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【星のカービィデデデでプププなものがたり】月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜【オリキャラ注意】

[1:シノ ◆IiInQphU (2018/01/17(Wed) 12:51)]

こんにちは シノです
本日はスレッドに足を運んでいただき、ありがとうございます
皆様に支えられる形で、このスレッドも今年の4月で12周年を迎える予定です
ここまで続ける事が出来たのは、これまで参加してくださったキャラハンの皆さんや名無しさん達の応援のお陰だと思っています
新しいスレッドでも力ある限り頑張り続ける気持ちです
これからも、よろしくお願いします

……それでは簡単にルールを説明します


まず一つ、名無しさんは私達キャラハンに質問を、キャラハンは名無しさん達に返事を返します
キャラハン同士のクロストークは、駄目とは言いませんが、
あくまで名無しさんへの返事を返す事が優先だという事をご理解のうえで行なってください


次に、参加の条件ですが、星のカービィシリーズのキャラクターであれば誰でも自由で構いません
同名のキャラクターが登場する場合、私達の独断でパラレル設定になる事もありますが、ご了承ください
オリジナルキャラクターの登場も許可します その際は設定等をしっかりと書いていただく事をお願いします
出来るだけ星のカービィシリーズの世界観に沿ったキャラクターにしてくださいね
キャラハンをやった事の無い、初心者の方も歓迎します 是非一緒にスレッドを盛り上げて行きましょう


書き込みは、他人に優しい書き込みを心掛けてください
荒らし、中傷、煽り等は禁止です
かく言う私自身が守れているか分かりませんが、相手を不快にさせない書き込みを心掛けてください
どの世界においても、礼儀やマナーは大事です 必ず守ってください
このスレッドは全年齢対象にしたいので、相応しくない表現は控えてください


……ルールは以上です
皆が楽しく利用出来るように、以上のルールをしっかり守ったうえでご参加をお願いします
一緒に頑張って行きましょう
それでは、また会いましょう 新しいスレッドのスタートです


あと、これまでにどんな事があったのか、過去のスレッドも是非ご覧ください
何か参考になる事もあるかと思います URLは、以下の通りです


〜   こ  れ  ま  で  の  歴  史   〜

初代(2006/04/09(Sun) 13:47 〜 2007/04/08(Sun) 20:56)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=144558035

2代目(2007/04/09(Mon) 09:58 〜 2007/07/22(Sun) 19:12)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=176080296

3代目(2007/07/23(Mon) 10:26 〜 2008/05/19(Mon) 22:49)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=185153984

4代目(2008/05/24(Sat) 08:45 〜 2009/02/06(Fri) 18:02)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=211586325

5代目(2009/02/01(Sun) 11:19 〜 2009/04/25(Sat) 01:20)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=233454750

6代目(2009/05/13(Wed) 16:29 〜 2009/09/12(Sat) 23:35)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=242199773

7代目(2009/09/13(Sun) 00:19 〜 2010/06/19(Sat) 07:45)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=252768756

8代目(2010/06/19(Sat) 07:56 〜 2011/04/07(Thu) 21:02)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=276901813

9代目(2011/04/11(Mon) 04:08 〜 2011/12/27(Tue) 15:51)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=302462486

10代目(2011/12/28(Mon) 09:38 〜 2012/09/23(Sun) 19:47)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=325032688

11代目(2012/09/24(Mon) 00:50 〜 2013/10/10(Thu) 23:18)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=348415447

12代目(2013/10/12(Sat) 04:13 〜 2015/10/12(Mon) 00:03)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=381518798

13代目(2015/10/16(Fri) 00:01 〜 )
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=444921299


[972:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU (2020/10/09(Fri) 11:27)]

シノ(ナレーション)「世界を闇が覆う時、世界は悲しみで包まれる
  闇は人の心に宿り、深い根を張り支配する
  私達は戦い続ける この世から闇を消し去る為に
  闇夜に月が灯る時、舞い降りるは一輪の華
  悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業
  私達は、闇の忍び部隊」


シノ「くっ………!!ああああああああああっ……!!」
ツキカゲ「シノさん…!!シノさん!!しっかりしてください!!」
シノ「はあ……!!はあ………!!はあ………!!」

邪幻斎「脆いな……片腕失った程度でこの苦しみ様………無様だな
  肉体がある故に、人は脆い………傷つけばこのように痛みに耐えきれず、苦しむ事しか出来ぬ……
  だが魂ならば別だ 肉体という縛りから離れる事で、痛みも苦しみも無く過ごす事が出来る……
  我が恐怖を受け入れよ……どんな苦しみからも解放され、楽になるぞ」
ツキカゲ「そんな事させるか!!」
邪幻斎「…………………」
ツキカゲ「お前の考えは間違っている!!お前の言う事になんか従ってたまるか!!」
邪幻斎「そうか……では仕方あるまい………これ以上の恐怖を味わっても考えを変えぬと言うなら、やはりここで死んで貰おう!」


