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UC.ガンダム全般(総合質雑)

1 名前:アムロ・レイ ◆S1o.kilU 投稿日:2006/02/20(Mon) 10:34
僕がここのスレ主、アムロ・レイだ。ここでは宇宙世紀でのキャラクターのみの入室しか受け付けていない。SEEDキャラやアナザーは立ち入り禁止だ。よし、ルールを説明しておこう。
・キャラは名無しとUCガンダムキャラのみ
・キャラハンはトリップ必須
・荒しは無視、キャラ被りは禁止

...と、まぁこんな所か。さて僕はνガンダムの整備があるから、楽しくやってくれ。

699 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/02/26(Tue) 22:41
ルウムで散った仲間たちの仇だ!
全艦!敵艦隊を一隻残らず撃滅せよ!散っていった仲間たちの仇をとるんだ!
主砲斉射!容赦、情けはするな!一艦残らず葬ってしまえ!

700 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/02/29(Fri) 15:45
夢を叶えたい

701 名前:トビア・アロナクス ◆0fNS91Fs 投稿日:2008/03/07(Fri) 16:19
もってくれよX-1!もってくれよフルクロス!

702 名前:ウッソ・エヴィン ◆jG8ZNEuY 投稿日:2008/03/07(Fri) 16:34
最近返事を返してくれないなんて・・・おかしいですよ!アムロさん!

703 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/03/07(Fri) 16:41
まだだ!まだ終わらんよ!

704 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/03/07(Fri) 16:46
ヤハギ教官!

705 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/03/07(Fri) 16:49
取り敢えず>>701>>702のついでに>>704はsageを覚えような?

706 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/03/23(Sun) 23:39
>>669
【『ジオン公国諜報部の情報によりますと
先日24日、宇宙要塞ソロモンは宇宙攻撃軍の奮闘にもかかわらず陥落してしまい
要塞指令官ドズル・ザビ中将は名誉の戦死を遂げてしまいました…
これにより、最終防衛ラインはア・バオア・クー、グラナダに移動してジオン軍は決戦の構えをみており』 】

(宇宙世紀0079 12月30日
宇宙要塞 『ア・バオア・クー』 Sフィールド
大型空母 『ドロワ』)


『ソーラ・レイシステム、スタンバイ!』

『発電システム異常なし。マイクロウェーブ送電良好、出力8500万ギガワットパーセコンド!』

『発射角調整、ダウン012、ライト0032、 基本ターゲット、ゲルドルバ!』

『825発電システムのムサイ、下がれ! 影を落とすと出力が下がる!』




・・・先行している偵察部隊より報告が入った!

曰く、

『ソロモンを発進せる敵艦隊の進路はア・バオア・クーにあり』
とな!

これは吉報に他ならぬ・・・
ドズル閣下、そして『ソロモン』に散った数多の勇士の仇を討つ機会が
これほどに早く巡って来ようとは!

今度こそ連邦の有象無象どもを・・・

(突然、閃光が視界を塞ぐ)



・・・む!
こ、この光は!!

あれは・・・連邦の主力隊が居る方角ではないか!



・・・『ソーラ・レイ』・・・
あれが・・・あの秘密兵器が間に合ったのか!




フフン・・・あの光こそは!

ソロモンに焼かれ、無念の死を遂げた英霊達の魂の叫びだ!
彼らが我々に勝てよと言っている!

あの超巨大レーザー砲に撃ち抜かれては、連邦の主力隊とて壊滅的打撃を受けずには済むまい!


我が勝利は疑いあるなし!
残敵を殲滅し、もってこの宇宙に正義の在り処を示し、真の秩序をもたらすのだ!

ジオン・ズム・ダイクンの提唱せし新時代の担い手である、我々の手によってな!




707 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/03/23(Sun) 23:40
>>671(ヘルベルト・フォン・カスペン)


カスペン大佐!
ソロモンでともに戦ったあなたと、こうしてまたクツワを並べられる事を嬉しく思います!

それにしても、あのソロモンでは・・・
お互い、多くの部下に先立たれてしまいましたな。

同じ兵の指揮を執る者として、大佐のご心中、お察し致します。


私は空母・『ドロワ』とともにSフィールド防衛の任を拝命しました。
大佐はEフィールドの防衛をご担当されるのでしたな?

『ア・バオア・クー』防衛司令部によれば、守備隊の主力はNフィールドと、Sフィールドに集中させるとの事。
Eフィールドは比較的手薄となりましょう。

それ故、かの戦線の維持は、大佐の『カスペン戦闘大隊』の働きに拠るところ大と申せましょう!


たしかに、ソロモンの戦いでは多くの勇者を喪いました。
しかし!
我々にはまだ、なお多くの優れた武器と、救国の志に燃える精兵が残っております!

先に逝った者達の死を無駄にせぬ為にも・・・
必ずこのア・バオア・クーを守り抜き、ジオンを勝利へと導きましょう!




708 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/03/23(Sun) 23:41
>>673
【ゲルググを用意したよ 】


うむ、ご苦労!

我が母艦、『ドロワ』搭載のモビルスーツは、常用182機、補用23機を数えるが、
これでそのうちの28機が『MS−14・ゲルググ』タイプとなったわけだな。

一方、14を受領予定のパイロットに対しては、シミュレーターによる訓練を積ませ、
さらに他のパイロットの14を借りての飛行訓練、模擬戦闘まで経験させてある。

本来、それだけでは機種転換訓練として十分と言えるものではないが、
元々豊富な経験を持つ優秀な搭乗員を選抜してある。

彼等ならば、すぐにも14に適応し、その性能を存分に引き出し、
貴重な戦力として働いてくれる事だろう。


フフ。
これでSフィールドの護りはより強固なものになる!

