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【星のカービィデデデでプププなものがたり】月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜【オリキャラ注意】

1 名前:シノ ◆IiInQphU 投稿日:2018/01/17(Wed) 12:51

こんにちは シノです
本日はスレッドに足を運んでいただき、ありがとうございます
皆様に支えられる形で、このスレッドも今年の4月で12周年を迎える予定です
ここまで続ける事が出来たのは、これまで参加してくださったキャラハンの皆さんや名無しさん達の応援のお陰だと思っています
新しいスレッドでも力ある限り頑張り続ける気持ちです
これからも、よろしくお願いします

……それでは簡単にルールを説明します


まず一つ、名無しさんは私達キャラハンに質問を、キャラハンは名無しさん達に返事を返します
キャラハン同士のクロストークは、駄目とは言いませんが、
あくまで名無しさんへの返事を返す事が優先だという事をご理解のうえで行なってください


次に、参加の条件ですが、星のカービィシリーズのキャラクターであれば誰でも自由で構いません
同名のキャラクターが登場する場合、私達の独断でパラレル設定になる事もありますが、ご了承ください
オリジナルキャラクターの登場も許可します その際は設定等をしっかりと書いていただく事をお願いします
出来るだけ星のカービィシリーズの世界観に沿ったキャラクターにしてくださいね
キャラハンをやった事の無い、初心者の方も歓迎します 是非一緒にスレッドを盛り上げて行きましょう


書き込みは、他人に優しい書き込みを心掛けてください
荒らし、中傷、煽り等は禁止です
かく言う私自身が守れているか分かりませんが、相手を不快にさせない書き込みを心掛けてください
どの世界においても、礼儀やマナーは大事です 必ず守ってください
このスレッドは全年齢対象にしたいので、相応しくない表現は控えてください


……ルールは以上です
皆が楽しく利用出来るように、以上のルールをしっかり守ったうえでご参加をお願いします
一緒に頑張って行きましょう
それでは、また会いましょう 新しいスレッドのスタートです


あと、これまでにどんな事があったのか、過去のスレッドも是非ご覧ください
何か参考になる事もあるかと思います URLは、以下の通りです


〜   こ  れ  ま  で  の  歴  史   〜

初代(2006/04/09(Sun) 13:47 〜 2007/04/08(Sun) 20:56)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=144558035

2代目(2007/04/09(Mon) 09:58 〜 2007/07/22(Sun) 19:12)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=176080296

3代目(2007/07/23(Mon) 10:26 〜 2008/05/19(Mon) 22:49)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=185153984

4代目(2008/05/24(Sat) 08:45 〜 2009/02/06(Fri) 18:02)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=211586325

5代目(2009/02/01(Sun) 11:19 〜 2009/04/25(Sat) 01:20)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=233454750

6代目(2009/05/13(Wed) 16:29 〜 2009/09/12(Sat) 23:35)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=242199773

7代目(2009/09/13(Sun) 00:19 〜 2010/06/19(Sat) 07:45)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=252768756

8代目(2010/06/19(Sat) 07:56 〜 2011/04/07(Thu) 21:02)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=276901813

9代目(2011/04/11(Mon) 04:08 〜 2011/12/27(Tue) 15:51)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=302462486

10代目(2011/12/28(Mon) 09:38 〜 2012/09/23(Sun) 19:47)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=325032688

11代目(2012/09/24(Mon) 00:50 〜 2013/10/10(Thu) 23:18)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=348415447

12代目(2013/10/12(Sat) 04:13 〜 2015/10/12(Mon) 00:03)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=381518798

13代目(2015/10/16(Fri) 00:01 〜 )
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=444921299

559 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2019/04/18(Thu) 02:17

シノ(ナレーション)「世界を闇が覆う時、世界は悲しみで包まれる
  闇は人の心に宿り、深い根を張り支配する
  私達は戦い続ける この世から闇を消し去る為に
  闇夜に月が灯る時、舞い降りるは一輪の華
  悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業
  私達は、闇の忍び部隊」


Mr.チクタク「お願いだ!是非!是非ともうちの事務所に!」
シノ「もう…!何度来ても同じです!お断りです!」
Mr.チクタク「そんなぁ…!そこを何とか…!お願いだよお!もう君しかいないんだ!」

