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一緒に声優目指しませんか?

203 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/02/06(Sun) 20:36
あるベテランのナレーター……
「私は教える人を選びます。教えたくない人には、絶対に教えない。
その分、教える時は徹底して教えますよ。だから、私は何人ものナレーターを育てたけれど、
その倍以上の志望者を潰してしまいましたよ。でも、もう育てる気はないです。
若い人たちの考え方があまりに変わりすぎてしまった。
真剣とか無我夢中という人に会えなくなってしまった。
私の編み出したテクニックは、このまま墓場まで持っていきます。
もう、教えてもいいだろうと思える若い人はいませんからね」

ある中堅声優……
「俺ね、初めて講師を頼まれたとき、『やっと、俺も講師を頼まれるほどになったか』って喜んだのよ。
すっごく喜んで第1回目のレッスンをやったんだけど、4回続かなかったわ。
もう、どうやって辞めようかって、そればっかり考えてた。だって、声優を好きかもしれないけど、
芝居を好きじゃないんだもん。そんな子たちのことを理解できるわけないじゃない。
だって、俺が知ってるのって、芝居のことだけだよ? 
芝居が好きで好きでしょうがないんだけど、なかなか成長しなくて苦しんでいる子を教えようと思ってたんだよな。
でも、違うの。芝居を好きにさせるのが講師の仕事だとわかった瞬間に、ああ、俺は講師には向いてないんだなって」

別の中堅声優……
「私は随分と色んなところで教えましたよ。専門学校や養成所の半分以上に教えに行ったんじゃないかな。
だけど、ある時、ハッと我に返っちゃったんだよ。自分としては、私も講師が板に付いてきたな、と思ってた。
で、劇団の後輩が見学したいというから、見学させたときだったよ。レッスン後の感想を聞いたら、
『失望しました』って言われてね。
私は、なんだ、こいつ、生意気なとムッとしたんだけど……思いあたる節があったんだよ。
俺は、生徒に喜ばれたいあまりに、生徒に媚びる講師になっていたんだな。これじゃダメだと思って、講師から身を引いたよ。
だって、それって観客に媚びる俳優と同じじゃない。『俺は堕落したー!』ってゾッとしちゃったんだよ」


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