我が軍の誇りであり、魂である06・ザクの系譜を継ぐ、真の後継機、14・ゲルググ!
その威力を、連邦の奴らは身をもって知ることとなろう。

ソロモン攻略に成功し、戦勝につけ上がる連邦の愚か者どもに、
今度こそ、我々ジオンモビルスーツ隊の誇りを見せ付け、引導を渡すのだ!




709 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/03/23(Sun) 23:42
>>675
【オッゴはザクより性能良いのかい? 】


オッゴ・・・。
我が軍が決戦兵器として緊急開発した、駆逐モビルポッド。
形式番号、MP−02A。

カスペン大佐から話には聞いている。
実際にそれを駆った事が無い以上、私には具体的な論評は出来んが、な。


それでも、カタログスペックから考えるとするならば・・・

かろうじて、火力だけがザクマシンガンやバズーカ、シュツルム・ファウストなど、
06用の武器を携行するからには、それと同等とは言えよう。

だが、機動力や近接戦闘能力ではまるで勝負にはなるまい。
つまり総合性能において、オッゴがザクを上回るという事はまず考えられん。



しかし。

だからと言って、オッゴが搭乗員を無駄に死なせるだけの失敗兵器である、
という評価を下すのは、いささか早計に失するというものだ。

元々、オッゴはその開発コンセプトからして、敵モビルスーツとの一対一の格闘戦を
想定したものではあるまい?

開発、生産、整備を低コストで行うことにより、戦線への大量投入を実現し、
戦場で数的優位を確保し、つねに衆をもって寡に当たる。
それが基本線であろう。


より具体的に運用の方法を挙げるならば、

オッゴの格闘戦能力が、モビルスーツに比して限定的なものである以上、
あくまで編隊を崩さず、一番機である小隊長機を先頭に突っ込み、敵機に対して攻撃をかける、
二番機以下はその後方支援及び中距離以上のレンジに対する火力支援を行う、
そういう戦い方になるだろうな。

となれば何より重要なのは、敵に対し、優位な相対位置を占位するという事だ。
すなわち、敵の後方、それも上方または下方に移動し、そこから攻撃を仕掛けるのが最も良い。

それを実現する為には、敵よりも先に相手を発見する事が必須条件となる。
しかし、オッゴそのものの索敵能力には大して期待は出来まい。

であれば、母艦を中核とする本隊に優秀な索敵能力と情報分析能力を付与させ、
さらに指揮官からの適切な誘導、指示が必要になるだろう。


つまり、このオッゴが十分な戦果を挙げ得るか否か。
それは指揮官が、適切な運用をなし得るか否かに拠るところが大きい。

言い換えれば、指揮官が戦場における運用を誤らねば、
一定以上の戦果は十分に期待できる、とも言えるのだ。



オッゴ部隊の指揮官には多大な責務が課せられる事になる、が・・・。

その指揮官が百戦錬磨の戦術家であるカスペン大佐ならば、何も問題はあるまい。
カスペン戦闘大隊が、Eフィールド防衛の中核を任されたのも頷けるというものだ!



710 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/03/23(Sun) 23:43
>>676
【ツダがカコイイ 】

『EMS−10・ヅダ』か。
かつて、『MS−05・ザクT』と制式化を争った、EMS−04の改良型だな。

EMS−04が制式化競争で05に敗れた直接の原因は、
飛行性能試験において空中分解事故を起こした事だと聞いている。

高い機動力を誇りながら、機体の強度がそれに追いついていなかったのだとな。


その判断は妥当なものだと私も思う。
モビルスーツ同士の戦いは、有視界下における高速機動戦だ。

当然、機体にはGによる大きな負荷がかかる。
にも関わらず、それに耐え得ないのだとすれば、致命的な欠陥だと言わざるを得ん。

いつ空中分解するともしれぬ機体に命を預けては、
搭乗員も十分に技倆を発揮することは出来んからな。



・・・かつて、第二次世界大戦において、日本帝国が開発した零戦が
無敵を誇った時期があった。

大戦当初、空戦は第一次世界大戦以来伝統となっていた巴戦が主流だった。
すなわち、敵味方が互いに旋回し、如何に相手の後背に食いつくかが生死を分けたと言う事だ。
当然、旋回性能に勝る機体の方が有利となる。

しかし、大戦も中盤に差し掛かると、空戦の様相は一変する。

それまでの巴戦から、大速力で敵に肉薄し、攻撃と同時に安全圏に飛び去る一撃離脱戦へと
変わっていったのだ。

となれば、より高速で飛行できる機体の方が有利になる。

だが、零戦にはそのような戦い方は出来なかった。
いや、日本帝国の他の機体でさえ、それは不可能だった。

何故なら、日本帝国の機体は総じて強度不足であり、高空からダイブしての高速飛行などしようものなら、
機体が空中分解してしまうからだ。

結局、連合国の一撃離脱戦に対抗できたのは、飛燕や五式戦と呼ばれた、
ごく数種類の戦闘機だけだったという。



・・・ヅダも同じ事だ。

まだ連邦のモビルスーツの性能が低い今ならば、ヅダでも戦いようはあろう。
しかし、連邦がより高い機動力を持つ機体を戦線に投入してくれば、
ヅダでは対処できまい。


ヅダの技術が現在のモビルスーツに応用されているのは事実であるし、
その存在意義は無視できん。

また、君が不幸な生い立ちを背負うヅダに思い入れを抱く気持ちも分かる。

しかし、戦争に勝つ為に必要なのは、そのような博物館に飾るべき機体では無い!
我々前線で戦う兵に必要なのは、自らの命を安心して預けられる機体なのだ!

