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維新政治塾二次選考不合格の皆さんへ

164 名前:茶人見習い 投稿日:2012/09/12(Wed) 00:01
私は福島原発事故による放射線汚染がれきの広域処理については、被ばく線量が年間累積1ミリシーベルト以下のがれきについては、被災地以外の全国で焼却処理することに賛成です。

その理由について述べる前に、まず、前提となる言葉の意味について書かせていただきたいと思います。

・放射能と放射線の違いについて
放射能とは放射線を放出する能力のことであって、放射能を持つ物質は微粒子からウラン鉱石など大きさに違いはあるものの、自然界や私たちの身の回りの大気にも存在するものである。
放射能を持つ物質だから必ず危険というわけではなく、その放射能を持つ物質が放出する放射線が、人体に健康被害を与えるレベルのものであるかどうかが重要な問題である。
放射線はガイガーカウンターなどの測定機器によって、定量的に測定が可能であり、年間の累積放射線量はミリシーベルトという単位で表されることが多い。

・国際放射線防護委員会(ICRP)により、放射線は年間累積1ミリシーベルトまでは健康に影響がないとされている。
これは、過去の原子力事故やこれまでの研究などにより、放射線は累積100ミリシーベルトを超えると、発がん率などに影響が出ることが確認されているので、人生80年と仮定して、年間累積1ミリシーベルトまでに被ばく線量を抑えれば健康への影響は考えにくいとのことである。
自然界で自然被ばくする放射線の年間累積も高度や緯度で宇宙線の影響度が異なるため、各地点で数値に違いはあるが、測定値は多くても年間1ミリシーベルト以下である。

・今回の福島原発事故による放射線汚染がれきについては、事故時に原発から大量に放出された放射線汚染物質(高い放射能を持つ微粒子など)が広範囲に拡散したことによりもたらされたものである。
この拡散は気流や地球の自転運動などによって東日本の広範囲に不規則に広がったので、各地点によって降り注いだ放射線汚染物質の量も濃度も全く異なり、年間の放射線被ばく量も各地点で違う。
民主党政権の距離基準のように、福島原発から何キロ圏内のがれきは危険、その外側は安全というものでは本来はない。

・除染というのも、地表表面の放射線汚染物質を削り取ったり、高圧放水で洗い流したことによって、放射線汚染物質が「移動」したために「その地点」の放射線量が減少しただけで、放射線汚染物質は消えて無くなったわけではない。
放射線汚染物質はその放射能の半減期が数千〜数万年単位であり、それこそ金属容器に鉛で封入して、地層処分するか、年間1ミリシーベルト以下になるまで、ひたすら細分化して濃度を薄めるしかない。
ただ、注意したいのは、本来、放射線は他の公害等の化学物質とは異なるもので、太陽熱のように放射により伝播するものであるので、本来的意味で言えば、放射線に汚染された空気というものは存在しない。逆に言えば、空気がなくても直接に接していなくても放射線は伝播してきて被害を及ぼす。
もちろん、空気中に放射線汚染物質の微粒子が混在していれば、その微粒子が放射線を放射するので、その空気は汚染されているという表現は理解できるが、放射線を毒ガスか過去の公害の原因物質と同等のものと捉えるのは、物理化学的な実態には合わない捉え方である。

・放射線汚染がれきも、同様に、付着している放射線汚染物質の微粒子が、放射線を発しているのが、最大の危険要因である。
これは仮にがれきを焼却しても、放射線汚染物質は消えて無くなりはしないし、その灰や煙に含まれて残る。
また、これらの放射線を測定するガイガーカウンターなどの測定機器についても、そのメーカーや種類によって、最少分解能や使用環境の測定前提条件に違いがあるので、同じ物質を測定しても、数値が異なることがある。


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