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【ファンタジー系オリキャラ】…さて、第二章よ。【質雑】
- 90 名前:ユゥイとキリア ◆x2MaTKKo 投稿日:2008/07/17(Thu) 22:25
- …さて、と。
…準備はこれでいいかな――。
>>84
…………。
(部屋を出ようとするユゥイ。そこにレオンの寝言が聞こえる)
レ「………ユゥ、イ…………。」
……………、…………ごめん。
(部屋をそっと出ていく)
………さようなら、レオン…………。
キ「ひどいわね、ユゥイ。私には挨拶はないわけ?」
……っ!…オヤジ……。
(振り返るとそこにはキリアの姿が)
キ「…心配しなさんな。別に止めたりしないわ。
…アンタの人生、好きにしなさい。」
(その言葉にユゥイはほっとするように溜め息をつき、
何かを思い出したようにキリアに向き直る)
…オヤジ、一つだけ、聞いてもいいか?
キ「…声、でしょう?」
…やっぱり、か…。
(ユゥイの言葉に対し、キリアは笑みを返す)
キ「…一つ、昔話をしましょうか。
…昔、あるところに、一人の少年がいたわ。
彼は、自分を『虚無帝』と言っていた。
その少年は、その力で戦い続けてきたけど――、
ある時、護りたい人を守ることが出来なかったの。
…少年は、哀しんだわ。泣いて、泣いて―――、…そして名前を捨てた。
…少年は、大切な人の姿だけを抱いて、今もどこかで生きてるらしい、って話…。」
…それって…?
(ユゥイの言葉を、口元に人差し指を立てて止めるキリア。
やがて、ユゥイににっこりと笑みを返す)
キ「…その瞳は、大事な人を護れなかった少年の、せめてもの償い。
…だから、気にしないで、…行きなさい。」
…ありがとう、オヤジ…。
キ「…ふふっ、オヤジは余計よ…。」
(ユゥイは微笑、キリアは苦笑を、互いに交わす)
…じゃあ、…さようなら。
キ「…ええ、行ってらっしゃい…。」
(二人は互いに違う方向へ歩き出す)
【魔の塔】
?「…決心は、付いたのか?」
…正直、まだつらい。
…けど、これからの為に、…向き合うって決めた。…だから。
?「なら、何も言うまい。
…行くか、あの場所へ――。」
…ああ。私達の、始まりの場所へ―――。
(刹那、二人の姿は掻き消えた)
キ「…さて、どうなることやら…。
…運命?…そんな脆弱なものなんかじゃないわ。
…もっと、どうしようもない、非情な選択肢――。
…そうとしか、呼べないものよ…。」
(翌日、ユゥイの姿は、天界のどこにもなかった)
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