 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜

  最終話 月華の忍者シノ


 前回までの記録

  第捌拾陸話 最強の敵、十二神将現る(>>478-484)
  第捌拾漆話 裁きの女神降臨!シノ覚醒の時(>>509-511)
  第捌拾捌話 闘牛大暴れ!神獣の裁きの斧(>>538-543)
  第捌拾玖話 シノ、アイドルデビュー!?歌と踊りは世界を救う (>>559-564)
  第玖拾話 天駆ける白馬の非情なる光の神槍(>>575-579)
  第玖拾壱話 迅き一閃!烈風の巻物、覚醒(>>586-589)
  第玖拾弐話 蛇の牙が獲物を狩る(>>694-699)
  第玖拾参話 阻止せよ!毒蛇の猛攻(>>717-721)
  第玖拾肆話 新春初夢大地獄(>>724-728)
  第玖拾伍話 決着の時!轟け水流の極意!(>>731-734)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾漆話 消えぬ炎に誓う(>>741-746)
  第玖拾捌話 狼の逆襲(>>749-751)
  第玖拾玖話 暗殺者の意地(>>759-762)
  第佰話 悪戯小僧の暴走(>>766-769)
  第佰壱話 死神の足音(>>780-783)
  第佰弐話 憎悪の女神(>>788-791)
  第佰参話 絶望の序章 復讐の狼煙(>>794-798)
  第佰肆話 忍者と騎士の決戦(>>809-811)
  第佰伍話 因縁の終幕(>>812-816)
  第佰睦話 追憶、冥府の騎士団の栄光(>>817-820)
  第佰漆話 不屈の騎士、落陽に散る(>>827-831)
  第佰捌話 閉ざされた心、失われた愛(>>850-854)
  第佰玖話 雷親父、再び(>>856-861)
  第佰拾話 対決、月と華 ―開幕―(>>863-865)
  第佰拾壱話 対決、月と華 ―激闘―(>>870-873)
  第佰拾弐話 対決、月と華 ―決着―(>>874-876)
  第佰拾参話 壮絶!十二神将最強の戦士・幻王(>>877-882)
  第佰拾肆話 幻王、第二解放(>>896-901)
  第佰拾伍話 怠惰の軍師、恐るべき策略(>>916-919)
  第佰拾睦話 決着、逆転の奇跡(>>922-926)
  第佰拾漆話 闇の忍び部隊、解散(>>929-934)
  第佰拾捌話 対決、本物 対 偽者(>>938-943)
  第佰拾玖話 決着、偽者との死闘(>>946-950)
  第佰弐拾話 プププランド制圧(>>951-959)
  第佰弐拾壱話 最終対決、存亡をかけた戦い(>>960-964)
  第佰弐拾弐話 最後の希望、白光の弾丸(>>967-971)


[973:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU (2020/10/09(Fri) 11:29)]

鉄眼「……………………」
サスケ「誰の心配をしてやがる?邪幻斎か…?それともてめェの妹か…?」
鉄眼「どちらでも無い 元より誰の心配もしていない」
サスケ「どうだかな、お前にだって人の心ってのはある筈だぜ
  身内が危ねえって時に何も思わねえ奴はいねえ」
鉄眼「知った様な口を叩くな」
サスケ「ムキになるって事は図星だな…?」
鉄眼「貴様…!」
サスケ「戦いは終わる」
鉄眼「………!」
サスケ「何となくな、そんな感じがするんだ お前もな、いつまでも変な意地張らねえ方が良いぜ」



ツキカゲ「ぐああああああ!!」

 ドン!!

ツキカゲ「はあ…………!はあ…………!」

邪幻斎「所詮、その程度か……そこで大人しく見ているが良い 儂はこのプププランドを楽園へと変える………
  儂が思い描く楽園へとな……!その後で星全体を恐怖で支配して見せよう
  これで晴れて平和な星へと生まれ変わる………もうじきだ……!全ては儂の掌の上だ………!!」



ツキカゲ「はあ……はあ…………!奴に手も足も出なかった……!
  本当に……ここで終わりなのか…………!」

紫雷「馬鹿者!諦めるな!このまま奴に勝利を与えるつもりか!」
ツキカゲ「紫雷さん……!」
文左衛門「拙者はお主達の戦いの全てを見てきたわけではない……だがこれだけは言える
  諦めなければ道は拓く………可能性は決して0ではないのだ…………」
ツキカゲ「文左衛門さん……!」
紫雷「シノは諦めていないぞ シノの所に急げ」
文左衛門「彼女ならば、まだ秘策がある筈……一度彼女と話し合うのだ
  良いか、わずかな可能性を見捨てるな 必ずそこに勝利はある」
ツキカゲ「は…はい……!分かりました!」


