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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱

1 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2016/04/23(Sat) 08:22
桜の花綻び、早くも儚げに花の嵐舞う様は殊の外美しゅうございますね
日本の春、長閑にして麗らかなる陽の光がこの身を包むことの何と嬉しいことでございましょう
異国より参りまして明るい青空の下、小路を染める花びらを箒で掃うのも情緒を誘うものがございます

わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します
何卒よろしくお願いいたします

836 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/09/23(Fri) 22:44
>>834(柚葉さん)

>…そういえば、お嬢様の「力」というものに関しましては重い物を運んで下さる時や、
>その翼で空を飛ぶ事意外お目に掛かったことがありませんね。


人界に居らせていただきます以上、必要以上に「力」を使って怖れられるのは嫌でございますから
それでも、「力」を以てお役に立てるのでしたら活かしてまいりたいですわね
ただ、人は人、ご自身の力で為すべきことを為されるのを邪魔することも控えたいと存じます

ソフィー様のように、重い荷物を持って難儀していらっしゃる方を担いで差し上げる…そんな使い方でしたら宜しいですわね

あるいは、あってはならないことですが、高層建築の火災で屋内に取り残された方を救って差し上げる、とか
…なんだか、クラーク・ケント様や国分果林様のようでございますが

他にわたくしの能力と申しますと…
最近使う機会がございませんが、あれこれ幾つかの力がございます
『変身能力』
猫さんや犬さん、蝙蝠さんでしたら
『催眠』
魔眼を使いますと多少人を操れますわ
ですが…、これは忌むべき能力、家族や大切な人を護るためのギリギリの時までは封印すべきかと存じます
『元素支配』
天候を操る…、半径5m以内でしたら
あるいは身近な材料で一時的に生命を持った人形を作れます
『動物と会話』
やはり、身近な犬さん、猫さん、蝙蝠さん、ハムスターさんとでしたら
『霊的存在に感応』
お蔭で、土地神様と親しくなれました

>でも、その力の使い方において常にご自分を戒めてきたお嬢様は
>やはり高貴な方である事を実感して参ります。

いえ、ただただ、過去にこの「力」に対する人々の怖れや嫌悪、「力」に驕った同族の高慢、そしてそれらがもたらしたあまりにも大きな溝…、そういったものが嫌なだけで…
でも、柚葉さんがそう仰って下さるなら、その言葉は有り難くいただきたいと存じますわ

日本の箴言にもこうあるそうですわね
『お前を信じる俺を信じろ』
…と

837 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/09/23(Fri) 22:45
>>834(柚葉さん)(つづきでございます)


>ええ、「本」というものに関しましては両親に惜しまず与えられてきましたね。
>自分で楽しみ、そしてその楽しさを他の方とも共有する…。
>どんなに機器が発達しようとも、やはり真に心を豊かにしてくれるものは自分で読み、自分で考え、自分で伝えられる物であると私は思っています。

やはり、柚葉さんの親御様は素晴らしいですわね
本は人が創造して最も素晴らしい創造物の一つでござましょう
人の深き心、人の無限の英知が記され、時も場所も超えて届けられて多くの人に語りかけ、それを読んだ方もまた多くの想いと知見を育み、また次々と伝えていく…
わたくしたちに比べ時間がより限定されていながら、より大きなものを人生み出してきましたのも、まさにその脈々たる営為の賜物でございましょう

軽部様からいただきましたご本も大いに活用させていただきたいですわ
児童書に関してはけっこうな量のコレクションでございますから

そうそう、軽部様へのお土産を買うことも忘れてはなりませんわ…

>ええ、作者さんのオリジナルの人物に、実在の人物と実在の出来事を絡ませることで、それがまるで実際にあった歴史上の出来事に思えてくるような
>見事な描写をされているのですよ。正に、「偽日本史」とでもいうのでしょうか…。

現実とは全く別の日本史…、それは面白そうでございます
あの作者の方はたいそう博覧強記と伺っております
文芸部の方から聞きかじっただけでございますが
その想像の赴くまま、さぞや壮大な異世界の日本を描いていらっしゃるのでしょうね

幕末を舞台にした物語まであるのですね
京都が舞台になっていると思うとワクワクしますわね

あの時代に惹かれるのは、もちろん波乱万丈、多士済々な魅力的な人物が駆け抜けられたからでありますが
イタリアで育ってまいりましたわたくしにとりましては、同じ時代に動乱を経験してまいりましたこともございます
あの時代を描いた物語としてはジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサの『山猫』は日本では、ヴィスコンティ監督の映画で多少知る人があるようですわね
リソルジメント(イタリア統一運動)の嵐を、衰退していく大貴族の視点から描く物語は、わたくしにとりましても他人事ではない切実感がございます

幕末維新、統一運動、南北戦争や普仏戦争…
あの世界的な動乱の時代をまとめあげた『偽世界史』の物語をどなたかが書かれたら、さぞ壮大なものになるでしょうね…

>日本妖怪対西洋妖怪、という図式は全てに共通しているようです…。

さようでございますか
吸血鬼だけ目の敵にされているわけではないと伺って、少しホッといたしました

たしかあの方は、戦争で大きな痛手を被った方と伺っております
もしも国と国、西と東の、命がけのせめぎ合いが妖怪同士の戦いにも投影されているとしましたら、たいそう痛々しいことかと存じます
いえ、これはわたくしの勝手な想像に過ぎませんが…

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