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身体じゅうが痛い、不快・・身体表現性障害

[1:名無しさん@お腹いっぱい。 (2012/09/10(Mon) 21:55)]
強く長い精神的ストレスが元になって起こるとみられ、体中があちこち痛かったり不快になってなかなか治らない「身体表現性障害」の人いませんか。情報交換しましょう

また「身体表現性障害」二対いてご存知の方、本気で見てくれる
処が有ったら教えてください。単なる精神科・心療内科等ではなくて。


[11:名無しさん@お腹いっぱい。 (2013/01/18(Fri) 08:41)]
腰や尻が痛む「神経障害性疼痛」 治療法が進歩
医療機関が充実、遺伝子解析に脚光
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日経2013/1/4付


 神経系の障害や機能異常などによって起きる神経障害性疼痛(とうつう)。生活の質(QOL)を大きく低下させるが、従来は診察を受けても「しばらく様子を見ましょう」で終わるケースも多かった。最近、痛み関連の遺伝子が分かってきたほか、痛みを扱う医療センターの充実、新しい薬の登場などもあり、より正確で効果的な診断・治療が可能になってきた。
 血液などから患者の遺伝子を解析し、最適な鎮痛薬を選んで投与量を決める――。近い将来、こんな治療法が広がるかもしれない。東京都医学総合研究所は東京歯科大学と組み、下顎の形成外科手術を受けた患者の痛みを抑えるのに必要な鎮痛薬の量と、遺伝子配列の特徴に関係があることを突き止めた。
■推定患者数660万人


 約360人の患者の口腔(こうくう)粘膜を採取。遺伝子配列のわずかな違いを示すSNP(一塩基多型)の中から、モルヒネに似たオピオイドと呼ばれる鎮痛薬の必要量と関係が深いものを見つけた。マウスの実験結果なども踏まえ、患者のSNPの解析データから鎮痛薬の投与量を決める計算式を作った。
 2012年から東京歯科大水道橋病院でこの計算式を使った投薬を始めている。今後は他病院の協力も得て、オピオイド以外の鎮痛薬の量とSNPとの関係なども明らかにする方針だ。様々な神経障害性疼痛の治療に生かす考えで、「3〜5年内に実現したい」(都医学総研の池田和隆プロジェクトリーダー)。
 神経障害性疼痛に悩む患者は多い。日本大学医学部の小川節郎教授らは10年、インターネットを使い20〜69歳の約2万人に痛みについて聞く大規模調査を実施した。慢性の痛みがあると答えたのは26.4%で、その約4人に1人は神経障害性疼痛が疑われた。
 調査結果から小川教授は全国に成人の慢性疼痛患者は約2700万人おり、このうち神経障害性疼痛は約660万人と推定する。多くは腰、背中、尻などの痛み。「焼けるような」「ひりひりする」「ピーンと走るような」「むずがゆい」などと表現される。
 神経障害性疼痛は帯状疱疹(ほうしん)にかかった後や糖尿病などに伴って起きやすい。手術で細かい神経が障害を受けた場合や神経の通り道が狭くなり起きる脊柱管狭窄(きょうさく)症でも発生する。心理的な要因が重なることもある。ピンポイントで原因を特定し一気に治すのは難しいという。「短い診察時間内に患者はどう痛いか十分に説明できず、医師もとりあえず保険適用になる病名を告げて終わりという例も目につく」とある専門医は明かす。

 続く・・



[12:名無しさん@お腹いっぱい。 (2013/01/18(Fri) 08:42)]
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2013/1/4付


