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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱

801 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2016/09/06(Tue) 08:51
>>796
『京都旅行 1日目』

>落ち着きなさい、わたくし
>うろたえてはならないわ
>あの子たちは、かつてのわたくしを見る如く、本物の吸血鬼とまみえたが如く、主に仇名すおぞましい化け物と遭遇したが如く、泣いているわけではないの
>あくまで妖怪列車の雰囲気に飲まれているだけなの

ここも一種のお化け屋敷…。
私達は、怖がってもらうのがお仕事ですから。
では、心身ともに子ども達には涼しくなって頂きましょう。

>「お父様のところに行きましょう…」
>と言った、あの時とは違うのよ…
>あれとそっくりのセリフを、世界的に有名な日本の怪獣映画シリーズの第一作の中で聞いたときは、はなはだ落ち込みましたわね…

ああ…。小学生の時に初めて授業で見た時を思い出しますね。
あの場面は、私の胸にも突き刺さるものがありました…。
きっと、あの母子はお父さんを戦争で亡くされたのでしょう。
戦争は終わったというのに、また同じかそれ以上の災厄に見舞われようとは…。

男の子達の間では、始まる前に他の怪獣と戦うエピソードの方が見たいという声が上がり、
次々と自分の好きな怪獣達の名前を挙げていました。
心の中で、「それじゃ授業にならないでしょ。(汗)」とツッコミを入れてましたけどね。
男の子達にとっては、怪獣も「強さ」「力」の象徴であり、憧れを抱くものですから無理もありませんが。

…でも、映画が始まると皆画面を食い入るように見ていましたね。
特に病院の中で、怪獣の吐き出した放射能に苦しむ子ども達…。
そして、その苦しむ様子に禁断の悪魔の発明を使用する決意を固めた科学者さん…。
ラストは、怪獣と共に悪魔の発明を完全に葬る為に自らの命を絶つシーンは悲痛でした…。

男の子達には、本来頭の中に描いていた作品のイメージとはかけ離れたものがあった事でしょう。
その後、感想を語る姿は本当に真剣でしたし…。
今あの方も復活して活躍されていますので、まだ見た事の無い子ども達には一度見て頂きたいですね。

>あ、あららら?
>ほ、本気で泣き出した、のですか?
>ああ、ごめんなさい、ごめんなさいませえ、嘘です、嘘ですからあ!

あらあら…。本当に心身を凍りつかせてしまいましたね。(汗)
でも、お嬢様の優しさとお菓子のお陰で、直ぐに凍りついた心身は氷解したようで何よりです。
多分、色々な意味であの子には忘れられないエピソードとして心の中に残る事でしょう。








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