今は、MS-09R・リックドム!
そして、MS−14・ゲルググ!

これらを一機でも多く前線に投入し、稼動させる事が必要なのだ!




711 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/03/23(Sun) 23:46
(宇宙世紀0079 12月31日
宇宙要塞 『ア・バオア・クー』 Sフィールド)

『我が忠勇なるジオン軍兵士達よ・・・
今、地球連邦艦隊の半数が、我がソーラ・レイによって宇宙に消えた・・・

この輝きこそ、我らジオンの正義の証である!!


・・・決定的打撃を受けた地球連邦軍に、如何程の戦力が残っていようと、
それはすでに形骸である!


敢えて言おう!

カ ス で あ る と ! ! !』



・・・命令は下った!
我が第302哨戒中隊は、空母・『ドロワ』とともにSフィールド防衛の任に付く!
すべては予定通りだ!

・・・いいか!
戦場はソロモンからア・バオア・クーに変わったが、
我々は誇りある宇宙攻撃軍の一員だという事を忘れるな!

ドズル閣下の遺志を継ぎ、堂々と、正面から敵を撃滅するのだ!
真紅のジオンの旗を、連邦の愚者どもの鮮血でさらに紅く染め上げ、
正義の在り処をこの宇宙に示すのだ!


A小隊、ドロワ正面、5000に展開!
C・D両小隊は両翼に従い、D小隊は後方につけ!


いよいよだな・・・。

サイド3の独立宣言より二十余年。
スペースノイドの真の解放への戦いの集大成の時が来たのだ!


フフ・・・
我が第302哨戒中隊を中心に、この宙域を埋め尽くした味方のモビルスーツの大部隊!
この重厚な防御陣を、軟弱な連邦に突破できる筈が無い!

連邦の雑魚ども!
いつでも殺されに来るがいい!




712 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/03/23(Sun) 23:47
>>667
【へっ…これからのMS戦はこのGMが主役だ!このGMがな!! 】


・・・来たな!
連邦のモビルスーツ!

全機、敵先頭集団に火力を集中せよ!

(GM部隊の先陣を切っていた3機ほどが吹き飛ぶ)



・・・よし!
一旦後退!

今の一撃で混乱したままの敵編隊を誘導し、
要塞砲とドロワの火線網に引きずり込むのだ!

(後退を偽装した第302哨戒中隊によって、十字砲火網に引き込まれた
GM部隊は、その前後左右から襲い掛かった火線により、次々と爆発する)



・・・フン、こうも容易く策に掛かるとはな。

全機反転!
壊滅寸前の敵部隊に止めを刺す!
存分に切り捨てよ!




713 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/03/23(Sun) 23:48
>>668
【よくもダチを殺ってくれたな!礼はたっぷりさせてもらうぜ!!】


・・・馬鹿が!
戦列を離れて、一機で何が出来る!


だが。
その気概だけは見上げたものだ。

友の仇だと言ったな!
討てるものなら討ってみろ!

それが貴様の命を捨てて戦う理由だと言うのならば、
私は逃げも隠れもせん!

その貴様の意地もろとも叩き斬ってくれる!


このアナベル・ガトーの剣技を網膜に焼付け、
あの世で再会した友に語って聞かせるがいい!




714 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/03/23(Sun) 23:48
>>666
【どうやら連邦軍も人手不足のようだな(GMにバズーカを撃ち込む)
動きが遅いからな、まるで素人が乗っているみたいだ…まったく、連邦軍も新兵駆り出されるとは悲しいもんだよ… 】


六番機、隊列を乱すな!

深追いはするな!
防衛線を崩してはならん!


・・・だが、確かにその通りだ。
連邦め、数だけはそろえたようだが、質がまるで追いついていない。


即製の新兵が、数多く戦線に投入されているのは我が軍も同様ではあるが、
連邦の奴らとは覚悟が違う!

我が軍の若年兵達は皆、故郷を守るべく自らの意思で立ち上がった志願兵だ!

たとえ練度と経験が不足していようとも、彼らには戦う理由がある!
敵を斃す決心も、死ぬ覚悟もある!

若年兵であろうと、どこに出しても恥かしくない、紛れもなき精鋭だ!



・・・それに対し、連邦の兵は、自らの意思には拠らぬ徴用兵なのではないか?

なし崩しに戦場に放り込まれ、状況に流され、取り敢えず生き残る為だけに
銃を取っているとしか思えん。

このような連中に!
我が精鋭が引けを取るはずが無い!


我々は必ず勝利する!
勝ってこの戦いに終止符を打つのだ!




715 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/03/23(Sun) 23:49
>>670
『グレートデギンには父が乗っていた・・・その上で連邦軍と共にソーラ・レイで。
何故です?』

『止むを得んだろう。
タイミング外れの和平工作が何になるか?』

『ですが、父を死なせる事はありませんでしたな、総帥?』

『・・・フッ、冗談は止せ』

『意外と・・・兄上も甘いようで』




>>670
【あ…ああっ!火が、か…母さん!!(ザクU爆散) 】


・・・!!
おのれ、よくも!