ツキカゲ「シノさーーん!シノさーーーーーん!!」

シノ「ツキカゲさん……良かった…無事だったんですね……!」
ツキカゲ「何言ってるんですか!僕の心配はいいです!シノさんこそ腕は大丈夫なんですか!?」
シノ「片腕はもう駄目ですね………ですが、もう片方の腕は残っています…………
  片方残っていれば充分です……ツキカゲさん 妖精の腕輪を私の腕に付けてください」
ツキカゲ「……!大丈夫なんですか!?」
シノ「出来る事に全てを賭けます……そうしなければ、邪幻斎には勝てません……」
ツキカゲ「………分かりました」


シノ「……ありがとうございます……これでもう大丈夫です」
ツキカゲ「シノさん……何か作戦があるんですか…?」
シノ「はい……邪幻斎を斃せる唯一の技を思いつきました」
ツキカゲ「本当ですか!?」
シノ「…ですが、これは私1人だけでは不可能な技です 技を成功させるには、ツキカゲさんの協力が必要です
  ツキカゲさん、協力して頂けますか?」
ツキカゲ「は…はい…!分かりました……!」


邪幻斎「これで……これで完成する………!儂が創造する世界が………!
  全てのものを恐怖で支配し、反乱も何も無い理想の世界が誕生するのだ………!
  恐怖こそが全て……!恐怖がこの世の頂点………!そしてこの儂こそが"恐怖"なのだ………!!」

???「クククククク……それはご苦労でしたねぇ」

邪幻斎「………何者だ…貴様は………」

???「申し遅れました 初めまして 私、ウィズと申します 以後お見知りおきを
  …と言っても、貴方とはもうサヨナラになるんですがね……クククククククク………」

邪幻斎「この儂の計画の邪魔をする気か……?貴様が何者かは知らんが、貴様も儂の恐怖の餌食となるが良い……
  が……!?な……何だ………!?体が………動かん………!」

ウィズ「ああすみません……手荒な真似をされると思い、実は先に"術"を掛けておきました
  用が済むまで、少し大人しくして頂きますよ……ククク………!」
邪幻斎「ぐ……き……貴様…………………!」


[974:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU (2020/10/09(Fri) 11:29)]

ウィズ「ずっと探していたんですよ、闇鏡の破片………まさか貴方が持っていたとは………
  これは元々は私の所有物でしてね……返して頂きますよ!」

 ズンッ!!

邪幻斎「ぐ………!!ぬおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 ズブシャァァァアアアアアアアア!!!

ウィズ「クククククク……!目的は果たしました……!これでもう貴方は用済みです………!
  ですが、このまま死なすには余りにも惜しい………そうだ!良い事を思い付きました……!
  闇鏡を拾ってくれたお礼です……貴方には特別に力を与えて差し上げます………!
  貴方の欲していた……"恐怖"の闇の力を……ね…………!クククククククククク……!」

 ヴォォォオオオ……

邪幻斎「待て………!やめろ…………!来るな………………!!
  ぐ……ぐああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

シノ「向こうから悲鳴が……!」
ツキカゲ「行ってみましょう!」


 バンッ!!


シノ「…………!これは…………!」

邪幻斎「グオオオオオオオ……!!タ……タス………助ケテクレェェェェエエエエエエエ!!!」

ツキカゲ「どうしたんだ……!?何があったんだ……!?」

シノ「様子がおかしい……これは一体……!」

ウィズ「クククククク………!」

シノ「……!貴方は………!」

ウィズ「ククク……どこかでお会いしましたっけ?そんな事はどうでも良い事
  存分に御覧なさい、恐怖を司る者が恐怖に飲み込まれ、取り憑かれる様をね……!
  それでは御機嫌よう……!クククククククククククク………!!」

 ビュン!!

シノ「消えた………!」

ツキカゲ「それよりシノさん!邪幻斎が大変だ!」

邪幻斎「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

シノ「邪幻斎が………魔物に……………!」

ツキカゲ「完全に自我を失くしている……!あれは斃さない限り永遠に暴れ続ける!」

邪幻斎「グオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

ツキカゲ「くっ………!!」

シノ「凄い気圧……!心臓が潰されてしまいそう……!
  ツキカゲさん……!これが最後の戦いです…!気を引き締めましょう!」
ツキカゲ「はい!!」

邪幻斎「グオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

 ズオオオオオオオオオオオオッ!!

シノ「はっ!!」

ツキカゲ「たあっ!!」

 バッ!!

ツキカゲ「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!雷明剣!!!」

 ザンッ!!

邪幻斎「グオオオオオオオオオオオオオ!!!」

シノ「花影流!!風舞秋桜!!」

 ヒュバッ!!

邪幻斎「グオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

 ドン!!!

シノ「あああああっ!!」

ツキカゲ「シノさん…!!」

邪幻斎「グオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

ツキカゲ「この化け物め…!!目覚めよ!!剛雷の極意!!!忍技解醒!!!!!」

 ドオオオオオオオン!!!!

 バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ………!!

ツキカゲ「雷術最終奥義!!!!」

 ビリビリビリビリビリビリビリビリ!!

ツキカゲ「雷神剣・閃光真龍天照斬!!!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

邪幻斎「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

ツキカゲ「よし……!やった……!!」

邪幻斎「グオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

ツキカゲ「まだ起き上がるのか!?」

 ドオオオオン!!!