■痛み緩和へ対話も


患者と日常の様々な出来事について話し合う西原准教授(左)(愛知医科大学学際的痛みセンター)
 「仕事上のストレスは多いの」「最近、趣味の漫画はどんな感じなの」。愛知医科大学の学際的痛みセンターの西原真理准教授が、全身の筋肉が痛む病気に悩む川田桂子さん(27、仮名)に話しかける。約30分の診察時間中、痛む場所の確認や薬の話は10分程度。「痛みを和らげる努力をしながらも、いかに充実した時間を過ごし生活の質を上げられるかを一緒に考える」と西原准教授は説明する。
 同センターは学際と名乗る通り、整形外科、麻酔科、精神科の医師や理学療法士などが常駐している。「週2回のカンファレンス(症例検討会)で、初診患者の治療方針や問題点を徹底的に話し合う」(牛田享宏センター長)
 痛みセンターやペイン(痛み)クリニックを設ける病院は増えている。他科と連絡を取り合いチーム医療を目指すが、各科の医師らが兼任ではなく常駐する愛知医大のような例は珍しい。牛田センター長は他の医療機関の痛みの専門家にも呼びかけ、学際センター方式の普及を提唱する。
 実際に痛みを取り除くには薬も重要だ。がんの痛みを抑えるのにも使われる非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)がよく知られるが、炎症を抑える薬で神経障害性疼痛には向かない。東京慈恵会医科大学付属病院の北原雅樹ペインクリニック診療部長は「炎症の有無もわからないままNSAIDsを処方する医師もいる」と指摘する。胃潰瘍、腎臓障害などの副作用に注意が必要という。
 米ファイザーが開発したプレガバリン(商品名リリカ)は神経障害性疼痛の治療に効果的と注目されている。日本では10年6月に帯状疱疹後神経痛の薬として発売した。その後、より広く末梢(まっしょう)性神経障害性疼痛や線維筋痛症の治療にも使えるようになった。
 痛みを伝える神経伝達物質が過剰に出ないよう抑えて鎮痛作用を発揮する新しいタイプの薬で、選択の幅が広がった。ただ、めまいや一過性の意識消失の副作用が報告されており注意したい。
 慈恵医大の北原診療部長は「長年の痛みが1日で消えることはないのでゆっくり治す心構えが必要」と指摘する。日大の小川教授は「日ごろから運動をして筋力を鍛えることも痛みの防止につながるので、実践してほしい」と呼びかけている。
(編集委員 安藤淳)
[日本経済新聞夕刊2013年1月4日付]
ttp://www.nikkei.com/article/DGXDZO50174640Z21C12A2EL1P01/



[13:名無しさん@お腹いっぱい。 (2013/01/18(Fri) 09:34)]
リリカ
(プレガバリン)



リリカ(ファイザー、主成分 プレガバリン、薬価 25mgカプセル = 100.5円)は、末梢性神経障害性疼痛と呼ばれる痛みを治療するための薬です。リリカが効果を示すとされている末梢性神経障害疼痛とは、痛み刺激を受け取り伝える神経が、何らかの原因で傷つくことで、痛みを発したり痛みの感受性が高くなった状態です。リリカは、痛みの伝達に関わるカルシウムチャネルの働きを抑制することで痛みを止める働きを持ちます。

末梢性神経障害疼痛は、末梢神経が障害を受ける状態で生じます。例えば外傷の後遺症、帯状疱疹(ウイルス感染によりひどい皮疹がおこる)治癒後に残る痛み、糖尿病による高血糖によって神経が障害を受ける場合、などが挙げられます。

末梢性神経障害疼痛は、非常に治療しにくい痛みとされています。これは、痛みの発生や伝達にさまざまなメカニズムが関与しているからだと言われています。そのため、末梢性神経障害疼痛の治療薬には多くのバリエーションが求められています


リリカが登場するまでは、健康保険の適応が末梢性神経障害疼痛の中の特定の痛みに限定された薬しかなかったり、保険適応外ではあるけれど効果があるということで、抗てんかん薬や抗うつ薬が治療薬として使われるという状況でした。

そんな中、リリカは「末梢性神経障害疼痛」という広い範囲での保険適応が認められ、期待の新薬として使用されるようになりました。痛み治療でのリリカの重要性は急速に高まりつつあります。