でえいあああ!
(GMをシールドごと二つに切断する)

はあっ!はあっ!


連邦の主力をドロワに引き付け、その防御陣で与えられるだけの
損害を敵に与える事には成功したが・・・

何かがおかしい。

作戦案では、この辺りでア・バオア・クーから本隊が出撃し、
ドロワに取り付いた敵の後背を襲い、一挙に殲滅する手筈だったのだが・・・

その本隊が、一向に動く気配を見せん!

防衛司令部は何をしている!
今こそ、敵を斃す好機ではないか!


我がドロワ隊とて、そろそろ疲弊の極みに達する。
物心両面での消耗が著しい。
これ以上は・・・




716 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/03/23(Sun) 23:51
>>678
【ばっ、馬鹿な!!
白い奴め…このビグロのスピードで正確に撃つなんて…!!
グ…グアアァァァァァ!!!(ビグロ爆散) 】

>>679
【総員退艦だ!!
友軍機に伝達!乗組員を救助してもらうようにな!
うおおぉぉぉぉぉっ!!!(ムサイ轟沈)】


>>680
【連邦兵「敵艦撃沈…やりました!艦長!」
よし!!このまま一気に叩くぞ!
照準会わせ、十秒後に一斉射撃だ!
5…4…3…2…1…撃てぇーー!!
(サラミス級がメガ粒子砲を発射する)】



・・・ちぃっ!
防御網が突破されたか!

だが、これ以上はやらせん!

あのサラミスを沈める!
カリウス、掩護しろ!

(スロットルレバーを押し込み、最大加速をかける)



・・・ぬ、お、お・・!!
ここで、ドロワを沈められるわけにはいかん!

ドロワを喪えば、我が隊は補給も自由にならなくなる!
兵力で劣る我々にとって、モビルスーツの稼働率維持は必須!
そしてその為に、ドロワの存在は決して欠かせん!

ビームライフルは残り二発。
それでも沈めてみせる!

(サラミスから雨のような対空砲火が撃ち込まれる)



ぬ、う、う・・・これしきの・・・対空砲火など!
沈めえい!!

(サラミスの上空から急降下しつつ、エンジンと艦橋を撃ち抜く
サラミスは一瞬の痙攣ののち、爆発炎上する)



ドロワは・・・!?
無事か。
よし、戦線に・・・何だと!?

(殺意無き流れ弾が飛来し、ゲルググの右腕を持って行く)



ちっ、抜かった!
これでは、応急でも整備と補給を受けねば戦えん。

しかし、ドロワまではまだ距離がある。
近隣にゲルググの整備能力を有していそうな艦は・・・

む、あの『グワジン』級!
デラーズ大佐の『グワデン』か!

あの艦ならば十分な整備を受けられよう。

カリウス、着いて来い!
あのグワデンへ着艦する!




717 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/03/23(Sun) 23:52
>>677
『我、貴艦ノ招集ヲ受信セリ!
我、長キ屈辱ニ耐エコノ時ヲ待ツ!
我等全テ、再ビ偉大ナルじおんノ旗ヲ
掲ゲラレル事ヲ誇リニ思ウ!!
突撃機動軍所属、第14ぱとろーる艦隊旗艦「ホーキンス」』

(宇宙世紀0083 11月5日
暗礁宙域、デラーズフリート根拠地・『茨の園』付近
ガトー艦隊旗艦 『ペール・ギュント』)


・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・!


・・・いかん、私とした事が。
任務中にあのア・バオア・クーの白昼夢を見るとは。

しかし、無理もない。
あの屈辱の敗戦から三年。

後退に後退を重ねながら傷を癒し、力を温存し、そして・・・
ようやく待ちに待った時が来たのだからな。

ついに立つ我々に、あの戦いに散って行った同胞の魂が
語りかけて来たとのだとしても、私は不思議とは思わん。


勝利に奢り、益々肥大化した連邦の心臓部に一撃を加え、
スペースノイドの再決起を促す、この『星の屑作戦』。

それに参加すべく集結した、ジオンの戦士達。

あの敗戦をもってしても、そして三年の時が経とうとも、
我々のジオン軍人としての誇りが色褪せる事など、いささかもありはしないのだ。

そう。
スペース・ノイドの真の解放が成るまで、この戦いは永劫に続くのだ!
時代の変革を知覚せぬ連邦の化石どもに、それを止める事など出来はしない!


グラードル艦長!
第14パトロール艦隊に返電!


『貴殿ノ参陣ヲ心ヨリ歓迎ス

我ラ、突撃機動軍ト宇宙攻撃軍ノ恩讐ヲ忘レ、トモニ『ジオン』軍人トシテノ本分ヲ全フセン

タトヘコノ戦ヒデ命散ラソウトモ、我ラノ名ハ末代マデ『ジオン』ノ旗トトモニ残ラン

我ラトモニ、『星ノ屑』完遂ニ全力ヲ注ギ、モッテ『スペースノイド』決起ノ尖兵タルベシ』


・・・以上だ!