ツキカゲ「うわああああああああ!!!」

シノ「ツキカゲさん!!」

ツキカゲ「くっ……!何て奴だ……!もう動けない筈なのに………!」
シノ「身体を闇に支配されています……!邪幻斎を支配しているのは負のエネルギーです…!」
ツキカゲ「つまりそれを消し去れば……!」
シノ「邪幻斎を斃せます……そして、囚われている住人達の魂も恐らく戻ります………!」
ツキカゲ「確率は………!?」
シノ「分かりません………!一か八かの賭けに出るしかありません……!
  ツキカゲさん……チャンスは一度しかありません……私の動きに合わせてください……!」
ツキカゲ「分かりました…!」


[975:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU (2020/10/09(Fri) 11:30)]

シノ「行きます……!」

 ビュン!!

シノ「幻夢教との戦いに今、終止符を打つ……!!これが闇の忍び部隊としての最後の戦い……!
  戦いに勝利を……!この世界に平和の祝福を………!これが私達の………最後の剣舞!!」

 ビュン!!

ツキカゲ「受けてみろ……!!」

シノ&ツキカゲ「月華雷龍舞風神廻天剣!!!!!」

 ギュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!!!!!

シノ「はああああああああああああああああああっ!!!!」
ツキカゲ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

邪幻斎「グ……グオオオオ………!!グオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

 ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!




住人「…………はっ…!あれ……?ここは…………?」

住人「確か……変な連中に襲われて………そのままここで寝ていたのか………?」



邪幻斎「グオオオオオオオオ………!!」

 ピシピシッ………!


邪幻斎(……体が……朽ちて行く…………終わったのか………儂の計画が……………
  傷が癒えるまで幾年もの時間を稼ぎながら、魔物まで操り、積み上げてきた儂の計画が…………
  何もかも全て……消えて無くなると云うのか……………………………!

  これが……これが…儂の最期だと云うのか…………!
  結局儂は……神にも………幻夢にも………恐怖にもなれなかった……………………
  認めたくは無いが……所詮…儂は……只の人に過ぎなかったのか……………………………!
  
  儂は………この世界が憎かった……………儂から全てを奪ったこの世界を………!
  かつて、儂が住んでいた村は、くだらぬ戦争に巻き込まれ、
  恋人を、仲間を、家族を……そして住んでいた場所すら失った…………………
  平和だった暮らしから一転、地獄へと変わり果てたのだ……………………

  儂を助けようとする者はいた………だが其奴らは結局儂を見捨てたのだ…………
  口先だけで綺麗な言葉を並び立てながら、結局は自分本位でしか生きられぬ連中よ………
  所詮は綺麗事……他人など信用ならん………儂は自分にそう言い聞かせた…………………)


[976:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU (2020/10/09(Fri) 11:32)]

邪幻斎(そうだ……だから儂が救わねばならんかったのだ………この世界を……………………
  どうすれば戦争は消える……?どうすれば世界を平和に出来る……?儂は色々考えた
  そしてその答えを見つけた………"恐怖"だ…………
  恐怖の力でこの世界を支配する…………諸悪の根源たる武力を恐怖で制圧する…………
  それが世界を救い平和にする為の唯一の方法だと儂は考えたのだ………
  だが、武力を沈めるには、それを可能にする程の強大な力が必要だ
  その為に儂は、あらゆる手段を利用した………妖術や呪術の類を身に付け、魔物共を屈服させ、その力を利用した………
  幻夢教を立ち上げ、多くの配下や信者を集め、儂は着実に力を付けて行った
  準備が揃った所で儂は計画を実行した
  武力を持つ者に天罰を……弱きものに魂の救済を…………
  それによって多くの命が失われたが、それも仕方無き事………目的を成就する為には、多少の犠牲はつきものだ…………
  綺麗事で世界は救えぬ…………やがて平和な世界が実現するのであれば……その過程で失われる命など安いものであろう…………
  
  多少の妨害はあれど、それでも計画は順調に上手く事を運んでいた……長かった計画は、後少しで達成する所だった………
  平和な世界は目前だったのだ……その筈だった………
  だが、それを此奴らは全て破壊した………!これまでの儂の苦労を嘲笑うかのように…………!
  闇の忍び部隊…………我が計画を悉く邪魔した怨敵よ……………!
  貴様達だけは断じて許さん………!今に見ているが良い………!
  結局世界は貴様達の思い通りにはならず、儂の考えが正しかった事に後で気付く事になるだろう…………!
  思い知るが良い………!所詮綺麗事だけでは、世界を平和にする事など不可能であると……………………………!
  世のため人の為などほざく奴らは、どいつもこいつも生半可な覚悟しか持っておらんのだ…………………!

  否、儂は敗者………敗れた者に何も言う資格は無い………………
  だが……只では死なぬ…………………!
  どうせここで死ぬならば………お前達も地獄の道連れだ………………!!)


