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【うたの☆】早乙女学園へようこそ【プリンスさまっ♪】

187 名前：四ノ宮那月 ◆.tqkkXX. 投稿日：2011/10/03(Mon) 02:46

>>183さん
「那月と砂月」
あるところに、那月という青年がいました。
那月はとても心優しく穏やかな人柄でしたが、臆病なところがありもっと強くなりたいと願っていました。

そんな時、那月はとある薬を手に入れました。それは自分の精神を二つに分けるものでした。
これを使えば今の自分の弱い部分を切り取り、新しい強い自分が生み出せる。
そう考えた彼はその薬を飲みました。
そして生まれたのが、那月が夢見た強い自分――彼は砂月と名付けました。

砂月になれば那月と違い臆病なところはなく、肉体的にも精神的にも強さを持っていました。
しかし穏やかから一変、周囲に対してとても攻撃的な性格となってしまうのです。
そしてその性格が災いし、ある日砂月は……
・・・‥‥……

――ま、待って！　さっちゃん、ちょっと待って！

砂月「ここからがいいとこだろ…」

これだとさっちゃん、ハイドみたいに…悪いことしちゃうんでしょう？
そんなの、僕、悲しいです……
さっちゃんは悪くない、悪者なんかじゃないのに…。とっても優しいのに…
ねぇ、そのお話は変えましょうっ

砂月「…俺は優しくなんてない。それに元はジキルとハイドだ、ならこういう筋書きが一番いい」

…ダメ。さっちゃんばかり悪者に出来ないです…
！　だったら、僕がハイド役になればいいんですよぉ。ちょっと書き出すから待ってね…！

……‥‥・・・
「那月と砂月２」
あるところに、砂月という青年がいました。
青年は可愛いものが好きでしたが、素直になれず、そういった気持ちをひたすら隠し、
可愛いものを愛でたり、女の子達に混じって可愛いものを買うことなど出来ずにいました。

そんな時、砂月はとある薬を手に入れました。
心の中に押し込めていた気持ちを、強制的に引き出す薬です。
ただしこの薬を飲むと、自分の心が素直なものとそうでないものに分かれてしまうことになります。
それでもいい、と砂月がこれを飲むと、素直な気持ちのかたまりである人格――那月が生まれました。

砂月は那月へと変わり、可愛いものを集めたり、道行く散歩中の犬を撫でたりしました。
今まで素直になれなかった分、那月である時は可愛いものへ興味津々です。
しかし砂月に戻った途端、その興味が薄れてしまうことに気づきました。
苦悩した砂月は薬を飲むのを止めましたが、それでも那月に時折変わってしまうようになりました。
砂月の時に、可愛いものへの興味が薄れてしまうことも治りません。
砂月のままでも可愛いものを好きでいたい…！　那月も不安に感じていました――…
・・・‥‥……

――それで、僕とさっちゃんが協力して、また一つの人格に戻って可愛いものを探す話！
…どう？
さっちゃん照れ屋さんだから、素直じゃないなんて書いちゃったけど、まずかった…？

砂月「……少し時間をくれ。突っ込みどころが多すぎて整理しきれない…」

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