掲示板に戻る 全部 前 50 次 50 1 - 50 最新 50 スレ一覧



レス数が 1000 を超えています。残念ながら全部は表示しません。

【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ弐

512 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2017/07/23(Sun) 19:18
いよいよ、学生は長期休暇の時期ですね。
私も先日大学の試験を終え、長期休暇に入りました。
時間のある日は、のんびりと読書を勤しむ事が出来そうですね。
では、私のお薦めの本を紹介させて頂きます。

女性の方の作品ですと、上橋菜穂子さんのシリーズです。
近年、アニメやドラマ化もされているので知っておられる方も多いでしょう。
「守り人」や「獣の奏者」「鹿の王」等のシリーズは長期休暇を過ごされるお子さんが居られる方には是非お薦めします。
ゲームとは違う、本当に素晴らしい世界へと読む方を案内して下さるでしょう。

長編のシリーズよりもコンパクトなものが読みたいという方には同じ上橋菜穂子さんの作品で「狐笛のかなた」を
お薦めします。上記のシリーズが日本以外のアジア的な雰囲気の国が舞台となっているのに対し、
こちらの作品は日本の風景を舞台にした作品なんです。
メディア展開はされていないものの、舞台劇になっているそうなので機会があれば是非見てみたいです。
本当に心に染み渡るような内容の作品で…上橋菜穂子さんの作品の中でも一、二を争う位好きなんです。

歴史好きな方向けの作品でしたら、吉村昭氏の作品をお薦めします。
「天狗騒乱」「生麦事件」「彰義隊」等の幕末ものや「ポーツマスの旗」「ニコライ遭難」などの明治を扱ったもの、
夏休み中に日本人であれば誰しも意識する、かつての戦争を回顧する作品としては「零式戦闘機」「大本営が震えた日」、
そして夏休みの終わりと共にやってくる「防災」を意識するものとしては「関東大震災」「三陸海岸大津波」等でしょうか。

父の影響を受けて呼んだ作品なのですが、徹底的に事実を追求した史実ドキュメントともいえる作品が多く
執筆に当たって緻密な取材を続けてきた吉村氏の姿勢には凄みを感じましたね。

その他娯楽小説としては、阿佐田哲也氏のシリーズです。こちらは男性向きですね。
こちらも父の書斎にあったものを読んだのが切っ掛けなんですが、「麻雀放浪記」は
20年近く前に阿佐田氏自身をモチーフにしたキャラクターの方が主人公の漫画、アニメなどがヒットしたそうで、
これをきっかけに麻雀を覚えたり、阿佐田哲也氏の作品に触れた方も多いのではないでしょうか?
…友人には、「女の子にしては珍しいの読んでるね」と言われましたけど。

ギャンブルを題材にした手に汗握る勝負や駆け引き、その中で繰り広げられる「アウトロー」と呼ばれる方々の人生の悲哀や
賭け事を通じて伝わってくる人生訓的なもの…。
一癖も二癖もあるアウトローの方々の人生模様を楽しめると思います。

私自身はギャンブルに一切縁は有りませんが、阿佐田氏の作品を読むと男性が何故「アウトロー」、「ならず者」と呼ばれる人々に
どこか憧れを抱いてしまうのかが分かる気がしますね。
…そのような方とお付き合いするのは、私としてはご遠慮させて頂きたいですが。(汗)

た・だ・し、同時にギャンブルは家族、家庭の崩壊に容易に繋がる原因となり得る事もよく伝わってきます。
読み物の世界の中だけで楽しむ事にして、現実の世界では触れない方がよろしいかと。(汗)

とりあえず、こんな所でしょうか。
御自身で選んでみるのも良し、お気に召されましたら家族や友人に薦めるも良し。
これから始まる夏の一時において、素敵な時間を本と共に過ごして下さいね。

掲示板に戻る 全部 前 50 次 50 1 - 50 最新 50 スレ一覧

read.cgi ver.4.21.10c (2006/07/10)