【オリジナル】異国小路の吸血姫　新館ノ六

311 名前：嫉妬を纏ったプレゼントボックス ◆Parseejo 投稿日：2024/02/15(Thu) 20:34

季節外れの春は土地神に護られたこの街も例外ではなく、困惑しながらも市井の人々は久方振りの陽気に微睡んでいた。
吸血姫主従もその気に中てられたのか、神の敵たるその在り方を忘れて聖人由来の催事を楽しむ。
故に一瞬の空間の揺らぎ、嫉妬を纏った妖気の存在に気付かなかったのであろう。
夕餉を終えた主従が屋敷の廊下に鎮座する二つの箱と出くわすまでは。

開けますか？

ﾆｱ　はい
　　　Si
　　　Sic

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