718 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/03/24(Mon) 17:37
ガンダムに会ったら逃げてもいいですか?
なにせこっちはザクなもんで。

719 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/03/24(Mon) 18:44
ガンダム初心者なんだが、シリーズのなかで
どこから見れば面白いのか分らない。
ぜひ教えてくれ

720 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/04/03(Thu) 00:44
こち…第114中た…B小隊隊ちょ………少尉です…
我が中隊…全滅の危機…あり…
すで…A、D両小た…全滅…D小隊…残存機1……
至急……軍を救援を求む。
敵……白いヤツが…!
!!…く、来るな、来るな!このバケモノめええぇぇぇ………(ザザー

721 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/04/04(Fri) 02:39
連邦兵A「ジオンのMSめ…墜ちろ!墜ちろぉぉぉ!」(マシンガン乱射)
連邦兵B「分解するまで撃ち込んでやるぜ!喰らいやがれ!」(マシンガン&バズーカ乱射)

連邦兵A「……殺ったのか?」
連邦兵B「へっ…大方、完全分解しちまっただろ。」
連邦兵A「ハハ、違いないな…ん?後ろから反応?なんだ?」
連邦兵B「やっと味方のご到着ってか?遅かったな、獲物は俺達が頂いたz…へ?」

722 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/05/06(Tue) 17:52

久しいな!
諸君等も壮健そうで何よりだ。

世は既に春か。
早いものだ。

戦いはいよいよ激化しつつある!
にも関わらず、こちらの戦線を疎かにしている自分が情けない。

この戦線を維持してくれる諸君等の奮戦を無にせぬ為にも、今後はより努力を重ねてゆくつもりである!
今後も諸君等とともに、この戦を戦い抜きたいと思う。
よろしくたのむ!



>>719
ふむ。
こればかりは何ヶ月も待たせるわけにはいくまい。
今宵のうちに答えるとしよう。

【ガンダム初心者なんだが、シリーズのなかで
どこから見れば面白いのか分らない。
ぜひ教えてくれ 】

君の事は司令部から聞いている!
我が軍の研究部員として、敵のモビルスーツについての資料を欲している者が居るとな。
敵のモビルスーツガンダムを知るには、連邦のプロパガンダ映像を見るのがもっとも早かろう。

もっとも、そのプロパガンダ映像もかなりの数があってな。
どこから見れば良いか悩むところだろうが・・・
私が思うに、やはり最初に作られたシリーズから見るのが良い。

そのシリーズは連作になっている。
30分で一話にまとめられた短編が47話で構成されている。
しかしそれでは一通り目を通すのにも時間が掛かり過ぎよう?

だが、心配は無用だ。
実はそれをダイジェストにして、総計7時間ほどに圧縮し、各都市の劇場で公開したものがあるのだ。

『機動戦士ガンダムT〜V』というタイトルで探せば、君の街でも見つける事ができる筈だ。
まずはこれを見て、基礎知識を頭に入れることだ。

さらにその続編として、連邦は未来戦史ものまで作っている。
これは見ずとも、全体のあらすじだけを書籍などから仕入れておけば足りるだろう。

ただし、未来戦史ものの中で、見ておくべきは『逆襲のシャア』と呼ばれる作品だ。
我が軍のトップ・エース、『赤い彗星』、シャア・アズナブルがジオンの総帥になるなどという、
私に言わせれば荒唐無稽な話ではあるが、未来の兵器の考証として、いくつか見るべき点がある。

・・・ただし。
これらはあくまで、連邦のプロパガンダ作品だと言う事を忘れるな!
連邦の悪意に満ちた宣伝に洗脳されぬためにも、次に君が見るべき作品を二つ挙げる!

一つは、かの一年戦争中、我が軍の技術試験隊の苦闘と活躍を描いた、
『MS IGLOO』シリーズだ。

これは30分×6話で構成されているが、我が軍の戦士達の魂を、
これほど忠実に再現した作品は他には無い!
必ず、目を通しておくように!

それともう一つ!
現在、我々は『星の屑』作戦を遂行中だが、同時にその記録作業も行っている。
我々の真実の戦いを後の世に伝える為にな!

その作品のタイトルは既に決定している!
『0083 STARDUST MEMORY』だ!

これのダイジェスト版として2時間の『ジオンの残光』も製作中であるが、
できれば30分×13話構成となる予定の本編を見ることを薦める!

我々の拠って立つところの正義が何処にあるか、
これを見れば君も必ずや理解できよう!

もし、それだけの時間すらないと言うの者の為に、
4分弱でまとめられた作品も用意されている。
最低限、それだけでも見ておくといい!

ただし、機密に属することなのでな、それは暗号化されていて、誰でも見れるというわけではない。
見るにはまずコードネーム:『ヨウツベ』のTOPページへ行き、そのアドレスに『』内の文字を書き加えろ!
『watch?v=DB-lPIn8sN8』


私から言える事は以上だ!



723 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/05/06(Tue) 17:53

>>687
【今回の任務はこの宙域に確認されている連邦軍艦隊の殲滅である。
敵の戦力はサラミス級2隻さらにマゼラン級1隻が確認されている。
この部隊のおかげで宇宙攻撃軍及び突撃機動軍が少なからず被害を受けている。
君たちの部隊はこの敵艦隊を殲滅する事である……
なお、敵艦隊には新型と思われる青いバイザー付きのジムが3機確認されている。
充分注意するように】


・・・諸君等に集まって貰ったのは他でもない。
総司令部より我が部隊に対し、出撃命令が下った!

先日以来、我が軍の輸送船団が詳細不明の敵により被害を受けていることは
君達も知っていよう。
だが、ついにその敵部隊に関する情報をキャッチしたのだ!

それによると、敵は戦艦を含む艦隊であり、新型と思われるモビルスーツを搭載しているという。
小艦隊とはいえ、その戦力は侮れん。

かかる敵を放置すれば、我が地上軍への物資投下に大いなる脅威をもたらすだろう!
一刻も早く、この敵を捕捉し、撃滅しなければならん!