リリカの作用メカニズムは以下のとおりです。

痛みを伝える神経は、皮膚などの末梢組織から脊髄に入り、痛み感覚を認知する中枢である脳に至っています。この神経は一本の線ではなく、いくつかの神経細胞(ニューロン)によって出来ています。この神経細胞間の痛み信号の伝達に関わる部分(末梢からのニューロンと、中枢に向かうニューロンが接する部分)をシナプスといいます。

シナプスでは、痛み信号がくると、末梢側のニューロン(シナプス前ニューロン)から神経伝達物質という化学物質が放出されます。この神経伝達物質が中枢側のニューロン(シナプス後ニューロン)にある受容体に結合すると、ニューロンに電気信号が発生し中枢への信号が伝わるというわけです。

シナプス前ニューロンからの神経伝達物質の放出は、カルシウムチャネルというタンパクの働きが必要になります。カルシウムチャネルは、カルシウムイオンを細胞の外から中に通すための「トンネル」です。神経伝達物質は、痛み信号によりカルシウムチャネルが開き、カルシウムがシナプス前ニューロンに流れこむことが引き金となって放出されます。

リリカは、このカルシウムチャネルに結合することで、カルシウムイオンがシナプス前ニューロンに入るのを止めます。そのため、神経伝達物質の放出がとまり、痛み信号の伝達も止まります。これがリリカが痛みを止めるメカニズムです。

リリカは、シナプスにおける信号伝達を止める作用を持ちますが、これは痛みの信号だけでなく、普通の神経活動による信号伝達にも当てはまります。そのため、リリカの副作用としては、神経伝達の低下によると考えられる眠気や転倒(運動のための信号がうまく伝わらない)等が起こります。

痛みだけを純粋に止めるというのはなかなか難しいもの。リリカに続く痛みの治療薬は、このような副作用を低くするべく開発が続けられています。


[14:名無しさん@お腹いっぱい。 (2013/01/18(Fri) 09:40)]
「リリカ®カプセル」新たな効能・効果を取得
報道関係者各位
2010年10月27日
ファイザー株式会社
エーザイ株式会社

ファイザー株式会社(本社:東京都、社長:梅田一郎、以下「ファイザー」)は、「リリカ®カプセル」(一般名:プレガバリン、以下「リリカ」)に関し、現在日本で承認されている「帯状疱疹後神経痛」にかえて、より広い「末梢性神経障害性疼痛」という効能・効果の承認を、本日10月27日、新たに取得しました。

リリカは、本年4月16日に「帯状疱疹後神経痛」の効能・効果で製造販売承認を取得し、6月22日に発売されています。本剤は、日本において、ファイザーとエーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)が共同プロモーションを行っており、本剤に関連する適正使用情報を提供しています。

リリカは、米国ファイザー社が開発した疼痛治療剤であり、現在世界110の国と地域で承認され(2010年7月現在)、国際疼痛学会をはじめとする主要学会において神経障害性疼痛の第一選択薬に推奨されています。主な作用機序は、過剰に興奮した神経系において、各種神経伝達物質の放出を抑制することで鎮痛作用を発揮すると考えられています。

神経障害性疼痛は、病態や発症機序が複雑で多彩なため、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)などの鎮痛薬の効果がほとんど期待できない難治性の痛みと考えられています。
リリカは、従来の疼痛治療剤とは異なる作用機序を有することから、痛み治療の新たな選択肢となり、「末梢性神経障害性疼痛」の代表的疾患で既に承認されている帯状疱疹後神経痛に加え、糖尿病性神経障害に伴う痛みについても、国内第3相試験および国内長期試験において有効性と安全性が確認されました。

