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【零】地図から消えた村…【質雑】

1 名前:天倉澪&繭 ◆DCL4aAEA 投稿日:2020/05/29(Fri) 21:37
まゆ「私、聞いたことがある…。
   昔、この辺りに、お祭りの日に消えた村があって…
   森で迷った人は、その村に誘われる…って…。
みお「ダメだよ、お姉ちゃん。
   それはただの設定なんだから。怖がらせちゃダメ!
まゆ「だって…ここは怖いの好きな人が多いって聞いたよ。
みお「え? そうなの?
まゆ「うん、私…わかるの…。

みお「ふ〜ん…。あと、他の人(零シリーズ)も募集中だよ。遠慮なく参加してね。
まゆ「他の人って…いるのかな…。

みお「私たちは『紅い蝶』の設定が基本で
   『眞紅の蝶』限定の話題は、答えられないかもしれないからね。
   ごめんね。そうそう、新作『濡鴉ノ巫女』の話題も大丈夫。
まゆ「澪、ダメだよ! メタ発言は!
みお「そんなこと言ったって、他にどう表現するの?
まゆ「…。
みお「まだあった。『紅い蝶』の設定は
   儀式をせずに、なぜか村から出られちゃった…という感じだよ。
まゆ「また…。

みお「後、基本は二人で返答するけど『澪宛』『繭宛』と書いてあれば
   一人で返答するね。もう一人の方に秘密は厳守するから心配ないよ。
まゆ「澪…お姉ちゃんに秘密はよくないよ…。
みお「プライバシーの保護だよ。お姉ちゃんも知ってるでしょ?
まゆ「うん…わかった…。

431 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/08/09(Sun) 11:28
天下無双の剣豪が、死力を尽くした真剣勝負の末に敗れ果てるという本望の死に方ではなく、
↓のような(長くなるので分割するが)、真剣勝負ではなく痴情のもつれで死すという、剣豪としては不本意で無様であろう最期
(また、剣豪を殺めたのはこの世のありとあらゆる猛者でも、病でも寿命でもなく、最愛の女だったという結末でもある)を迎えるという噺が
実話としてあったと知ったとすれば、お二人ならどんな気持ちになりますか?

・生涯を賭して剣を極めんと、今日も強敵との真剣勝負を求めて剣の道を歩む剣豪。そんな彼には武者修行の旅に出る前の青年期、
 決して浅からぬ関係で互いに愛し合い、許嫁でもあった女がいた。今は、「剣の道に女は不要」という信念の元に自分から振ったが、
 それでも互いに嫌い合わず、未だ気持ちは冷めていないという複雑な間柄を保っていた。その女が遂に、別の家に嫁ぐという報せが耳に入る。

・それについて剣豪は、身勝手だが剣を極めるべく自分から突き放した以上、いずれこうなるのは当然で仕方のないこと。
 どうか、自分などよりも良い男と共に幸せになってくれと考える。

・だが、その結ばれた相手というのが祝言後には女に暴虐の限りを尽くすという碌でもない不実者ばかりか、
 裏では御定法に背く悪事に手を染めている疑いがある男だが、強権を背にしている為に奉行所も手出しできないらしいという話も聞く。

・かつて女の縋る手を自分から振り切った以上、今更手を出す筋合いや資格などないという気持ちの一方、
 決して女のことを憎からず想っている以上、どうにも放っておけないという気持ちの狭間で剣豪は苦悩する。

・だがやがて間もなく、命からがらの女と再会する。夫の悪事を目撃した為に証拠の品を持ち出そうとした所で夫に殺されかけたこと、
 奉行所は買収されていて当てにならないこと、今は夫とその刺客に命を狙われているという女の話を聞いて踏ん切りがつき、
 初めて剣の修行の為ではなく女を助ける為に刀を振るう決意をする剣豪。
 だが、助けたその後のことについては何も言わなかった。女も、それ以上のことを聞くこともなく、話すこともなかった。

・数多の刺客との殺し合いを生き抜く等、紆余曲折を経て夫の男と遂に対峙する剣豪。
 だが実は、その男は剣豪に積年の恨みを抱いていることを明かす。

432 名前:431の続き 投稿日:2020/08/09(Sun) 11:28
・かつて男は女に恋慕の情を抱いていた。だが、当の女は振り向いてもくれないばかりか、振られてもなお剣豪に執心し続けている内に、
 剣に明け暮れて女を突き放すような剣術莫迦の男の何が良いんだ、と嫉妬を抱くようになった。

・だが、やがてお家同士の進めによって女との婚姻が実現し、ようやく自分の悲願が果たされたと内心喜んだ。
 しかし、女と初夜の情事に及んでいた最中、「〇〇様…」と切ない声で喘ぐ女の"女の貌"を見てしまい、未だに心中に剣豪がいると知り、嫉妬は殺意に変わる。

・そして、決して自分に心を寄せることはないと知った女に対しては、愛しさ転じた憎しみの感情のままに暴虐を尽くすようになった。
 婚姻も、元はお家同士の勝手な都合によるもので、真に自分を祝福するものではない。誰も自分を祝福しない浮世に復讐する為、悪を成して外道を征くことを決めた。
 悪事を知った女は最早殺すまで、と己の胸中を明かす。
 「そして〇〇、お前は絶対に殺す!!」と叫び、嫉妬に歪んだ殺意を剥き出しにして剣豪を殺しにかかる。

・真正面での勝負では勝ち目がないとみて、罠や姦計を尽くしてくる夫の男の憎悪の執念に絶命寸前に追いつめられるも、
 百戦錬磨の剣豪は起死回生の逆転の一撃で夫の男を返り討ちにする。
 「お前……ごと…き………時…代……遅れ……の…剣…術…莫迦………に………………!」と、敗れてもなお憎悪と悔しみに塗れた眼で睨みつけながら斃れる夫の男。

・ようやく壮絶な激闘が終わったかに見えたその直後、剣豪の全身を衝撃が貫いた。決して手放さなかった愛刀が、手から零れ落ちる。
 ……女が背後から、決定的な致命傷の一撃を与えたのであった。

・より深く刃を押し込みつつ、剣豪の背にしなだれるように顔を寄せ、涙ながらに女は言う。
 「〇〇様………………あの頃は……楽しかったですね……。」

・「私にはこの人しかいない。けれど……この人はまた、私を置いて剣の道を往く。
  最早、この世では結ばれない…。この人と一緒にはなれない…。ならば………」という想いのみ。
 そんな女の胸中を汲み取ったか、或いは剣の道を閉ざされた怒りか、最後の力を振り絞って背中から抜き取った刃を、剣豪は女へ刺し返す。
 刺される直前、女はそれを微笑んで受け入れていた。

・その場に倒れ伏せる、安らかな死に顔の女。
 息を荒げ、あらゆる感情の混じった貌で女を見下ろす剣豪。

・まだ息のあった夫の男は、二人の顛末を見ていた。
 愛にも殺し合いにも敗れた上、蚊帳の外に置かれた挙句勝手に心中劇を見せられる口惜しさと自暴自棄に任せ、
 自爆と道連れの為、仕掛けていた爆薬を奇声と共に炸裂させる。

・全てが爆炎に呑まれる。
 死に逝く直前、剣豪が最期に見たものは何であったのだろうか…。

・火が収まった後………焼け跡には焼け焦げた一本の刀、そして焼け焦げた一本の金のかんざしが、
 互いに寄り添い合うように残るのみであった…。

挿入曲 葛城ユキ - 「哀しみは花びらにのせて」
ttps://www.youtube.com/watch?v=N5dwea0bF2I

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