ドズル閣下もこの問題を深刻に受け止めておられる。
元より我が軍に余剰兵力など在りはしないが、今作戦においては最大限の戦力を投入する!

投入するのは我が第302哨戒中隊の他、モビルスーツ中隊2個、計36機。
艦隊戦力は巡洋艦戦隊を3個、即ち、ムサイ級軽巡9隻だ!

・・・敵の詳細な戦力が不明である以上、兵力の逐次投入は危険だ。
確実に敵を殲滅し、味方の被害を最小限に食い止めるためには、
こちらも最大限の戦力集中を行い、兵力と火力で敵を圧倒するのが最上である!


では、これより作戦計画を説明する!
本作戦は3段階に分けて実施するものとする!
説明を聞き逃すなよ!

まずは第一段階。
第2戦隊は敵正面に進み、全モビルスーツを発艦させ、敵艦隊へと向かう。
さすれば、その迎撃に敵の新型モビルスーツが出て来る筈であるから、これと軽く交戦しつつ後退。
後退しつつ、敵モビルスーツ隊を誘引し、これと敵艦隊とを引き離し、その相互連絡を困難な状況におく。

つづいて第二段階。
敵艦隊と敵モビルスーツ隊の分断を確実なものとすべく、第3戦隊はその中間に割り込む。
第3戦隊はその総力を挙げて敵艦隊を足止めし、敵モビルスーツ隊との再合流を阻止すべし!

そして第三段階!
我が第1戦隊は第3戦隊とともに敵艦隊と敵モビルスーツ隊の中間に割り込む。
ただし、その攻撃の指向する先は敵艦隊に非ず!
敵モビルスーツ隊へと進路を変じ、その背後を襲い、第2戦隊と挟撃態勢を築く!
両戦隊のモビルスーツ合計24機をもって敵を撃滅するのだ!

諸君!
この宇宙はスペースノイドたる我々のものだ!
招かれざる客人どもを一人残らず叩きだし、地球にしがみつく以外に
能の無い劣等人種どもに現実というものを教えてやれ!




724 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/05/06(Tue) 17:54

>>688
【ノイエ・ジール、デカ杉 】


・・・モビルアーマー、ノイエ・ジール。

頭頂高 76.6m
全備重量 403.5t

フフ、私もこの機体を初めて見た折は、そのあまりの雄偉に驚いた。
そして同時に感動を抑える事が出来なかった。

これほどに巨大なモビルアーマーを実用化しうる、我が軍の技術力と、
それを生み出すべく不断の努力を重ねたであろう、多くの同胞達の魂に!
まさにこれこそ、彼らの精神の結晶・・・

そう!
ジオンの精神が形となったものだ!

通常、これだけの質量を持った物体を高速で機動させ、
さらに敵弾回避の為の急激な方向転換などさせようものなら、
その質量の巨大さそのものがアダとなり、空中分解を起こすは必定だ。

にも関わらず、この機体はその巨大さを原資とする圧倒的な火力と防御力だけでなく、
モビルスーツにも引けを取らぬ機動性をも併せ持っているのだ!

この機体の実用化にあたって、その製作に携わった技術者やテストパイロット達の辛苦は、
想像を絶するものがあったに相違ない。

しかし彼らはその困難を乗り越えて、ついにこれだけのものを創り上げたのだ!
全ては・・・ジオンの再興の為に!


フフン!
これほどの機体を造る事は連邦には到底出来まい!

それは技術的な問題によってではない!
あらゆる困難を克服し、祖国の為に戦うという精神の有無の問題だ!

私は・・・この機体の乗り手に選ばれたことを誇りに思う!
武人にとって、これほどの名誉は他にあるまい!

このジオンの栄光を具現化した、新たなる剣を手に、連邦の亡者どもを薙ぎ払って見せようでは無いか!




725 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/05/06(Tue) 17:54

>>689
【このっ!このぉぉぉ!お前等のせいでみんな死んだんだ…
畜生…ちくしょおおおお!! 】


ほう、仇討ちか。

フ・・・。
分からぬでもない。
随分胆を舐めたようだな・・・。

しかし・・・
貴様如きがどう足掻こうと、私の勝ち戦に花を添えるだけだ!
(スロットル・レバーを押し込み、スラスターを全開にする)


どうせ余命いくばくもない貴様だが・・・教えてやる!

貴様ら如き連邦の兵がいくら歯を食いしばったところで、所詮は私戦に過ぎぬ!
何故なら、貴様ら連邦に初めから大義なぞというものは存在せんからだ!
(GMに肩から体当たりを食らわせ、吹き飛ばす)


戦う理由を解せず、解そうともせず!
ただ組織の歯車となって戦うしか術を持たず!
仮に旺盛な闘志を持ったとて、それが怨恨や憎悪に基づくもの以外では有り得ぬ貴様に!
(ビームナギナタを振りかざしつつ突進し、態勢を崩したGMとの間合いを一気に詰める)


この私は倒せぬ!
(大上段からGMを叩き割る)

・・・私は義によって起っているからな!
歯車となって戦う男には解かるまい!




726 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/05/06(Tue) 17:55

>>690
【どうせ帰る艦が無いんだ、この命くれてやる!!(ジムがスプレーガンを撃ちまくる) 】


帰るべき母艦も持たぬ根無し草め!
大人しく降ればよいものを死に急ぐか!