両社は、リリカにおける末梢性神経障害性疼痛の効能・効果の取得を機に、様々な神経障害を伴う疼痛で悩まれている患者様のQOL向上に貢献してまいります。

リリカ®カプセルの概要
製品名 リリカ®カプセル(Lyrica®Capsules)25mg・75mg・150mg
一般名 プレガバリン(Pregabalin)
製造販売承認取得日 2010年4月16日
薬価収載日 2010年6月11日
発売日 2010年6月22日
製造販売 ファイザー株式会社
販売提携 エーザイ株式会社
効能・効果 末梢性神経障害性疼痛 (注:帯状疱疹後神経痛から変更)
用法・用量 通常、成人には初期用量としてプレガバリン1日150mgを1日2回に分けて経口投与し、その後1週間以上かけて1日用量として300mgまで漸増する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は600mgを超えないこととし、いずれも1日2回に分けて経口投与する。
特性 1.豊富なエビデンス
世界110の国と地域で承認されている薬剤です(2010年7月現在)。
国際疼痛学会をはじめとする主要学会において、神経障害性疼痛の第一選択薬として推奨されています。
2.新しい作用機序
主に神経系に分布するカルシウムイオンチャネルのα2δ(アルファ2デルタ)サブユニットに結合し鎮痛作用を発揮する、従来の疼痛治療薬とは異なる新しい作用機序の薬剤です。
3.優れた鎮痛効果
投与1週目から、速やかに効果を発揮します。
長期に投与しても効果が持続します。
4.安全性
帯状疱疹後神経痛
国内用量反応試験、国内長期投与試験、外国後期第2相試験、外国第3相試験及び外国長期投与試験において、副作用(臨床検査値異常を含む)は、1,680例中1,084例(64.5%)に認められました。主な副作用は、浮動性めまい393例(23.4%)、傾眠267例(15.9%)及び浮腫179例(10.7%)でした。(承認時までの調査の集計)

糖尿病性末梢神経障害に伴う疼痛
国内二重盲検比較試験、国内長期投与試験において、副作用(臨床検査値異常を含む)は、302例中199例(65.9%)に認められました。主な副作用は、傾眠74例(24.5%)、浮動性めまい68例(22.5%)及び浮腫52例(17.2%)でした。(承認時までの調査の集計)



[15:名無しさん@お腹いっぱい。 (2013/01/18(Fri) 09:41)]
参考
痛みの分類について
痛みは、その機序や性質より、神経障害性疼痛、侵害受容性疼痛、心因性疼痛の3種類に分類されます。これらは、個々に独立して存在しているのではなく、しばしば重複して存在していると考えられます*。

*細川豊史:神経障害性疼痛診療ガイドブック 小川節郎編 南山堂:3,2010

神経障害性疼痛(neuropathic pain)は、国際疼痛学会(IASP)において、「体性感覚系に対する損傷や疾患の直接的結果として生じている疼痛」と定義されています。すなわち、神経の損傷あるいはそれに伴う機能異常によって起こる痛みであり、さまざまな知覚異常を伴う痛みを指します。

また神経障害性疼痛は、神経の損傷部位により、末梢性と中枢性に分けることができ、末梢性神経障害性疼痛の代表的な疾患には、帯状疱疹後神経痛、有痛性糖尿病性神経障害、三叉神経痛などが、中枢性神経障害性疼痛には脳卒中後疼痛などが含まれます。

侵害受容性疼痛(nociceptive pain)は、侵害刺激や炎症により活性化される発痛物質が侵害受容器を刺激することによって起こる痛みであり、IASPにおいて「侵害受容器が活性化することによって引き起こされる疼痛」と定義されています。
侵害受容性疼痛には肩関節周囲炎の痛み、関節リウマチの痛みなどが含まれます。

神経性障害性疼痛と侵害受容性疼痛を併せた疼痛もみられ、代表的なものに慢性腰痛、頸肩腕症候群などがあります。

心因性疼痛(psychogenic pain)は、WHOによる国際疾病分類では身体的表現性障害に分類されており、米国精神医学会のDSM-W(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders 4th edition)では疼痛性障害という項目に抱合されています。
概念的には、(1)器質的な病変がなく、痛みの原因のすべてを心理的な要因が占める場合、(2)痛みを生じる原因として器質的、身体的病変が存在するものの、痛みの訴えの説明には不十分な場合、と捉えられています**。