 ゴオオオオオ………………


シノ「………………………………」
ツキカゲ「…………勝った………?今度こそ………僕達……勝ったんだ……よね…………?」
シノ「はい……間違いありません…………きっと、プププランドの住人達も元に………」
ツキカゲ「そうか…………!良かった……………!」
シノ「ツキカゲさんのお陰ですよ……これで遂に……私達の戦いが終わったんです…………」
ツキカゲ「そうか………これで終わりなのか…………!」
シノ「そうです……これで終わりです………私達は、平和を取り戻したんです…………」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

ツキカゲ「この音は………!」

カグヤ姫「建物が崩れる!しーのん!早く逃げないと下敷きになっちゃうよ!急いで逃げよう!」
シノ「分かりました!ツキカゲさん、急ぎましょう!」
ツキカゲ「は…はい!!」



 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

サスケ「何だ…!?地震か……!?」
鉄眼「これは本拠地が崩れる音だ……どうやら決着は付いたらしい この戦い、見事お前達の勝利だ
  ただし、ここを脱出出来れば、の話だがな………」
サスケ「どういう事だ……!?」
鉄眼「これは邪幻斎の最期の計画……邪幻斎が死んだ時本拠地は爆破する……そういう仕掛けを作ったのだ
  どうせ死ぬなら配下と信者、そして敵対する者全てを道連れにする………邪幻斎最期の悪あがきだ」
サスケ「置き土産ってワケか……!執念深いジジイだな!……っておいてめえ!どこに行く気だ!?」
鉄眼「邪幻斎が死んだという事は俺はもう幻夢教とは無関係だ 奴の死まで付き合うつもりは無い」

サスケ「……育ての親の事はどうでも良いってか、冷てえ野郎だ………俺も人の事は言えねえが……………
  ……シノ、坊主………悪いが俺も先に脱出するぜ………無事でいてくれよ……!」


[977:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU (2020/10/09(Fri) 11:33)]

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

タック「何や!?」
ジュキッド「建物が崩れているようだが………」
ワイユー「どうやらその様だ……!さっさと脱出しなければ、運命を共にする事になるぞ!」
タック「せやけど…上にはシノ姐達が……!」
ジュキッド「だが、待っている余裕は無い……!無事である事を願う他無い…!」
ワイユー「その通りだ!一刻も早くここを離れるぞ!急げ!!」



 ドガアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!


ジュキッド「建物が完全に崩れたか……………」
タック「シノ姐……サスケ兄はん………ツッキー…………」
ワイユー「皆を信じろ………無事でござろう」

 スタッ!

サスケ「……ふう…危機一髪だったぜ」
タック「サスケ兄はん!!」
ジュキッド「無事だったか……!」
サスケ「何とかな……すんでの所だったがな………」
ジュキッド「後はシノ殿と坊やか……」
タック「ああっ!!」
サスケ「何だでけえ声出しやがって」
タック「向こう向こう……!」
ワイユー「ん……?おお、やはり来たでござるな」


シノ「……遅くなってすみません 只今戻りました」

タック「シノ姐ーーーーーー!!ツッキーーーーーーー!!」
カグヤ姫「カグヤちゃんもいるよ!」
タック「カグヤちゃーーーーーーーーーーーん!!!」
サスケ「うるせえ馬鹿!」

ジュキッド「という事は、邪幻斎は斃したんだな」
シノ「はい……戦いは終わりました」
サスケ「………おい、お前…腕はどうした……!?」
シノ「腕は失くなりました……邪幻斎に斬られてしまって…………」
サスケ「おいチビ姫!お前の術で何とか出来ないのか!?」
カグヤ姫「傷口自体は防げるけど……腕の再生までは無理…………」
シノ「大丈夫です 腕の一本くらい、何とかなりますよ!」
サスケ「何とかなるワケねェだろ!!馬鹿かお前!!」
タック「でもそういう所、シノ姐って感じせえへん?」
ジュキッド「……だな…しかし、今回ばかりは流石に無理をし過ぎだぞ」
シノ「皆さんすみません………でも、これでやっと平和を取り戻せたんです」
ツキカゲ「はい……とても澄み渡っていて、綺麗な青空です……」


サスケ「……で、お前はこれからどうするんだ?」
鉄眼「……………………」
シノ「鉄眼……!?」
タック「いたんやな……気付かんかったわ………」

鉄眼「…………俺はこの星を出る…………もうこの星に用は無い…………」
サスケ「…じゃあ、次はどこに行く気だ?自分の故郷か?」
鉄眼「そのつもりだ………家族は今でも生きているかどうか分からんがな…………」
サスケ「………そうか」

シノ「…最後に、私と約束してくれますか?」
鉄眼「……何をだ」
シノ「今後は一切悪事に手を染めない事……そして、これまでの罪を償って生きてください
  今度は敵同士では無く、平和になった世界で、貴方とお会いしたいです」
鉄眼「…………お前とはもう二度と会う事は無いだろう」
シノ「そうでしょうか……貴方とは、またどこかで会える……私はそんな気がします」
鉄眼「…………」
シノ「どうかお元気で、さよなら」


