【昭和も】うる星やつらオールスターズ大進撃！【令和も】

46 名前：名無しさん＠お腹いっぱい。 投稿日：2023/09/08(Fri) 22:09

無駄に青春してるあたるパート２

（２４００・・・半分を切ると少なくなるか。）
あたるは走りながらも周りに眼をやり、観察する。
このレース、厄介なのは「彼女」と言う例外を除けばスタミナに定評のある龍之介が怖い。
現に自分より早いペースで残り半分切ってるのに全く速度が落ちてない。

（ーーーっ！この感覚、やはり来たか！！）
空気が変わった、とあたるは感じた。緑色の服をなびかせ疾風が、全てをなぎ倒そうと迫っている。
既に勝負は直線手前のコーナーに差し掛かってる、迷ってる暇などない。
「持ってくれよぉ、俺の足ぃ！！」
出し惜しみはなし、才能で劣る自分はここから気合で乗り切るしかない。
大差をつけられ、ラムの言葉も届かなかった「あの時」とは違う・・・もう一度。
（お前と、最高の勝負を！）
らしくもなく、腹の底より吼える。ここは自分と彼女の舞台、脇役は引っ込んでいろと。

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