**細川豊史:「心因性疼痛」痛みの概念が変わった 小川節郎編 真興交易:54,2008

プレスリリース2012年度
プレスリリース2011年度
プレスリリース2010年度
プレスリリース2009年度
プレスリリース2008年度
関連リンク
会社概要
事業概要
米国本社プレスリリース
ファイザー製品開発品一覧
旧ワイス株式会社プレスリリース


[16:名無しさん@お腹いっぱい。 (2013/01/18(Fri) 09:45)]
(参考)

心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ
2012年 08月 06日「神経障害性疼痛」という玉虫色の言葉

小川節郎先生の「神経障害性疼痛の疫学と現状という論文から。 赤字は私の意見、感想

・神経障害性疼痛(neuropathic pain;NeP)は刺激や炎症による侵害受容性疼痛とは異なり、NSAIDsに治療抵抗性の疼痛と知られている。

・国際疼痛学会では「体性感覚系に対する損傷や疾患の直接的結果として生じている疼痛」と定義されている。

以前はneuropathic painを神経因性疼痛といったものだ。神経線維が傷ついたときに他の神経線維と交通して生じることがある。幻肢痛が代表的。最近は神経障害性疼痛といっているようだ。

・本邦においては、慢性疼痛の疫学調査はいくつか報告されているが、神経障害性疼痛の疫学についての報告はなかった。

たぶん、どういう状態を神経障害性疼痛というのか、研究者の間で一致した考え方がないからであろう。

・国内ではおおむね成人の5人に1人が慢性疼痛

・神経障害性疼痛は新しい概念

・フランス2004年;慢性疼痛保有者の21.7%(全調査対象の6.9%)が神経障害性疼痛

・ドイツ2007年;慢性疼痛保有者24.9%、全調査対象の6.5%が神経障害性疼痛

・ドイツの調査は神経障害性疼痛の特徴的な症状を電話で確認することで神経障害性疼痛の有無を調査している。

つまりレントゲンやMRIは必用がなく、神経学的検査も必用がないわけだ。特徴的な症状をきいて判断する。

    1)針でさされるような痛みがある
    2)電気が走るような痛みがある
    3)焼けるようなひりひりする痛みがある
    4)しびれのつよい痛みがある
    5)衣類が擦れたり、冷風が当たったりするだけで痛みがはしる
    6)痛みの部位の感覚が低下していたり、過敏になっていたりする
    7)痛みの部位の皮膚がむくんだり、赤や赤紫に変色したりする

・ペインクリニック専門医により開発された自己記入式の神経障害性疼痛スクリーニング質問票を用いて、スコアが6点以上を神経障害性疼痛とした。

・本邦では26.4%が慢性疼痛、そのうち24.1%(全調査対象の6.4%)が神経障害性疼痛

・国民の役660万人が神経障害性疼痛

・疾患別の神経障害性疼痛の有病率 

       帯状疱疹患者の10〜15%
       脊髄損傷患者の75.3%
       糖尿病患者の20%

・神経障害性疼痛は他の慢性疼痛と比較して重症度が高く罹病期間も長い

脊椎外科医が神経障害というと椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症をおもい浮かべることだろう。しかし、上のペインクリニック医の論文ではそのどちらもでてこない。

ペインクリニック医のいう神経障害性疼痛というのは慢性痛のうちの自律神経症状の強い重篤なものをそういっているようだ。

ほんとうに神経を損傷したあとに痛みがあるCRPSタイプ2と慢性疼痛の重篤なものは臨床的には症状から判断すれば違いがなくこのように表現されるのであろうが、説明がややこしく脊椎外科医がまちがって理解する可能性がある。



