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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱

750 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/08/19(Fri) 09:11
>>733-734 アーチェロお嬢様

>…なんでしょう、日本に参って曲がりなりにも『世帯主』の立場になって、初めて家族を守る、ということを意識いたしましたわ
>故郷の城館では守られ、時には…と申しますか、かなり頻繁に我儘でメイドさんに手を掛けさせてばかりのわたくしでございましたが

ふふっ、立場が違えば、色々と見えてくるもの、自覚するものも多いかと思います。
でも、城館では当主の娘であり次期当主なのですから。
「守られる」事に引け目を感じる事は無いと思いますよ。

主を「守る」ために、メイド長をはじめとするメイドさん達、そして護衛の騎士のような方々も
いらっしゃるのですから。

>無闇に心配するのはわたくしの性ではございませんし、そのようなことは柚葉さんに対しても失礼なのは重々承知でございますが
>ゆえに、もう何度も申しませんが

>どうか、その御身を大切になさってくださいませ

はい、勿論です。(微笑)
私も、無理な時はレイナさんを頼るようにしていますから。
…それに、陰ながら使い魔の子達も私の事を手助けしてくれています。
息災で、尚且つ元気に日々を送れるよう、今後も務めて参ります。

>お颯様も、既に秋野菜の入荷のこともお考えでしょうね
>かぼちゃ、さといも、さつまいも、かぶ、かぼちゃ、おくら、いんげん…
>きっとまたお店の前を通るたびに、声を掛けられることでしょう
>楽しみでございますわ

うふふふ…。“食欲の秋”そう遠くはありませんね。
私も、お料理やお菓子に新鮮なお颯さんのお野菜を使わせて頂くのを楽しみにしています。
お颯さんも、「何か面白いメニューとかお菓子を思い付いたら、秋も宜しくたのむよ」と仰っていました。

今から、楽しみですね。

>自分にとって疎ましい人を人間界から放逐するために、その者を吸血してくれ、と吸血鬼に対して望んだ人の話を
>普段は穏当な心の持ち主でも、不意に忌まわしい誘惑に囚われ、わたくしたちに頼ってくることもあるのですね
>斯様な事態に遭った時のことも、わたくし心せねばならない、とその時思いましたわ

…自分の手を汚さず、という訳ですか。
ただ…己の力ではどうする事も出来ない無力さから「闇」を頼るという心情も理解できない訳ではないのですが…。
でも…そのような「悪意」をもってお嬢様には接して頂きたくないものです。
悪意を抱えれば抱える程、それは大きなうねりとなり、多くの方を巻き込んでしまうでしょうから…。

有名な某狙撃主のような、決して揺らがない超然とした精神力をお持ちの方はそうは居られないでしょうし…ね。


でも、お嬢様の事です。
見て見ぬ振りなどは決して出来ないでしょう…。
共に生きると決めた以上、私もいずれは向かい合わねばならない事なのでしょうね…。
若杉の総裁は、幼い頃よりそのような「悪意」と向かい合ってきたそうです…。

>ですが、今仰った『幕末』、日本が新しい国づくりの道を模索していらっしゃった波乱の時期でございますね
>同じころ、イタリアもまたリソルジメント…統一へ向けて動乱の時代でしたから、単に他人事とも思えませんわ

遠く離れた地で、どこか似たような経緯を私の母国もお嬢様の母国も歩んできたのですね。
誉められた経緯や歴史ではありませんが、かつての大戦では手を携えた歴史もありましたし…。

>維新の政府で重きをなしながら、権力に恬淡として野に下られた西郷南洲と言う方の事績を日本史の授業で伺いました
>それは、リソルジメントで大功を立てながら、サルデーニャ国王陛下に後事を委ねて隠遁したジュゼッペ・ガリバルディを思わせますわね

あの方は、本当に我が国にとって惜しまれる、残念な最期を迎えてしまいましたが…。
でも、あの方の内乱が我が国においては最後の内乱となりました。
彼ほどの豪傑でも彼を取り巻く大きな力のうねりと爆発寸前の若者達の勢いを抑える事は出来なかったのですね。
…恐らくあの方は、死を覚悟していたのでしょうね。
国をまたしても傾かせるような事態になろうとも、時間の問題だった内乱と
武士(もののふ)の時代を、自分の死と共に完全に幕を下ろさねばならない…。
そう考えていたように思えてなりません…。

あの方とどこか似た運命を辿ったというジュゼッペ・ガリバルディ氏…。
私もまた、どのような方かを知りたくなりました。

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