タック「はあ…あのおっさん、まだ諦めてなかったんやなあ…」
カグヤ姫「誰なのあのおじさん?」
ジュキッド「Mr.チクタクという、アイドル事務所を経営しているプロデューサー兼マネージャーらしい」
カグヤ姫「ふーん、そうなんだ それでしーのんがスカウトされようとしているってワケ?」
タック「そういうワケだすな」
ジュキッド「ほとぼりが冷めたと思っていたが、まだ引き下がっていなかったようだな」

Mr.チクタク「シノ君…と言ったかね?私は本気だよ!君がYesと答えるまで、私は諦めないから!そのつもりでね!」


シノ「………はあ……やっと帰ってくれました……」
カグヤ姫「引き受けちゃえば良いのに」
シノ「そ…そんなの出来るわけありません……!私がアイドルだなんて……そんな……!」
カグヤ姫「ふーん……なりたくないんだ……私だったら全然OKだけどね!」
サスケ「お前みたいなチビ妖精なんざ、誰も相手になんかしねェだろ」
カグヤ姫「うるさい!そんな事ないもん!私だって……いつかお姉様みたいなナイスバディの妖精に……!」
サスケ「言ってろ」
カグヤ姫「もう…!サスケさんのいじわる!」

タック「せやけど、あれの眼は本気と書いてマジと読むみたいなヤツでしたで
  いくら断った所で、いつまでも付きまといまっせ、あの男なら」
シノ「何度来ても私の答えは変わりません アイドルなんて、絶対にやりませんから!」

タック「全く…頑固やなあ……」
カグヤ姫「しーのんは融通が利かない事あるからねえ」


 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜

   第捌拾玖話 シノ、アイドルデビュー!?歌と踊りは世界を救う



 前回までの記録

  第捌拾陸話 最強の敵、十二神将現る(>>478-484)
  第捌拾漆話 裁きの女神降臨!シノ覚醒の時(>>509-511)
  第捌拾捌話 闘牛大暴れ!神獣の裁きの斧(>>538-543)




シノ「………………………………………」

 シノ(脳内)「みんなのハートを打ち抜くぞー☆シュシュッと!」

 ヒュッ!ドスッ!

シノ「……………………!」

暗闇斎「どうしたシノ…?!お主が的を外すなんて珍しいな……!」
シノ「父上……!た…たまたまです……!二度は外しません……!」

 シノ(脳内)「ラブ手裏剣シュート!!」

 ヒュッ!ドスッ!

シノ「なっ………!」
暗闇斎「シノ………休んだ方が良いのではないか……?」
シノ「ち……違うんです父上……!これは……その………!
  くっ……!どうしてこんな……!この私に邪念なんて……あるわけが………!」
暗闇斎「迷っているのか……?」
シノ「父上……!違います…!私は迷ってなんか……!」
暗闇斎「なってみたらどうだ?アイドルとやらに」
シノ「…………え……?父上……?」
暗闇斎「お主がアイドルにならない限り、あの男はどこまでもしつこく付きまとうつもりだろう
  なってみれば良いではないか、アイドルに
  それに、気になる事件が1つあってな……………」
シノ「気になる事件……?」


560 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2019/04/18(Thu) 02:18

Mr.チクタク「本当に……?本当にアイドルになってくれると……!?」
シノ「そうでも言わないと、何度も来るつもりなんですよね…?いい加減迷惑ですので……」
Mr.チクタク「ありがとう!!流石シノ君だ!!いつかはそう言ってくれると思っていたよ!!」
シノ「所で、どうして私なんですか?私よりアイドルにふさわしい女性なんて、他にいると思うのですが……」
Mr.チクタク「いや……もう君しかいないんだ………」
シノ「それって、どういう………」
Mr.チクタク「私の事務所にはね……アイドルが1人もいないんだ………」
シノ「え……!?」
Mr.チクタク「昔は沢山いたんだ……それはとても華やかで楽しい事務所だった……だが、奴がそれを滅茶苦茶にしたんだ……」
シノ「奴……?」
Mr.チクタク「昔ね、アイドルになりたいって志願して来た奴がいたんだ……だが、私はそれを断った
  それが原因だった………奴は何度も事務所に現れては迷惑行為を行なうようになった………
  事務所にあった機材を壊したり、所属していたアイドルに怪我を負わせたりな……そんな事ばかり続いてな……
  次は自分が標的になるかもしれないという恐怖で、次々とアイドル達が辞めて行ってしまった……
  今はもう残っているのは私1人だけだ………私1人で、この事務所を守り続けたんだ………
  だが、それももう限界が来ている………私の事務所は、最早崩壊寸前だ…………そこで君の助けが必要だったんだ……!
  噂に聞いていたんだ……この世界には、晴らせぬ恨みを晴らしてくれる裏稼業の存在があるって……それが君なんだろう……?
  裏稼業の事は絶対に表には出さない……!だから頼む………!私の事務所を……守ってくれ………!」