サスケ「…………良いのか……あの鉄眼とかいう野郎な、実はお前の………」
シノ「知っていました」
サスケ「知っていた……!?いつからだ…!?」
シノ「最初に会った時からです
  この人は何となく、どこかで会った事があるような……そんな気がしていたんです………
  家族なのかもって思ったのが2回目に会った時……確証はありませんでしたけれど」
サスケ「分かっていたんなら何故一緒に行かないんだ……?」
シノ「私の故郷はここだからです……それに、父に黙って行くわけにもいかないじゃないですか」
タック「まあ、確かにな……あの頑固親父の事やさかい、勝手にいなくなったらどうなる事か………」
ジュキッド「だが、せっかく出会えた肉親と、本当の故郷を知る事が出来たチャンスだったのかもしれないのだぞ」
シノ「きっとチャンスは他にもあるでしょう……今の私は、プププランドのシノですから………」
サスケ「…ったく、真正の大馬鹿だな、お前は」
シノ「大馬鹿で結構です……では、私達も戻りましょう」


[978:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU (2020/10/09(Fri) 11:35)]

タック「ああ〜〜腹が減ったなあ〜〜〜どっかで食べに行かない?」
ジュキッド「俺達指名手配中なんだぞ」
タック「あ…そういえばそうやったか…!すっかり忘れとったな!」
ツキカゲ「世界を救ったのに、英雄扱いされないか……まあ僕達、忍者ですしね」
ワイユー「そういう事だ!我々は影の人間!人知れず生きるのが世の常でござるよ!わっはっはっはっはっはっはっは!!」
カグヤ姫「そうやって大声で笑うとバレちゃうってー!」
シノ「ふふ……最初の頃はこんなに笑い合えるとは思いませんでした」
ツキカゲ「まあ、最初の頃はギスギスしてましたからね」
タック「主にサスケ兄はんやな!」
サスケ「てめェだって裏切ったじゃねェか!」
ジュキッド「まあまあ良いではないか……それも全て終わった事だ」
ワイユー「そうでござるな!終わり良ければ全て良しでござる!わっはっはっはっはっはっはっは!!」
カグヤ姫「だから笑い声ー!」



 次の日


シノ「そうですか……カグヤちゃん、帰っちゃうんですね」
カグヤ姫「うん……戦いはもう終わったしね……腕輪も返してもらったし、お迎えも、もう来ちゃってるから、あんまり長居は出来ないかな」
シノ「カグヤちゃん……また会えますよね……?」
カグヤ姫「勿論だよ!しーのんも良かったらリップルスターにおいでよ!熱烈大歓迎でお迎えしちゃうから!お姉ちゃんにも伝えておくね!」
シノ「はい…よろしくお願いします」
カグヤ姫「それじゃあバイバイ!皆も元気でねー!」
タック「またなー!カグヤちゃーん!」
ジュキッド「達者で暮らせよ」
サスケ「もう腕輪落とすんじゃねーぞ!」

ワイユー「……では、拙者も皆とはお別れでござる」
シノ「また…永い眠りに……?」
ワイユー「左様…さて、次の目覚めはいつになる事やら…このまま目覚めなければ良いがな
  拙者が目覚めなければ平和という事でござるからな!平和が何より1番でござる!」
ツキカゲ「ワイユーさんは、それで良いんですか……?」
ワイユー「勿論でござるよ!前にも話したと思うが、拙者は拙者自身の運命を受け入れている
  拙者は過去の人間 本来であれば、とうの昔には存在していなかった身でござる
  過去の人間が未来に留まってはいけない 拙者は既に死んだ者として永い眠りに就く それだけでござる
  また魔物が目覚めたのであれば話は別でござるがな!とは言え、別れが惜しくないわけではござらん
  お主達と共にいられて、その時間はとても有意義で楽しい時間でござった!
  ではな……お主達は、今ある生を大切に過ごすでござるよ!さらばでござる!わっはっはっはっはっはっはっは!!」
シノ「ワイユーさん………」

タック「……そんじゃあ、ボクもそろそろ行くとしますかな!」
シノ「行くって……どこへですか?」
タック「さあて、どこなんやろなあ…?答えは風が教えてくれる…何てな!
  風の吹くまま気の向くまま、自由気ままに旅しますさかい、いずれまたどこかで会えまっしゃろ!
  時々ビデオレター送ったるさかい、いつでもボクの顔が見えれば、寂しくなくなりますやろ?」
シノ「ビデオレターはお断りします」
タック「何でや!!……まあ良えわ シノ姐、元気でな!」
シノ「はい…タックさんもお元気で……」

ジュキッド「……では、俺も行かなくてはな………帰りが遅いと、また女房に怒られてしまうからな……」
シノ「最後まで、一緒に戦ってくれてありがとうございます」
ジュキッド「当然の事をしたまでだ……戦いを無事に終わらせ、これで俺は忍びから足を洗える……
  シノ殿からは色々な事を教わった………それを大事にこれから生きて行くとしよう……あまり無茶をするなよ」
シノ「ありがとうございます……どうかお元気で」


