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【オリジナル】国立光明学院　７時限目【異能】

173 名前：■■■■ ◆V.9gKSA. 投稿日：2017/08/30(Wed) 01:08

「"彼"もそうなのだが、"何でもあり"を少々甘く見過ぎていないか」

「確かに先手を取られれば、最悪何もできずに終わるが……」

「逆に言えば、僅かなチャンスさえあれば何でもできると言う事だ」


「………まぁ、"彼"の場合は思い込みの枷もあるから」

「一概には言えないのだがな。それでも、敵に回した際の脅威は否定できない筈」


>>162

「まこぴーさん……もとい、佐藤さんの情報は」

「多少の誤りはあっても、概ねその通りと言っておこう」

「調査中の2項について答えるなら、前者はそもそも"学院に居着いている訳ではない"」

「後者に至っては"自分でも分からない"になるかな。いや、冗談ではなく本当に」

「確かに私は晴れた空より雨の降る空の方が好きだが、好き嫌いは関係ないだろうし……」


「今まではそもそも、たまに"彼"の様子を気にして」

「覗き見に来るだけだったからな。いないものは見えないさ」

「佐藤さんの言う"ごく一部の生徒"と言うのも、たまたま私と遭遇しただけだと思う」


「ふふ……どちらかと言うと、私の方が振り回す側かな」

「まぁ、互いに遠慮のない間柄だったのは事実だよ。裸まで見せ合った仲だし」

「長い付き合いではなかったが……馬が合った、と言う奴なのだろう」


>ひょっとしてだけどー用務員さんが前に言ってた思い人ってもしかしてー・・・？


「ノーコメントだ。その類の話は、正解を知る事そのものよりも」

「其処へと至るまでの、思考の過程を楽しむものではないか？」


「………。其処まで断言されてしまうと、これ以上は何も言えないな」

「それに私も女だし、見目に優れた人に心動かされる事はあったから」

「……と言うか、生前の頃には実際に"そう"なっていたからな。端的に言って、人の事を言えない」

「それでも………おっと、喋り過ぎたな。すまない、忘れてくれ」


>>164

「愛の鞭、と言う奴なのだろうよ」

「厳しさの中にも、我が子を想う親心を感じる気がする」


「……まぁ、匙加減を間違えて」

「紅刃さんが非行に走らないよう、気を付けた方がいいとは言っておくか」

「老婆心かもしれないがね。子供にとっての親とは、親が考える以上に大きなものだ」


>>165

「……"彼"じゃなければ、涛風くんの相手は誰でもいい」

「他人の恋路、口を挿むのは野暮だろう」


「………本当は、"彼"絡みでも何も言えないのだがな」

「そんな資格も、私にはない。それでも、割り切れないものが確かにある」


「あぁ……駄目だ、これ以上は駄目だ」

「考えるな、考えるな……"それ"はもう、私には許されないし許さない」

「忘れて、封じて、心の底へと沈めろ……」

「"それ"はお前に過ぎたものだ、■■■■」


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