シノ(父上の気になっていた事件っていうのは……そういう事だったんですね………)

シノ「……………分かりました 私なんかに、アイドルが務まるかは分かりませんが、その任務、引き受けましょう」
Mr.チクタク「本当かい!?ありがとうシノ君!!では、早速契約するとしよう!」
シノ「契約……?」
Mr.チクタク「ああ!アイドルになる為のね!手続きを済ませれば、晴れて君はアイドルだ!」
シノ「はあ………」

シノ(本当に、引き受けてしまって良かったのでしょうか…………)


???(あいつ……新しいアイドルを雇いやがったか…………チッ………!)


Mr.チクタク「そうそう!そこで右にターン……そう!グレイト!!
  うーん素晴らしい!所作の1つ1つが美しい!何ともたおやか!それでいて力強い!これぞまさに私が求めていた人材!
  やはり私の目に狂いは無かった!」
シノ「これで良いのですか……?全然理解出来ないのですが………」
Mr.チクタク「私が研究した振り付けを、完璧にマスターしたのは今の所君だけだ!とはいえ、かれこれ3時間も練習している
  休憩が必要だろう?私もそろそろ休憩したいんで、適当に休憩してくれ では、次のレッスンは1時間後だ!」
シノ「振付師の仕事まで兼任しているんですね………」


シノ「はあ…………何だか疲れました…………踊りを覚えるって、修行よりも大変ですね……………」

 ゴト…………

シノ「…………?」

 ビュン!!

シノ「……………………!」

 ヒュバッ!!

 ドォォォオオオン!!

シノ「鉄骨………!?何で上から鉄骨が…………!?これは、もしかして…………」

???(チッ……!しくじったか………!)

シノ「そこに誰かいますね!?……………逃げられましたか………でも、間違いありません…………
  あれが、Mr.チクタクさんに逆恨みを続けている犯人………!」


561 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2019/04/18(Thu) 02:19

Mr.チクタク「素晴らしい!踊りだけでなく、歌声も美しい!まるで透明な水晶のように透き通っていて、それでいて
  どこまでも遠くまで響き渡りそうな力強さもある………!これぞまさに歌姫……!
  よし!最後の仕上げだ!歌と踊りを一緒に合わせてみてくれ!」
シノ「歌って踊るんですか……!?」
Mr.チクタク「それがアイドルというものだろう!よし!ミュージック・スタートだ!」
シノ「ちょっ…!待ってください…!まだ準備というものが……!ああもう…!」

シノ「愛してるよなんて 誘ってもくれない〜
  キャンドルライトが、素敵な夜よ♪」

Mr.チクタク「おおおお……!!」

シノ「今夜だけでもシンデレラボーイ Do you wanna dance tonight
  銀のシューズで 踊ってぇ〜 Do you wanna hold me tight〜♪」
Mr.チクタク「うーーーん!!おったまげーーーー!!素晴らしい!!何て素晴らしい歌声なんだ!!
  素晴らしい!!素晴らしいよ本当に!!ブラボーーーウ!!」
シノ「はあ……歌って踊るなんて、初めてだから大変です………でも、面白かったです」
Mr.チクタク「だろうだろう?これがアイドルなんだ!練習は大変かもしれないが、その先には明るい未来がある!
  私は、女の子達が光り輝ける場所を作って行きたいんだ!だからこそ、私の事務所を壊した奴を許せない……!」
シノ「Mr.チクタクさん………」


タック「……で、どうやったんでっか?アイドルの練習は?」
シノ「思っていたより大変でした……まさか私がアイドルになるなんて………」
カグヤ姫「良いんじゃないかな しーのんは美人なのに影が薄いから、目立つくらいが丁度良いと思うよ」
シノ「目立たないようにしていたのですが……」
タック「歌って踊って、しかも戦うアイドルなんて新しいな!はははははははははは!」
シノ「他人事だと思って……あまりお気楽な事を言わないでください!」


