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【オリジナル】国立光明学院 5時限目【異能】

704 名前:WWW ◆V.9gKSA. 投稿日:2017/04/06(Thu) 05:31

>>692

「壊す事は本意でないが、生半では意味がない。加減が難しい」

「ペースを崩され、普段の自分を保てない事に戸惑っている……と言った所かな」

「ふむ……お前としてはどうなのだ? その狂った調子について、どう思う?」

「不快なのか、それとも満更でもないのか。どちらとも言えんのなら、今は盛大に狂ってみたらどうだ」

「少なくとも傍から見ている分には、その"調子の狂っている"お前の方が楽しそうだぞ」


「氷の少女に言い寄る"虫"の存在が気に食わんと言うなら、お前にだけ噛み付いている事が解せん」

「もしそうなら救いの少年乃至は俺に対して、それらしい反応があった筈。生憎、身に覚えがなくてなぁ」

「………それと、彼が抱く少女への感情は恋ではなかろう。そして、そう変わる事もないと見ていい」

「そう言う意味では、お前の方がチャンスはあるのではないかな」


「"全てが救われる"にはたった1つ、"全てに自分自身を救わせる"以外にない」

「それはつまり、"自分自身を救う個人"の集合だ。宗教の本質も其処にある」


「無論、俺も乗る。だが今回ばかりは分が悪い」

「思い出したくないのなら思い出さずともよい、忘れたままで構わん。俺の中の俺ならばそう言うが」

「……勘だがな、彼女は"真実"に指先を掛けている。掴むも離すも彼女次第」

「そしてその真実は、間違いなく彼女を深く傷付けるとも直感した」

「加えて言えば、今忘れたとしても先送りにしかならん。何時弾けるか分からん爆発物を抱え込む事になる」

「何の心構えもなく、抱えた爆弾が爆ぜれば……圧し折れるだろう事は目に見えているのだ」

「見捨てたくはないが、俺だけでは足りん。故に力を貸してくれ」


「しかし、それはえげつないな。打つ手がなければ、如何なデュエリストとてどうしようもなかろうよ」

「……まぁ確かに、手も足も出ない状態で涙を堪える気の少女を夢見ると」

「可愛らしく思うのは否定せん。俺も最近、再び始めた事だし」

「挑んでみるも一興かな……この【凡骨プェンデュラムエクゾ】で」


「あぁ。"駄目だったけど頑張ったんだから"など、現実では通じない」

「座して乞うだけで願いが叶うのは、夢の中だけだ」

「……無力故に守れなかったと言っても、俺とお前では逆なのだろう」

「お前は手を"伸ばし過ぎた"。俺は手を"伸ばさなかった"。その差は大きいよ」


「ふふふ、そうだな。全く以てその通り」

「誰かに別の誰かの影を見ようと、その者がその者でしかないように……」

「あぁ、いかんな。向かんと言うのに、変に頭を使っていたようだ」

「そうさなぁ。莫迦らしく、もっとシンプルに考えるとするか」


「乾き、黒ずんだ血を纏う故に"黒猫"か。洒落たものだな」

「………いや。"彼女"と"奴"に関して、確たるものはなかった」

「ただ、少なからず"何か"を知っている筈だと思って」

「折を見て問いに行ったら、偶然聞いてしまっただけだよ」

「"奴"が、俺への虐めを裏で動かしていた事をな」

「それからは簡単だ。詰め寄り、掴み掛って事情を問い質した所を取り巻きに"やり返され"てなぁ」

「まぁ、ただのリンチだ。珍しくもなかろう……その時は、死に掛けるだけで済んだがな」


「………強いなぁ、お前は」

「自分の未練をも打ち倒せる、"心"こそが……」

「なぁ、会長よ。己に克ったその強さ、それを支えるのは何なのだ?」

「変わろうとするお前を突き動かした、その原動力を知りたい」


「最も手っ取り早い方法は、黒猫の彼を与える事だろうがなぁ」

「"本物"は不可能。かと言って紛い物では逆効果……」

「………打つ手がない訳ではないが、可能性はほぼ皆無に等しいし」

「負ければ、いよいよ手が付けられなくなる博打………張るには、リスクが大き過ぎるか」


「ふむ、それも確かに道理だな」

「ならば此処は、"互いに変態的"と言う事でどうだろうか」


「恋人か。なるべく、前向きに考えてみたが」

「……考えても、相手に当てがない」(真顔)


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