぐ起きるべきでした
なぜ…わたくしは、肝心なところで抜けているんでしょう

肉屋のご主人！
レバーをありったけ下さいませ！
魚屋の女将さん
新鮮なマグロをくださいませ！

さあ、柚葉さん、帰りますわよ
いいえ、歩かせなどさせられません、お顔の色が、ああ…
わたくしがお姫様だっこいたします
反論は無しですわ！
今日は久しぶりに翼を広げます！
文字通り飛んで帰りますから、しっかり掴まっていてくださいませ！




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