ナレーション「そして次の日……」

シノ「ええっ……!?アイドルのコスチューム…!?いきなりですか……!?
  練習2日目なんですよ!?」
Mr.チクタク「何も驚く事ではないだろう 君はアイドルとして相応しい才能がある!
  であるなら、実際に衣装を身に着けてみなければ勿体無いだろう!思い立ったらすぐ行動!それがチクタク事務所の鉄則なのだ!」
シノ「そんな鉄則初めて聞きました」
Mr.チクタク「とりあえず、一度袖を通してみてくれたまえ!私が一生懸命考えて作り上げた、究極の衣装なのだよ!」
シノ「衣装係まで兼任しているんですか…!?」


Mr.チクタク「おお〜〜〜っ!素晴らしい!素晴らしいよ!光り輝いて、まるで太陽みたいに眩しい!実にシャイニングだ!」
シノ「うう………!スカートが短いです…………!せめてストッキングを……!」
Mr.チクタク「それは駄目だよ!私は、輝きを隠すような真似はしない!生足こそ正義!ジャスティスなのだ!」
シノ「ううっ……!こんなの破廉恥です……!」
Mr.チクタク「恥ずかしがってたら駄目だ!!確かに恥じらう姿もそれはそれでいじらしくてそそるものがあるがそれでは駄目だ!!
  輝ける女の子というものは常に憧れの存在なのだ!!その自覚を持ち、堂々と立ち振る舞わなければならない!!
  それがアイドルとしての宿命なのだ!!」
シノ「ううっ……!何だか無性にぶっ飛ばしたくなってきました………!やっぱり駄目です……!絶対見えてますこれ……!」
Mr.チクタク「そこは心配いらないよ!見えそうで見えないというギリギリのラインを計算したからね!
  見えそうだけど見えないという思わずヤキモキしてしまいそうな鉄壁ガードが萌えポイントとして大きいのだよ!」
シノ「私、そろそろ限界になってきました………本当にぶっ飛ばしますよ……?」

???「畜生…!畜生畜生畜生畜生畜生!!」

シノ「……!その声は……!?」

???「黙って見てりゃ何だその茶番は!?歌も踊りも完璧ならそんな素敵な衣装まで与えられてよォ!!
  羨ましいったらありゃしないぜ!!こんなちんちくりんな小娘より!俺様の方が!歌も踊りも完璧だし!衣装だって着こなせるぜ!!」

Mr.チクタク「己…!遂に姿を見せたな……!えーと…名を何と言ったか……」

???「忘れたとは言わせねェぜ!!俺様こそ可憐な一輪の花!!
  泣く子も黙る最凶最悪の極悪サーカス団!!その団長が俺様!!ボクシィ様だ!!」


562 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2019/04/18(Thu) 02:22

シノ「ボクシィ……!?」
Mr.チクタク「そうだ!思い出した!そうそうボクシィだ!
  あいつだよ…!私の事務所を滅茶苦茶にしたのは………!」
ボクシィ「てめェがいけねェんだ!!この俺様をアイドルにしなかった罰だ!!
  そこら辺の女なんかより俺様の方が魅力があるっつーのに、俺様を無視しやがって!!
  腹が立ったんで、事務所の機材を滅茶苦茶にしたり、アイドルなんて名乗っている馬鹿な女共に怪我を負わせてやったのさ!!」
シノ「見事に逆恨みですね……」
ボクシィ「それと……てめェも久しぶりだな…小娘………!」
シノ「え…?どこかでお会いしましたっけ……?」
ボクシィ「てめェも忘れやがったのかよ!?嫌でも思い出させてやるぜ!!おい!!ファンファン!!」

 ドン!!

