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【オリジナル】アラビアン・マッチョ【古代アラビア】

205 名前:拳狼ルミナ ◆uwki1uEg 投稿日:2018/10/13(Sat) 00:48
>>192
(女)

>沙漠と神と民に仕える王女の名において願う
>そなたらの声を今こそ轟かせてくれ
>その言葉は真のものであること、王女の誇りにかけて証すことを誓おう…

姫様…。よくぞ堂々と名乗りと御言葉を発して下さいました。
では、私も…。ぐっ!脚が…。
下段蹴りを受け続けたせいで…。あっ?お前…。
そして御前試合の闘士だけじゃない…。他の闘士達がこんなにも集まって…。
まさかお前、始めからそのつもりで?

(決勝で倒した闘士が肩を貸す)

「皆の衆!よく聞いてくれ!我等は今日まで、御前の傍に控えている連中の為に
闘士の誇りを売って八百長に手を染め、皆の衆を欺いてきた!
雇い主に逆らえぬ立場とはいえ、汚い思惑を突っぱねて誇りを守ってきた者達と比べて
我々の取った行動は恥ずべきものだ!

そこで我ら、本日只今をもって偽りの栄光を此処に捨て去る!
(勲章等を投げ捨てる!)
そして此処には、その恥ずべき行為を記した密約書がある!
これらを辿れば、この闘技場で吸い上げられた皆の衆の富がどのように
流れて行ったかは白日の下に曝される!!!

我等は国民を欺いた罪を償うため、闘士の座を捨てて全てを包み隠さず話す事を約束しよう!
その結果、誰に行きつくかは大方想像がつく筈だ!!!
そう、女王陛下を蔑ろにして権勢を欲しい儘にしてきた連中だ!!!」

やってくれたわね…。
「負けたら俺の女になれ」と軽口を叩いてたコイツが、自分の知る多くの闘士達に声を掛けてくれてたなんて。
実力が本物であるコイツが、誇りまで売り渡してた筈がない…。
この機会を、心の奥底で待ってたのね。

私がこの御前試合を、姫様が国を取り戻すための狼煙を上げる舞台に選んだのは間違いじゃなかった…。
密約と不正、それらによって流れていった金の流れを辿れば闘技場に限らず
様々な不正に結びつき、一種の連鎖爆発を引き起こす…。

不正が存在していたという事実を目の当たりにしたこれだけの観衆、国民が黙っている筈がない…。
不正の糾弾を女王陛下と姫様が宣言すれば、王族の責務を果たす為に必然的に復権へ動き出す…。
同時に、咎無き姫様の父上を投獄した罪状を合わせれば、大臣が逃れられる筈が無い…。

賭け試合を国民の鬱憤晴らしの為の捌け口に使い、暴利を貪っていたのが裏目に出たわね!!!

>母はふたたび登極される
>雲は去り、再び月と太陽が地上を照覧したもうであろう

ああ…姫様が女王陛下に「パイザ」を…。
姫様の名乗りと共に、あんなに神々しく…。

私をガードしてくれた同士達…。
栄光を捨てる覚悟で名乗り出た闘士達…。
姫様についてきてくれた武人達…。
多くの者達に支えられて、ここまで来れた…。
まだ終わったわけじゃないとしても、私は「拳狼」から「天狼」として、姫様を導く事が出来ただろうか…。

(力を使い果たしたように、気絶…)

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