[17:名無しさん@お腹いっぱい。 (2013/01/18(Fri) 09:56)]
既に、心療内科、精神科、神経科、神経内科等で使っていて処方してくれているので、「とくに神経障害性疼痛」という言葉にこだわる必要もない。
身体表現性障害といわれるものを含む、広く精神的なものとか原因がみつからないものとかと考えればいいでしょう。


[18:名無しさん@お腹いっぱい。 (2013/01/18(Fri) 10:03)]
疼痛性障害

<疼痛性障害とは何か>

文責 井川雅子・山田和男

口腔顔面痛外来を受診する患者さんの多くが、「疼痛性障害」です。けっして珍しい病気ではありません。しかし、専門医が少ないため、なかなか診断がつかず、あちこちの病院を転々としてくる患者さんが多いです。中には病院めぐりで蓄積されたレントゲンを3Kgも抱えて受診する方もいます。



疼痛性障害は身体表現性障害(*)の一種で、「一見身体疾患のようにみえるが、いくら検査を行っても、症状の原因と思われる所見がない」ときに診断される病名で、精神疾患に分類されています。しかし、この病気で生じる痛みは「気のせい」などではなく、現実の痛みで、しかも激しい痛みであることが多いのです。



精神医学が発達した現在では、精神疾患は、「心の病気」というより「脳という臓器の病気」だと考えられるようになっています。ある神経伝達物質が過剰に放出されたり、不足したりすること、ある遺伝子に異常があることなどが、精神疾患の原因だというわけです。



<原因>

さて、本題の「疼痛性障害」は、脳の中にあるセロトニンという神経のネットワークがうまく働かなくなっていることが原因だと考えられています。したがって、どんなに痛がっていても、末梢に対する治療(手術、局所麻酔やブロック、普通の鎮痛薬)は、ほとんど効果がありません。むしろ、痛みに過敏になっている脳を刺激して、痛みを悪化させることのほうが多いのです。



<治療>

1、薬物療法(抗うつ薬)

治療にはセロトニン系神経を調節する効果のある薬を使います。代表的なものは「抗うつ薬」です。うつも(疼痛性障害とは全く別の病気ですが)脳内のセロトニン系神経の機能不全で生じる病気であり、「抗うつ薬」=「セロトニン系神経ネットワークの調節剤」なのです。

この「抗うつ薬」を疼痛性障害に転用すれば、7-8割の患者さんで痛みが消えます。



反対に、「精神安定剤」や「睡眠薬」(ベンゾジアゼピン系の薬)は、ほとんど効果がありません。むしろ、依存性や耐性の問題がありますので、「疼痛性障害」の患者さんは、これらの薬を極力控えるべきであるというのが、米国精神医学会のコンセンサス(総意)です。



2、精神療法

薬では、どうしても症状がとれない、あるいは、いったんは疼痛が消失するが繰り返し再発する、というときには、環境や精神的な要因が強く関与していることがあります。特に家族の中に、患者さんの疼痛を長引かせてしまうような影響を与える方がいる場合が少なくありません。

このような場合には、家族を含めてお話をお聞きし、精神療法を行うこともあります。



<患者さん自身がすべき努力>

疼痛性障害患者の治療の主要なゴールは、病気を理解し、検査を繰り返したり、不必要なはずの薬や手術をあえて受けることにより生じる合併症を避けることです。

National Football Leagueのプレーヤーのように、人は「痛みがあってもプレーする」方法を学ばなくてはならない。:自分の行動に責任を持ち、どこかに自分の苦痛を完全に取り除くことができる医師や薬・外科治療があるに違いないという過剰な期待を捨てること。痛みは薬で緩和するかもしれないが、完全に消失しなくても、痛みと共存する方法を身につける必要がある。

疼痛緩和よりも社会復帰を、すなわち痛みの強さにばかり気を取られず、普通の生活を取り戻すことの重要性を認識する。(痛みを理由に、予定された行動をキャンセルしない。家事や仕事は、今までどおり行うこと。)

