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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ弐
453 名前:
羽藤柚葉 ◆
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投稿日:2017/05/23(Tue) 18:05
>>(続き)アーチェロお嬢様
(この後、居間に涼やかな鈴の音が響く…)
(桂)
あ、ノゾミちゃん…起きたの?
(ノゾミ)
ええ、何やら騒がしいと思ったら、もう羽様の屋敷に着いたのね。
近くに強い力を感じたから、気になって出てみたのだけれど。
普通の人間には現身(うつしみ)を作らない限り、私の姿を見る事も声を聞く事も出来ない筈だけれど、
どうやら貴女には全てがはっきりと見えているのね。
ご機嫌よう。私はノゾミ。桂の青珠の守りに依り憑く妖(あやかし)よ。
桂とは、奇妙な縁があってこうして今も一緒にいるわ。
貴女が、噂に聞く異国から渡ってきたという鬼の姫ね?
そして傍にいるのは…貴女は、蝙蝠ね?
人と寸分違わぬ姿形を取れるという事は、かなりの力をお持ちのようね。
異国の鬼の話は噂やテレビのお伽噺でしかお目に掛かった事がなかったけれど、
こうして初めて逢う事が出来て、光栄だわ。
どうかしら?少し外に出て、風に当たりながら話でもしない?
太陽の光に比べたらこの位の明るさは何でも無いけれど、明るい場所では現身も作れないし、それなりに堪えるのよ。
(柚葉)
…同じ「鬼」であり、似通った立場の方に出会えて、ノゾミちゃんも少し親近感をもたれたようですね。
折角ですから、のんびりとお話してきたら如何ですか?
私はこれから夕飯の御支度がありますし、一旦席を外させて頂きますね。
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