【オリジナル】異国小路の吸血姫　新館ノ六

666 名前：羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日：2024/04/23(Tue) 19:17

>>661

はい、母が折り紙が得意でしたから色々と学びましたよ。
新聞紙の兜ですか、懐かしいですね。
私も近所の男の子に新聞紙で兜や刀を作ってあげた事があります。

母が作る折り紙の装飾は綺麗でしたから、憧れでもありました。
料理教室に来られる方のお子さんに差し上げて喜ばれていたのを思い出します。

それで今、五月の公民館のイベントに使う折り紙の装飾を折っているのですよ。
角兜、長兜、鯉のぼり、吹き流し、柏餅…
特に気に入っているのは、やはり菖蒲ですね。
これはなかなか難易度が高かったのですが、折れるようになった時の喜びは大きかったです。

近年はなかなかこういったものを嗜む機会が少ない事を年配の方も残念に思われているようですね。
ですが自分の手で何かが出来る、何かを作れるようになる喜びは特別ですもの。
出来る限り、こうした機会に伝えていきたいものですね。

>>663

…少々心苦しくはございますが、例え子どもであっても、いえ、子どもであればこそ
そのようにお嬢様に言うのであればしっかりと諭させて頂きます。

人と人に非ざる者の齟齬や軋轢、そこから恐怖や不安が生じるのはあり得る事です。
ですが、人間が正しく人に非ざる者は討伐される対象であるとする振る舞いを
是としたまま育つのは決して良き結果をもたらしません。
それに、そうした振る舞いは他者の立場を考えない、他者に対する思いやりに欠ける行動です。
「遊びだから」で看過出来るものではございません。

この町の方々と親交を結んだグリッタちゃん、人と鬼の融和の為にこの町に滞在しておられる
お嬢様の学友の薫衣さんをはじめとする東北の瀬織津姫様の一族はそうした悲劇を背負っておられます。

ましてや無理解のまま一方的に傷つけるような振る舞いは子ども達が憧れるヒーローの皆さんは
決してなさらない筈。
近年は「力」があっても「心」が伴わない者は救いが無く破滅するシビアな例も珍しくはありません。

ヒーローそのものの価値観は時代と共に変わっていくとしても、変わってはいけないものは確かにあります。
それだけはしっかりと教えさせて頂きます。

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