習慣性のある不必要な薬(精神安定剤や睡眠薬)を止める:もしその薬に効果があるはずなら、いつまでも服用していないはずである。

うつではないが、三環系抗うつ薬(トリプタノール)は有効である。

何かに気を取られたり、集中しているときには痛みを感じていないことが多いと思います。そのような作業を見つけ出し、痛みから気をそらせるよう努力してください。痛みのことを考え続ければ考え続けるほど、状態は悪化します。

続く・・・



[19:名無しさん@お腹いっぱい。 (2013/01/18(Fri) 10:05)]
<患者さんの家族がすべき努力>

*疼痛性障害の痛みは、患者さんの脳が感じている痛みで、本物の痛みです。仮病扱いして、患者さんを責めるのは筋違いです。

*患者さんに、「まだ治らないのか」とか「我慢できないのか」というようなプレッシャーを与えるのは逆効果です。ストレスは疼痛を、一層悪化させます。

*治療を妨げるような事をしない。(第一選択は、抗うつ薬による薬物療法です。中途半端な知識で、抗うつ薬の減量を忠告したり、他の習慣性のある薬や健康食品を勧めたりしないこと。)

*患者さんをいたわりすぎることも、痛みを悪化させる可能性があります。患者さんが自分でできること、今までやってこれたこと(家事など)は、患者さんに任せてください。毎日痛みについて長々と話を聞くことは、患者さんの意識を痛みに集中させるため、逆効果です。必要以上に痛みを家族の話題にしないことが重要です。



*身体表現性障害

“身体表現性障害(Somatoform Disorders)”とは、身体疾患を模倣する疾患(ただし詐病を除く)をいう。具体的には、適切な臨床検査などの検索(例えば、胃部不快感を訴える患者に対する内視鏡検査や胃X線透視造影検査など)を行っても、症状を説明できる所見がないときに診断される精神疾患である。かつては、自律神経失調症、不定愁訴、神経衰弱、ヒステリーなどと呼ばれていた疾患の多くが、現在では身体表現性障害であったと考えられている。また、冷え症、肩こり、不明熱、慢性疼痛、慢性疲労症候群などと診断されるものの多くも、身体表現性障害に含まれるであろう。歯科・口腔外科領域においては、顎関節症や舌痛症・顔面痛の多くが身体表現性障害と診断されると考えられる。

(山田和男「身体表現性障害とはなにか?」(2000年「ザ・クインテッセンス」4月号)より引用)

 ttp://orofacialpain.info/kr_toutuuseisyougai.htm

   (hをつけてhttp・・・とすること。)(半角英数)


[20:名無しさん@お腹いっぱい。 (2013/01/18(Fri) 10:09)]
>>18.>>19

疼痛性障害は身体表現性障害(*)の一種で、「一見身体疾患のようにみえるが、いくら検査を行っても、症状の原因と思われる所見がない」ときに診断される病名で、精神疾患に分類されています。しかし、この病気で生じる痛みは「気のせい」などではなく、現実の痛みで、しかも激しい痛みであることが多いのです。


*身体表現性障害

“身体表現性障害(Somatoform Disorders)”とは、身体疾患を模倣する疾患(ただし詐病を除く)をいう。具体的には、適切な臨床検査などの検索(例えば、胃部不快感を訴える患者に対する内視鏡検査や胃X線透視造影検査など)を行っても、症状を説明できる所見がないときに診断される精神疾患である。かつては、自律神経失調症、不定愁訴、神経衰弱、ヒステリーなどと呼ばれていた疾患の多くが、現在では身体表現性障害であったと考えられている。また、冷え症、肩こり、不明熱、慢性疼痛、慢性疲労症候群などと診断されるものの多くも、身体表現性障害に含まれるであろう。歯科・口腔外科領域においては、顎関節症や舌痛症・顔面痛の多くが身体表現性障害と診断されると考えられる。

(山田和男「身体表現性障害とはなにか?」(2000年「ザ・クインテッセンス」4月号)より引用)


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