ふむ・・・
連邦の兵にしては希有かもしれんな。
敵に降るくらいならば、一人でも多くの敵兵を道連れに玉砕しようとの覚悟を持つとは。

だが、死兵と化した敵ほど危険なものもない。
古来、優勢とされた軍が、窮鼠と化した敵に撃破された例は枚挙に暇がない。
ならば・・・

各機!
この敵にむやみに近付くな!
このような戦略的に無意味な戦闘で、貴官らを喪う訳にはいかぬ!

この敵は私が仕留める!
決して手を出すなよ!


・・・連邦兵め、来るがいい!
死中に活を得んと欲するならば、見事この私を倒して見せよ!
>>690のGMに>>691のリック・ドムが踊りかかる)


・・・何っ!?>>691のドムが!?

何をしている!
下がれと言った筈だ!
(短いが激しい砲火の応酬の後、GMもリック・ドムも沈黙する)


>>691
【あ…隊長…
ハハ…これくらい…平気ですよ
少しミスって…ちょっくら…ジムの弾を…うけたけど… 】


・・・くっ!
何故だ、何故我が命に反する行動を取った!?


【隊長のバズーカに、あと二発しか弾頭が残ってなかったでしょ?
それじゃまずいと思って。
でも、そんなに…心配しなくても…大丈夫ですって…
ちょっと悪いけど…疲れた……少しの間…眠らせて…く…れ…………ガクリ 】


馬鹿者が・・・!!
私の指示に従えぬばかりか、上官の技倆を疑ったのか!?

・・・くっ、貴様のような不心得者を、この我が隊の所属に置くわけにはいかん!


母艦に連絡!
ただちに負傷者の応急処置と、ソロモンへの後送の準備を取るようにと!


>>691
貴様の身体と性根が治るまで、我が隊への復帰は認めんからな!

傷が治癒するまで時間はたっぷりある。
病院のベッドで十分に反省し、そして・・・


必 ず 戻 っ て 来 い ! 




727 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/05/06(Tue) 17:56

>>692
【ガトー少佐いるか?
わたしはモニク・キャデラック特務大尉だ 】


来たか・・・モニク・キャディラック特務大尉。
一年戦争中、総帥府直属の二階級上の中佐相当官だった人物。
オデッサ上空、ソロモン、そしてア・バオア・クーで顔を会わせた事はあるが、
多くの言葉を交わすのは今回が初めてだな。

・・・よし、すぐにお通ししろ!




・・・『茨の園』へようこそ、特務大尉殿。
0083年に至ってからのサイド3の現状について、情報を頂けると伺いましたが?

・・・なんですと?
この『茨の園』が・・・

出 来 損 な い の お 化 け 屋 敷 に 見 え た と ! ? 

これは聞き捨てなりませんな!
とても公国の中枢に在り、その戦士達の活動に通暁しておられる筈の、
特務大尉殿のお言葉とも思えません!

この『茨の園』は、廃棄されたコロニーを再利用し、それを中心に各所から
太陽電池版や建設資材、水素タンクなどの物資を曳航し、組み合わせて築いた一大根拠地です!
此処には補給港としての機能だけでなく、モビルスーツ工場をも併設されております!

連邦の監視の目を逃れつつ、これだけの拠点を築き、維持するのにどれほどの労苦を払ったか、
あなたには全く理解出来ぬものと見える!


・・・サイド3についての情報提供には感謝致します。
ですが、私があなたと一対一で話す必要は何もありますまい!

幸い、デラーズ閣下は今、執務室におられる。
デラーズ閣下のもとへご案内致しますゆえ、そこでお話いただきたい。
それがご不満ならば、ただちにこの『茨の園』を退去されるがよろしかろう!




728 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/05/06(Tue) 21:29
ガトーはそろそろ大佐になったかな?

729 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/05/24(Sat) 19:08
緊急事態が発生した!地球から撤退している部隊がいるのだが
先ほど偵察部隊がこの宙域に木馬を発見したらしい、しかもその宙域は友軍が通るルートみたいだ
さらに運が悪い事にミノフスキー粒子のおかげで友軍はその宙域に木馬いると知らないらしい。
このままだと友軍部隊は木馬から奇襲を受けてしまう、地球から命辛々逃げてきた部隊だ…何としても友軍を守ってほしい!
我々の艦隊も向かっているが、君達がその友軍に一番近い部隊だ、我々の艦隊が到着するまで彼らを守ってくれ!

友軍の戦力はパプア級2隻、護衛艦としてムサイ級1隻、MSは07Bや06Jだから戦力はあまり期待できん、君達の部隊が要だ、頼むぞ…!

730 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/06/01(Sun) 18:07
これを作ったぞ。
つ【パーフェクトガンダム】

731 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/06/01(Sun) 18:09
これを10年かけて作ったぞ!!
つ【無敵戦艦義綱】
早速試しうち。
喰らえ!超銀河波動砲!!!!

732 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/06/01(Sun) 19:14
黒い三連星が再び動き始めたよ?

