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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱

1 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2016/04/23(Sat) 08:22
桜の花綻び、早くも儚げに花の嵐舞う様は殊の外美しゅうございますね
日本の春、長閑にして麗らかなる陽の光がこの身を包むことの何と嬉しいことでございましょう
異国より参りまして明るい青空の下、小路を染める花びらを箒で掃うのも情緒を誘うものがございます

わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します
何卒よろしくお願いいたします

272 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/05/21(Sat) 19:02
>>267(柚葉さん)
>お嬢様も、素敵な恋を経験されたのですね…。
>…そうなのですか。人間の血が流れている方は、真正の方とは時の流れが違うのですね。
>愛した方と、違う時間の流れを生きるというのは少々辛いものがありますね。
左様ですわね、違う時間の流れを生きる…お互いにとってそれを受け入れることは容易ではないのでしょう
わたくしがわたくしの濃い血を受け入れていただこうと思ったのもまさにそれでございましたから
何と申しましてもわたくしにとってはとても慕わしい兄のような方でしたから
時間がわたくしたち二人を分かつことはとても怖いことでしたわ

…そうですか、あのサクヤ様と仰る方も随分長い時を生きて、それゆえに辛い思いをなさったのですわね
前にいらしたときに、もっといろいろお話を伺えると良かったと惜しまれてなりませんわ
とてもアクティブな方のようでしたから、今もいろんなところを飛び回っていらっしゃるのでしょうね

彼の男性ですか?
いろいろなジャンルを書いていらっしゃるようですが、主に児童文学を書いていらっしゃるよですね
わたくしにも何度か自著を送ってこられたので書棚に置いてありますわ
邦訳本もありますので、宜しかったら読んであげてくださいませ
ちなみに、彼が称賛している同業の方は、エリナー・ファージョンだそうです

余談ですが、彼には私的にお願いしていることがございます
日本の作家である小川未明の短編作品の続編を書いて頂きたい、ということなのですよ
「港に着いた黒んぼ」という作品で、日本の『青空文庫』にも掲載されているそうでございます
実は母が教えてくれた日本文学の一つなのですが、続きが気になって仕方がないのです
『え、これで終わり?』という、いわば序章で終わってしまったような終わり方で残念でしたがございませんでした
一言で申せば姉弟の哀しい愛の物語と申しましょうか
彼ならきっと素敵な愛情物語を完結させてくれる、と思うのですが彼からはやんわりと断れてしまいました
彼にはふられてばかりですわね

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

>…ええ、少なくとも、私の知っている方は。
>今は指南役をされているそうで、母と年齢がさほど違わないにも関わらずとても綺麗で、
>凛とした方なんです。 …ただ、サクヤさんとは多少折り合いが悪いのが残念ですが…。
詳しいことはわたくしの知れることではございませんが、何処の世界でも、良き心を持ったもの同士なのにすれ違いというものは絶えないのですわね
鬼斬…、わたくしも日本では鬼の眷属と見做されてしまいましょうか?
少なくとも我等の種族にこのような名を冠されているということは、そのように見做す意識がございますのでしょう
できましたら、わたくしの行為行動を以てこの身の忌むに及ばぬ者とご理解いただきたいですわね

サクヤ様との間にも悲しい過去があったそうでお気の毒でなりません
わたくし如きが同情するのは僭越ではございますが
柚葉さんが悲しまれるようなことが、金輪際起こってほしくはございません
柚葉さんが関係為さる方が皆、恩讐を超えて手を取り合われることを願ってやみませんわ

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

>…今更ながら、お嬢様のこの国に関する知識には頭が下がりますね。
>色づく秋は綺麗ですけど、同時に切なさや悲しみも込み上げてきます。
>でも、お嬢様と共に参る時は悲しさとは無縁でありたいものですね。
わたくしがこの歌を知ったのは、カードゲーム…百人一首からでしたわ
短い定型詩だけに、リズムに乗せて口ずさみながら意味を咀嚼しますと、自然に切々と胸を情感で浸してまいりますわ
斯様なカードで遊ぶ伝統が今も脈々と続き、千年前の人々の声を聴くことが出来るというのは嬉しいことですわね
奈良は和歌の故郷、散策すれば和歌の世界を堪能できましょう
せっかくの旅行なのですもの、良い思い出にいたしたいですわ

>あ、鹿で思い出したのですが、奈良では観光客の為に鹿が食するための「鹿煎餅」というものも売られているんです。
鹿煎餅!それを小さな鹿さんに上げるのはとても楽しみですわ!
わたくしの手の煎餅をねだる子鹿さん…、可愛すぎますわ

>>それに、奈良には皇室の宝物殿があるのでしたわね
>はい、その宝物が見られるのも丁度秋の時期なんです。
>毎年見られるものは変わるそうなので、今年は何を見られるかが楽しみですね。
それは拝見してみとうございますね
宝物の中には、古代ローマ製のガラスで作られた「円形切り子わん」があるとうかがいましたわ
公開されたら嬉しいですわね

273 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/05/21(Sat) 22:19
>>268

妖怪とは、人とは違った魂の在り方と能力を持った種族の総称でござますね?
それはむしろわたくしたちに近しい存在であろうかと思います
ご忠告の通り、不埒な行為に及ぶ妖怪には注意いたしましょう
かといって、無暗にその方たちを敵視することもいたしますまい
なにしろ、わたくしも妖怪に含まれます『鬼』の一種と見做されておりますゆえ
むしろ、お友達になれる方だっているかもしれませんわ
八百万の神様と妖怪の皆様も、共にこの国の神羅万象の中に生き、人とともに生きているのですもの


>>269

キャラかぶり…?
鉢をかぶった鉢かづき姫でもなく、灰をかぶったシンデレラでもなく?
被ろうと思っても被れるものではないと思うのですが…

…と日本文化に思いをはせてみましたが、もしかして、わたくしがどなたかと似通っていると仰るのでしょうか?
前におりました地方でも確かに吸血鬼の方がいらっしゃったようですわね
直接言葉を交わしたことはございませんが、大層当意即妙の会話を来客の方と交わされ、とても賑わっていたようでございますね
わたくしなどキャラが被っている、などと申すのも烏滸がましい人気者の方々でいらっしゃっいましたわ

さらに広く世に目を向けましたら
日本には人の世界に身を置いて慎ましやかに生きている方もいらっしゃると噂に聞いております
白神葉子さま、ソフィー・トワイライト様、月夜野しのぶ様…
よく聞かれる名前だけでもまだいらっしゃるでしょう
そういう方たちのことをよく知っていただければ、吸血鬼が人と手を携えていける種族であることはきっと分かっていただけるかと思いますわ


>>270

あらあらまあまあ、そのようなヒーローがいらっしゃると
今のこの国に『将軍』と申せば自衛隊の将官ということになりますが、そう言った方たちが権力者…文民政治家を懲らしめるというのは穏やかではございませんわね
してみますと、いわゆる義賊でございましょうか
カリオストロ公国の大公女殿下にはそのような方がいらっしゃったと伺っていますが、誰にとってもそのようなヒーローを渇望する気持ちは変わることは無いのでございましょうか
人外の者が申すのもなんでございますが、人の世がそのようなヒーローを必要としないよであって欲しいものでございます


>>271(レイナさん)

あらあら、ごめんなさい、レイナさん
わたくしがあれこれ申している間に、お客様の応対をしていただいたのですね
押し売りだったのですが…
わたくしはまた、流しの講談師が門付け目当てでいらっしゃったのかと思ったのですわ
やはりレイナさんがいらっしゃらないと、わたくしは隙だらけでいけませんわね…


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