ファンファン「パオォォォ〜〜〜ン!!」

Mr.チクタク「なっ…!象だゾウ!」
シノ「箱と象の2人組……確かに……一度会った事があります……!
  確か貴方達は、ダークマインドの配下としてプププランドを襲撃していた所を、陛下達に阻止され、倒された筈……!」
ボクシィ「その通りだ……思い出せたようで安心した……って!俺様は箱じゃねェ!!」
シノ「どうしてこんな事を……!一度懲らしめられたのに、まだ懲りてないんですか!?」
ボクシィ「当たり前だろうが!俺達を誰だと思ってやがる?泣く子も黙る最凶最悪の極悪サーカス団!!その団長と副団長だぞ?」
ファンファン「ぼ……僕は反対だったゾウ……」
ボクシィ「五月蝿ェ!黙ってろ!」
ファンファン「パオ〜ゥゥ……」
ボクシィ「兎に角!このプリティでチャーミングで魅力的な俺様を差し置いて!アイドル面している田舎臭い女共が気に食わなかったんだ!!」
シノ「そんな理由で……!よくもこんな……!男の癖に女に嫉妬なんて女々しいにも程が……!」
ボクシィ「俺は女だ!!!」
シノ「………………え……?」
ボクシィ「俺は!! 女 だ!!!」
シノ「え……えええーーーーっ!!?」
ボクシィ「何だ!?どいつもこいつも!!今まで俺様を男だって思ってやがったのか!?
  見てみろ!!このつぶらな瞳!!そしてこの真っ赤なリボン!!どっからどう見たって女だろうが!!」
ファンファン「そんな乱暴な喋り方してたら女って気付かないパオ……」
ボクシィ「だからてめェは黙ってろファンファン!!」
ファンファン「ゾゥゥ〜〜……」

ボクシィ「兎に角!この俺様を差し置いて、アイドルになろうとしているてめェは潰してやる!!
  こうなったら!!どっちがアイドルに相応しいか!!決着をつけてやる!!その名も!!アイドル決定戦!!」
ファンファン「そのまんまゾウ……」
シノ「そのまんまですね……」
ボクシィ「黙れっつってんだろ!!どいつもこいつも俺を馬鹿にしやがって!!」

Mr.チクタク(おおっ……これは……中々良い絵が撮れそうな気がするぞ……!
  実は私、アイドルを綺麗に撮影する技術も磨いており、カメラマンも兼任しているのだ!
  ふっ……そろそろ猫の手も借りたくなってきたぞ……!)


タック「へっくし!!」
カグヤ姫「風邪?」
タック「ん…?さあ…?さては、どっかでボクの事を噂してる奴がいるのかもなあ…」
カグヤ姫「絶対違うと思うけど」


ボクシィ「ハハハハハハハハ!!その衣装、ボロボロに切り刻んでみずぼらしい姿にしてやる!!
  千本ナイフミサイル!!」

 ビュビュビュビュビュビュビュビュビュン!!

シノ「はあああああああっ!!」

 キィン!!カキン!!チャキン!!

ファンファン「悉く跳ね返されているゾウ……」

ボクシィ「くっ……!効かねェか……!なら!!」

シノ「それは………!」

ボクシィ「巨大爆弾だ!!黒焦げになっちまえ!!フハハハハハハハ!!」

 ビュン!!

ファンファン「何てえげつない攻撃パオ!!」

シノ「無駄です!!」

 ビュン!!

 ヒュバッ!!

 ドガァァァァアアアアアアアアアアアン!!!

ボクシィ「ぐああああっ!!くっ……!!」

シノ「…………………………」

ファンファン「凄いゾウ!!衣装に傷一つ付いていないゾウ!」
ボクシィ「てめェファンファン!!さっきからどっちの味方だ!?」
ファンファン「ごめんなさいパオ〜〜〜!!」


563 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2019/04/18(Thu) 02:23

シノ「……悪いことは言いません 大人しく引き下がってください
  出来れば傷つけたくないですし、怪我しない方が貴方にとって都合が良いんじゃないですか?」
ボクシィ「…何だと……?それはつまり、俺はてめェには勝てねェって言っているように聞こえるんだが…?」
シノ「物分かりが良くて助かります」
ボクシィ「おちょくってんのかテメェーーーーーーーー!!!もう許さねェ!!MK5だ!!マジでキレる5秒前だ!!
  こうなったらてめェをぶっ殺してやる!!死に晒せェェェーーーーーー!!!」

Mr.チクタク「よし!!シノ君!!ダンスだ!!歌と踊りで戦うんだ!!」

シノ「チクタクさん!?こんな時に何を言って……!」

Mr.チクタク「音響も私が兼任だ!ミュージック・スタート!!」

シノ「音響も兼任なんですか!?こうなったら仕方ありません!やけです!」

ボクシィ「ウラァァァーーーーーーー!!」

シノ「皆友達じゃないの〜他人行儀はよして〜
  もっと近くにおいでよ 息が触れ合うくらいにね♪」

 ヒュッ!ドガッ!

