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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ六

385 名前:水橋 パルスィ@メイド服 ◆Parseejo 投稿日:2024/03/03(Sun) 13:46
>>367
流石姫様は夜の王、星空の天蓋は全て我が世界ということでいらっしゃる。
領内の巡視を欠かさぬのは大秦国<リュマーン>の名君ハドリアヌスを思わせますわ。
―――これは妬ましい、このお客様を伴って空中散歩とは満天の星と月、そして私めが嫉妬しましょう。
それとも、夜の花婿としてお迎えなさるおつもりですか?侯爵様と奥様がどのようなお顔をなさりますやら。

羽藤侍従はあまり出歩かれないのですね、学生とメイドの二足の草鞋ではお疲れかもしれませんが。
そして家族の団欒を重視されるのは良妻賢母の素質を備えていらっしゃる、将来のお相手が妬ましい。
巷間聞くところによれば、倭国の学生の半分は遊び歩き、もう半分は研究室から出てこないとか。
どちらも偏重が過ぎるように感じますが、羽藤侍従については多少箍を緩めた方が良い結果をもたらすやも。

私にとっては見慣れた風景、地底は光さえままならぬ場所ゆえ自ら作り出さなければなりません。
なので中心地たる旧都は外の世界の大都市にも引けを取らぬ絢爛ぶり、人間を辞める覚悟がおありでしたら是非一度お越しを。
そしてつい最近までは糧を得る場でございました、前の主は清貧を良しとされていたため自ら禄を稼がねばならぬ始末
鬼狩りと激戦を繰り広げた鬼も色街に巣食っていたとか、ならば私が夜の蝶として振舞うことも種の本能なのでしょう。

>>368
仇敵アテナイの祭典にまさか我が祖国も代表を送ることになるとは、永く生きていると驚嘆することばかりでございます。
姫様の祖国たる大秦国<リュマーン>はテオドシウスの頃までは盛況だったようですが、かの者が禁止してしまったとか。
ヨシュアを救世主<サオシュヤント>として崇めるのは結構ですが、娯楽を取り上げ尚武の気風に逆風を吹かせることは同意できません。
ギリシア<ユナーニ>の神々に捧げるものという建前がある以上、やむを得ぬことではあったのでしょうが。

羽藤侍従は各国選手の健闘に応じて献立を変えるとか、ならば我が祖国の時はケバブ<キャバーブ>を提案致します。
寿司にピッツァ、いずれも倭国ではファストフードに分類されるもの、観戦のお供には軽易なものがよろしいかと。
そして姫様はフェンシングの心得がおありだとか、棘も茨も持ち合わせるとはこのことでしょうか。
姫様が揮うことの無いよう侍従長と共に自らのそれを鍛え上げましょう。

そして三姉妹の次妹侍従はサッカーがお好きでいらっしゃる。
欧州<オルパ>でも倭国でも参加な競技ゆえ吸うだけでは飽き足らず血も騒ぐのでしょう。
そういえば眷属たる蝙蝠は一人前になるまで名を許されぬという仕来りでもあるのでしょうか。
あるいは真名を隠しているのか―――ふふふ、探ることもまた楽しからずや。

>>374
姫様に羽藤侍従、肖像画でも妬ましい程の美しさで嫉妬を禁じ得ません。
星の光を受けた銀髪と春風に戦ぐ緑の黒髪、いずれも手入れの甲斐がある御髪と存じます。
なんと、私めのものまで賜るとは過分の沙汰、更なる忠勤にて報いましょう。
この出で立ちならば遊郭にて鬼狩り共を篭絡することも容易、骨抜きにした後は姫様の護衛に加えられませ。

延喜・天暦の御代を偲ぶ装束は絵筆が乗らぬのか叶いませんでしたが、お客様のお気にも召されると存じます。
今日は桃の節句、当館では妖魔として成長を続ける蝙蝠三姉妹に捧げる祭にする一方、主からの振る舞いも用意されました。
春の足音と桃の香りが聞こえる中、ゆるりと盃と皿を重ねながらご歓談下さい。
当館の侍従達が腕を揮った料理をご堪能あれ。

姫様の趣向も中々に嫉妬を得られそうで良きお考えにございます。
想う相手が夫婦を演ずるのは当人同士にとってよい切欠、口さがない我らにとっては話題の種
一方でこの館の主は姫様であられますから、女雛に扮するのは姫様が適当かと。
それに、斯様な催しを見逃さぬ御方をご存知のはずでしょう、その方が登られるのが妥当では。

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