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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ六

425 名前:水橋 パルスィ@メイド服 ◆Parseejo 投稿日:2024/03/13(Wed) 17:49
>>335, >>359 羽藤侍従(1/3)
―――どうやら私の経歴はご承知頂けたようで。
御覧の通り分身ができれば使い魔を喚べて腕が飛んでも治せる使い勝手の良い使い魔でございます、頸ばかりは困りますが。
おやおや、ときめきを感じたのはこの装束だからでしょうか、私自身に感じていただけましたならばさぞ甘酸っぱい感情を味わえましたのに。
しかしこの装束には不思議な魅力があることも事実、我が夫<つま>と愛人ならばあの手この手で閨へ誘おうとするでしょう。

就職を控えて修学も大詰めと拝察申し上げます。
侍従長の御命令に従い羽藤侍従不在間も姫様に雑作をかけることの無いよう努めて参りますわ。
そして蝙蝠三姉妹は見習いメイドとしての先輩、これからよろしくご鞭撻の程を。
所変われば作法も変わりましょうゆえ。

ふふふ、重ねた年輪だけならば姉でしょうが、この館では末妹にあたりましょう。
まして長女侍従―――名を存じ上げませぬゆえご容赦を、経理に明るいとは私に無いもので妬ましく存じます。
人の子からの信仰で弁才天<アナーヒト>に後れを取るのもこの辺りが原因でしょう、重ねて妬ましい。
私が来たからには館のエンゲル係数が跳ね上がりますでしょうから、悩みの種が増えることも重ねてご容赦下さいませ。

姫様や羽藤侍従を始めとした方々へ毒牙を立てようと目論む有象無象を止めるには私の絵を飾るのもよろしいかと。
この顔で目を潤ませ頬を赤らめ上目遣いをしてやれば、頭の弱い人間の油断を誘って喉笛に喰らい付くのも容易うございます。
―――これはご無礼を、姫様は例外として大抵の妖魔は如何に自らの腹を満たすかしか考えておりませぬ。
羽藤侍従とは一時の飢えを凌ぐよりも、千の夜で星々の瞬きを共に眺め千の春に涙したく存じますが。

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