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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱
1 名前:
名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日:2016/04/23(Sat) 08:22
桜の花綻び、早くも儚げに花の嵐舞う様は殊の外美しゅうございますね
日本の春、長閑にして麗らかなる陽の光がこの身を包むことの何と嬉しいことでございましょう
異国より参りまして明るい青空の下、小路を染める花びらを箒で掃うのも情緒を誘うものがございます
わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します
何卒よろしくお願いいたします
874 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2016/10/10(Mon) 12:25
>>869
(柚葉さん)
>カルミーニオ家の教育係を束ねる方なのですよね…。
> やはり手厳しいイメージがありますので、想像してみるととても怖い笑顔が浮かんできます…。
そうなんです、とてもとても恐ろしゅうございましたわ
今思い出しましても、身が震えてきます
でも、あの笑顔も、お小言も、あるいはまなじりを釣り上げた時の鋭い瞳も、怖くはあっても嫌いになれなかったです
瞳の奥のスターサファイアの如き蒼い輝きは、一点の曇りもなくわたくしを見据えていた…今はそのように思い出されますわ
…ただし、あの時は少しだけ腹立ちを覚えたのでしたわ
だんだん思い出してまいりました
頭を下げて謝るわたくしに、メイド長が申しました
「今のわたくしが恐ろしゅうございましたか?
…では、思いを致すことができませんか?
姫様が人間の村を訪ねるたびに、少なからぬ村人が、今の姫様と同等、あるいはそれ以上の恐ろしさを味わっていることに」
(今さらそれを言う?)
と、わたくしカチンと来てしまい
「…わたし、そんなにいけないことしてるの?
なんで、そこまで怖がられないといけないの?
人間の村なんだよ?
大勢人間がいるのに、わたし一人に、なんでそんなに?
大人の人がいっぺんにかかってきたら、わたしなんかかなわないはずでしょ?」
ちょっと友達探しが上手くいっていなかったので、ムキになってしまいましたわね
メイド長は静かに申しました
「我等と人との力の差を、姫様は未だ十分にご存じではありません…
それ以上に、彼我を隔てている歴史の重さ
そしてそれを忘れさせはしない、彼らの信奉する古い『教え』…」
「『教え』…、それは人間界のどこにでもあるものなの?」
「そういうわけではございません。
姫様が御前様(母のことです)からいただいて、毎夜メイドに読ませていらっしゃる御本に描かれた国々には、あの『教え』は普くは広がっておらないかと存じます」
その時わたくしはどのような表情をしていたのでしょうか?
メイド長が、わたくしの顔をジッと見て、
「…ですが、姫様がそのような遠い外つ国に行かれるわけには…」
と申しましたが、何やら
(要らぬことを言ってしまった)
というような顔が、今さらながらに思い出されますわ…
まだ幼かったころの思い出でございます…
875 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2016/10/10(Mon) 21:24
わたくしのPCが、ご機嫌斜めになってしまいました
申し訳ございませんが、これから暫くお返事が滞ることがあるやも知れません
どうぞお許しくださいませ
お詫びと共にお知らせ申し上げる次第でございます…
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