[979:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU (2020/10/09(Fri) 11:37)]

サスケ「……じゃあ俺も行くぜ」
シノ「サスケさんはどちらに?」
サスケ「俺も行き先は特に決めてねェが……花火が売れそうな街だったらそこに住もうと思っている
  来年の夏にはデカい花火を打ち上げてやるぜ
  死んじまったあいつらの分まで、俺が頑張らねェとな……」
シノ「炎の忍び部隊の皆さんは、サスケさんに会えて良かったってきっと思っていますよ」
サスケ「当たり前だ…あいつらは皆、俺の大事な舎弟だ いつだって、あいつらが自慢できる兄貴でいねェとな
  お前は結局、最後の最後まで甘ちゃんだったが、俺はお前がそんなリーダーで良かったって思ってるぜ
  良くも悪くも愚直なのがお前の良さだ それを忘れるんじゃねェぞ あばよ」
シノ「はい…サスケさんもお元気で」

ツキカゲ「シノさん……僕、いつか一人前の忍者になって戻って来るよ
  取り戻した平和も、またいつ壊されるか分からない……
  もしそうなったら、またこの街を守りたいんだ……」
シノ「そうですか……それがツキカゲさんの夢ですね」
ツキカゲ「はい……でも今はバウンシーちゃんと一緒にいようかなと思っています
  バウンシーちゃん、今度は新しい街で蕎麦屋を経営する事にして、暫くはその手伝いをしようと思っているんです
  シノさんには色々迷惑掛けちゃったけど、シノさんから貰った言葉、一生大切にするよ!
  じゃあシノさん…さようなら!」
シノ「はい…ツキカゲさん、お元気で」



シノ「只今戻りました」
暗闇斎「ああ、お帰りシノ 別れはもう済んだのか?」
シノ「はい…皆さん清々しい表情で旅に出ました」
暗闇斎「そうか……」
シノ「あっ、十蔵さんも来ていたんですね」
十蔵「ああ、君に話があってね…お邪魔していたよ」
シノ「話っていうのは……」
十蔵「ああ、君の容態についてだ」
シノ「……………」
十蔵「幻夢教との戦いで、君は些か無理をし過ぎた
  度重なる妖姫への変化……そして奥義の多用……
  それにより君の身体はかなり限界を迎えてしまった おまけに腕も片方失っている
  今後は二度と奥義を使ってはいけない……最悪命を落とす事になる」
シノ「やっぱり……そうでしたか…………」
十蔵「今後は戦いは避けて欲しい……仮に戦う事になっても、暫くは妖刀は使わない方が良い
  君は戦士である前に女なんだ……本来、君のような人は戦いに出るべきじゃないんだ
  でも君の平和を守りたいという気持ちに嘘偽りは無い……その気持ちに答えて、俺は君に花影流の技を教えたんだ
  いつの日か、武力の要らなくなる世界がやって来る……そうなる事を俺は願っている」
シノ「…………はい……」
十蔵「……じゃあ、確かに忠告はした せっかく生き延びた命、大切に生きてくれ」
シノ「はい……ありがとうございました」


シノ(今、この時を、大切に生きている仲間がいる………
  夢や目標は1人1人違うけれど、皆それぞれが大切な時間を過ごしている………)


グランドウィリー警官「待てーーーい!!食い逃げ犯めーーーー!!
  おのれぇぇ〜い!!どこに逃げたー!?全く逃げ足の速い奴め…!
  こうなれば本官、地の果てまでも追い続け、必ずや捕まえてやーーるぅぅ〜〜〜!!ぶるぁぁぁあああああああ!!!」
店主「いいから早く捜してくださいよ!!」


タック「ふぅ〜〜満腹満腹…はあ、退屈やなあ……こうなったらもっと面白い事見つけたろっと!
  さーて、何か面白い事、無いモンかなあ……」


アイアンマム「あなた!」
ジュキッド「何ですかアイアンマム、私はここにいますよ」
アイアンマム「あなたがここにいる事は分かっています!私が聞きたいのはそうじゃありません!
  あなた、前から思っていましたけれど、最近また太ったのではありません?」
ジュキッド「はて……?そうですかな……?私にはさっぱり…」
アイアンマム「最近のあなたはどうも緩み過ぎです!結婚したばかりのあなたはもっとしゃきっとしていましたわ!
  こうなったら私が一から鍛え直します 覚悟してくださいまし」
ジュキッド「どうでもいいから寝かせてくださいよ……私ぁ疲れているんです……」
アイアンマム「喝!!!!」

 バキッ!!