ボクシィ「ぐああああっ!!」

シノ「頭ん中 Upside-down からっぽに消去して♪」

ボクシィ「この……!!」

シノ「身体ん中 High and High 爆薬を仕掛けてね♪」

 ドォォオオオオン!!

ボクシィ「ぐああああああ!!」

シノ「WAKU WAKU〜させてよ〜地味っぽい顔はやめて♪」

ボクシィ「うおおおおおおーーーーーー!!!」

シノ「DOKI DOKI〜させてよ〜生き方を派手にしなよ〜♪」

 ヒュバッ!!

ボクシィ「ぐああああああああああ!!!」

Mr.チクタク「素晴らしいーーーー!!これだ!!これだよ!!まさに私が思い描いていたアイドル!!
  歌って踊って、おまけに戦うアイドル!!これだ!!私が演出したかったのはこれなのだ!!
  蝶のように美しく舞い、蜂のように刺す!美しい薔薇には棘がある!簡単に手に届きそうで届かない……!
  そんな輝かしさを私は追及し続けて来たのだーーーーー!!」

ボクシィ「ば……馬鹿な………!この俺が………………!!」

 バタン!!

ファンファン「パオ!しっかりするゾウ!」
ボクシィ「お……俺は………絶対アイドルに……!」
ファンファン「それは無理だから諦めるゾウ
  あとそれと………ごめんなさいパオ!
  もう悪い事しないように説得するパオ!それじゃあ、さようならパオ!ほら、帰るゾウ!」
ボクシィ「帰りたくねェ……帰りたくねェよぉ……俺はアイドルになるんだぁ………」
シノ「はい…どうかお元気で」


Mr.チクタク「いやあーーー良かった!凄く良かったよ!やはり私の目に狂いは無かった!
  やはり君は生粋のアイドルだ!アイドルになるべくして生まれてきたのだよ君は!うんうん!そうに違いない!」
シノ「所で……チクタクさん」
Mr.チクタク「うん…?何かね?」
シノ「今まで撮ってたんですよね……?」
Mr.チクタク「うん、そうだが」
シノ「見せてください」
Mr.チクタク「駄目駄目駄目!後でププチューブにアップするんだから!」
シノ「アップしないでください!消してください!今すぐに!どこに隠したんですか!?」
Mr.チクタク「そ…それを君に教えるわけがないだろう!企業秘密だよ!」
シノ「教えてください!」
Mr.チクタク「やだねったらやだね!」


564 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2019/04/18(Thu) 02:25

ナレーション「そんなシノの抵抗もむなしく、動画は瞬く間に世間に広まるのだった」


タック「いやあ!観ましたでシノ姐はん!もう有名人やないでっか!」
カグヤ姫「コメントもイイネも沢山!やったねしーのん!これで天下を勝ち取ろう!」
シノ「言ってる意味が分かりません!アイドルで天下を取るつもりはありませんから!」

住人「おい…!あそこにいるのは…!」
住人「例のアイドルじゃないか!よっしゃ!サイン頂き!!」
住人「あっ…!馬鹿野郎!俺が先に頂くんだよ!!」

シノ「すみません……私はこれで……失礼します!」

 ビュン!!

住人「あっ!逃げた!!」
住人「スイクン並みの逃げ足!だがそれが良い!待ってーーーー!!」

タック「もうホンマにアイドルでんがな」
カグヤ姫「これから忙しくなりそうだね 頑張ってね、しーのん」

シノ「他人事みたいに言わないでください!!」


ナレーション「こうして、受難の日々は、暫くの間続くのであった」



   第捌拾玖話 シノ、アイドルデビュー!?歌と踊りは世界を救う 終


シノ「次回予告です 幻夢教最強の刺客、十二神将が再び活動を再開しました
  十二神将は、プププランドの住人達の命を弄び、プププランドを恐怖に陥れようと企んでいます
  神罰…?こんなのは神罰じゃありません…ただの殺戮です!
  次回、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 第玖拾話ご期待ください」

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