☆★☆★☆ 10ちゃっと♪設立十一周年記念祭 ☆★☆★☆

784 名前：阿良々木暦 ◆q6DM3c92 投稿日：2013/09/29(Sun) 22:39

今日はまた随分賑やかなんだな。
いつも何にもない場所なのに、人が集まるだけでこんなにも雰囲気が変わるのか。

――――祭り、ね。

……人が多いところって、どうしても好きになれないのに
祭りの空気になると不思議とそっちの方に歩みが向いちまう。
………それでも、人混みに紛れない程度に離れて見るに限るけど。

やれやれ、仕方ない。
人混みなんて嫌いだし、その喧噪の中に入るなんて以ての外だけど、
妹想いの僕は、何かしら祭りらしい食べ物の１つでも買って行ってやるか。



――え？　祭りに入るのに招待状いんの！？
………ああ、ここに来る前に貰った此れでいいのか。
ここまで簡単に手に入る招待状……。果たして必要なのか。


【化物語】僕が君の知らない物語を語る【阿良々木暦】
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=289067270


さて、これで僕も入れるよな。
……名札？　そんなものは既に八九寺のパンツの中に消え去った。
この世には同じ名札は存在しない。この手書きの名札で勘弁してくれ。


　　　　　この喧噪の中、一人存在感を押し隠して祭りに入る。
　　　　　沢山の人（？）が幸せに祭りの賑わいに身を任せ、
　　　　　ある人は不特定多数の人間と、
　　　　　ある人は屋台の店員と、
　　　　　ある人は親しい人と――――。

　　　　　今から誘えば誰か来るだろうか。
　　　　　しかし、誘うにしては時間が遅すぎる。
　　　　　少なくとも高校生や中学生。そして小学生が家を出る時間じゃない。

　　　　　――――ともなれば。


一人で祭りを楽しむ男。あろう事か僕である。
ま、最終日は来れそうもないし、ほんの少しだけ。お邪魔させてもらうとするかな。

………“あいつら”も来てるといいな、祭り。

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