ジュキッド「ぐほぉぉおお!!」


[980:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU (2020/10/09(Fri) 11:38)]

サスケ「…………今日の作業はこんなもんで良いか」

客「ごめんくださーい!」

サスケ「おう」

客「花火屋さんか…こんな所に珍しいな……」
サスケ「へい、最近オープンしたばかりでございまして…」
客「そうだったのか……じゃあこれ、買って行こうかな!おいくら?」
サスケ「毎度あり!あんたが第一号のお客さんだ、特別にお安くしておきますぜ」


シノ(闇は晴れ、澄み渡った青空と太陽が、私達を照らしてくれる
  それぞれ別の道を歩いて行く………物語は、まだまだこれから………始まったばかりなのかもしれません)


客1「月影蕎麦っていうの1つお願いしようかな」
客2「あ、じゃあ俺も同じのを1つ」
バウンシー「月影蕎麦2つですね…暫くお待ちください」


バウンシー「ツッキー!月影蕎麦2つ、急いで作って!」
ツキカゲ「はい!!」

紫雷「ふっ……やけに張り切っているようだな」
文左衛門「少年が作った蕎麦を二度と食せぬのは残念だが、作っているのを見ているだけで、拙者は満足でござる」
紫雷「まさかお前に、こんな特技があったとはな」
ツキカゲ「結構久し振りに作りますね…腕が鈍ってなきゃ良いんだけど」
文左衛門「大丈夫だ 少年ならばいつでも美味い蕎麦を作る事が出来るでござる!拙者が保証しよう」
ツキカゲ「ありがとうございます…そう言われると、俄然やる気が出るかな……」

バウンシー「ちょっとツッキー!誰と話してるの!?手を動かしなさい手を!月影蕎麦、また1つ追加よ!」
ツキカゲ「はーーーい!!……よし!頑張るか!」


メロン「はい、じゃあミント、会計お願いね」
ミント「はあ!?お前が買ったんだろ!?自分で払えよ!!」
メロン「手持ちが少なかったのよ、ミント、いつも沢山持ち歩いてるでしょ?」
ミント「わざと少なめに持ち歩いてんだろ!?……ったく……!」
メロン「じゃあ、次はあそこのお店に行ってるから」
ミント「おい!!また何か買うのか!?いい加減にしろよ!!」


カグヤ姫「お姉ちゃーーーーーん!!ただいまーーー!!」
女王様「カグヤちゃん!おかえりなさい!大丈夫だった?怪我してない?」
カグヤ姫「大丈夫だって!お姉ちゃんも心配性なんだから…!わたしはもう子供じゃないよ!
  それよりもね!紹介したい子がいるの!シノっていうんだけどね……!」


ワイユー「………色々あったが、この時代の者達とはおさらばだな
  さて、次に目覚めるのはいつになるのか………それまで長い眠りに就くとしよう!わっはっはっはっはっはっは!!」


シノ(…ですが、闇の忍び部隊としての物語は、一先ずこれでお仕舞い
  きっといつか……またどこかで会いましょう…………さよなら)



  最終話 月華の忍者シノ 完


[981:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU (2020/10/09(Fri) 12:05)]

次  回  作  予  告

ナレーション「遂に、あのデデデ大王が帰って来た!
  長い旅から戻って来たデデデ大王……しかし、その目の前に飛び込んできた光景は、何と……」

大王「プププランドが…樹海になってるー!?」

ナレーション「突如現れた侵略者……!プププランドは闇の軍勢に奪われてしまったのだ!」

ウィズ「今こそ再始動の時です………!新たなる闇の支配者を誕生させるのです……!クククククククク…!!」

ナレーション「更に信じられない事が……!デデデ大王はその夜、住人を襲う怪しい影と出会う…!その正体は……!」

 ヒュバッ!!

チリー「ぐあああああ!!」

大王「チリ―!!あいつは……!まさか………!」

シノ「…………………」

大王「シノ……!?」

 ビュン!!

大王「待て!!」

ナレーション「怒涛の展開を迎える新たな物語!前作の激闘編でお馴染みだったキャラクターも登場!」

カービィ「ペポーイ!」

ワムバムジュエル「フン…!」

チービィ「はっきり言って、プププランドは今、危険な状態だ…!」

ナレーション「プププランドを取り戻す為、デデデ大王とその仲間達が再び立ち上がる!
  デデデでプププななかまたち・旋風編 乞うご期待!!」


次  回  予  告

大王「おっす!おれさまデデデ大王だデ!久し振りにプププランドに帰って来たデ〜!
  …と思ったらなんだこりゃー!?おれさまの城が…街が……全部樹海になってるじゃねーか!!」
カービィ「浦島太郎状態ってこういう事をいうのかな?」
大王「言うとる場合かー!仕方無く野宿する事になったおれさま達だけど、その夜に目にしたのはチリーを襲撃する怪しい影が…!
  まさかあの影の正体は……シノなのか……!?何であいつが…!?まさか、敵に寝返っちまったのか!?
  おれさまのいない間に、一体何がどうなっちまったんだー!?
  次回、デデデでプププななかまたち・旋風編 第1話!見てくれよな!」
カービィ「これ、ドラゴンボールのパク…」
大王「それは言うな!!」


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