733 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/13(Sun) 19:20
さすが少佐、第二次世界大戦にもお詳しい様子。>>710

大日本帝国は緒戦破竹の進撃を続けたとはいえ、アメリカ合衆国本土には
事実上かすり傷も与えられず、その工業生産力を削ぐことはできませんでした。

一方ジオンは一時は地球の約三分の二を制圧し、少なからぬ資源を押さえ
連邦の生産力を相当に削ぎえたにもかかわらず、結局日本同様に
敵の物量に圧倒されて今の状態となったのはどこに原因があるとお考えですか。

734 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/18(Fri) 17:31
フフ…良い……空だ…。

なぁ、ガトー…息子に……すまなかったと…伝えてくれ……。

ドゴォォーーーン!!!【メガ粒子砲の直撃を受け、ゲルググが爆散する】

735 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/19(Sat) 17:53
連邦兵「艦長、敵モビルスーツ接近してきます!」
さすがに『ドロワ』への特攻とばれているか…
敵機を近づけるな!弾幕を張るんだ!メガ粒子砲も発射しろ!銃身が溶けてもかまわん!
敵空母へ特攻するまで持てばいい!とにかく撃ちまくれ!(サラミス級が弾幕を激しくする)

連邦兵「機関部に直撃!出力が70%に低下!艦長!」
あと少し!あと少しなんだ!頼むから持ってくれよ!サラミス!

736 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/20(Sun) 00:44
連邦兵A「畜生!このまま全滅するのか!?」
連邦兵B「くそっ!ここまでか…!?」
ジオン兵A「へへっ、覚悟しな!アースノイド……!?」(リックドムU爆散)
ジオン兵B「な…何だ!?敵の増援!?」
連邦兵A「RX−78−2……ガンダムか!いけるぞこれは!」
連邦兵B「ガンダム!?よ…よし勝てる、勝てるぞ!」
連邦兵C「ヒュ〜まさに連邦軍の救世主だよ!アイツは!」
ジオン兵B「し…白いMS!?嘘だろ!?こんな宙域に!?」
ジオン兵C「白いヤツだと!?か…勝てる相手じゃねぇよ!どうすりゃいいんだ!?」

737 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/21(Mon) 12:27
なぁガトー、お前はこの戦いをどう思ってるんだ?

俺?俺はこの戦いの閃光の果てに何かを見出したいんだよ…
俺にはジオンの独立なんて二の次、ただこの閃光の果てに何が見出せるのか知りたいんだ
もしかしたらこの戦いの閃光の果てに何かが分かるかもしれないな…

ん?連邦軍のご登場か、それじゃあ行くとしますか。

738 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/08/06(Wed) 01:57
遅くなってすまなかった。
余りにも帰還に時間が掛かってしまってな、総帥部にも迷惑をかけてしまった。

軍人として恥ずかしい限りだ。


だが、私も武人だ。
この失点は、必ず挽回するつもりでいる!


今日は帰還の挨拶だけだが、3日以内、つまり、どんなに遅くとも
8月9日までには今回の我が任務につき、諸君らに報告するつもりである!


此度は少々手の掛かる任務ではあったからな。
今までより、報告文の分量は多くなるかも知れんが、よろしく頼む。



では、また会おう!
我が戦友たちよ!


739 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/08/11(Mon) 06:33
ようやく報告書がまとまった。
遅くなってすまなかったな。

さて、その報告とは他でもない、
>>698
【衛星軌道上に打ち上げられたHLVの迎撃任務、思ったよりも楽に終わりそうだな
迎撃に出てる06Jや07Bじゃジムやボールの敵じゃないし】

に対してのもで、いわゆる『オデッサの戦い』についてのものだ。

本日の夜から未明にかけて報告を開始する。
多少長い報告にはなるが、よろしく頼む。

以上だ!



740 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/08/11(Mon) 23:36

さて、なかなか期日が守れずに申し訳なかった。

では、さっそく報告を始めよう。

といっても今回はいつもと趣向を変えて、私の古い戦友が
退役後にまとめた手記を紹介しようと思う。

その手記とは『オデッサの戦い』に関するものだ。


彼は、その戦いで人生が大きく変わったと言っていた。
それがどのような戦いであったのか、より良く知る為に、
彼は退役後、各地に散らばった戦友の元を訪れては、
取材に勤しんだらしい。

私も取材を受けた一人だ。

他にもたとえば、彼はその過程で、このような通信記録を入手している。

>698
【衛星軌道上に打ち上げられたHLVの迎撃任務、思ったよりも楽に終わりそうだな
迎撃に出てる06Jや07Bじゃジムやボールの敵じゃないし
すぐにカタをつけるか……ん?
やっとジオンの救援部隊のご到着ですか、よし!そっちもお相手するか。 】


さらに、>>694>>699>>720>>721>>729>>732なども、彼の取材の
成果であるらしい。

この手記は非常に長いものだ。
長い話を聞くのが苦手なものは、今回の話は聞き逃してもらって構わん。


それでは、はじめようか。



741 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/08/11(Mon) 23:37

(01/51)

【宇宙世紀0079
11月9日 07:40 
サイド5 ルウムの宙域】


漆黒の宇宙に輝く膨大な数の星々が、凄まじい勢いで流れてゆく。
それはさながら、光の粒子が激流と化した、巨大な光の滝だった。
 
しかも滝の流れは一定ではない。
その大瀑布は、ある時は無限の深遠に向かって落ちかむかのようであり、またある時は
烈風のように視界の外へと駆け抜けてゆく。

だが無論、星々が宇宙を駆け回ることなどありはしない。
そう感じるのは、それらを見る側が動いているからに過ぎない。  


物言わぬ星々をモニターの中で回天させ、光のサイクロンに仕立て上げつつ疾駆する
のは、『MS−09R リック・ドム』と呼ばれるジオン軍の新鋭モビルスーツだった。


「さあ、これならばどうだ!」

アナベル・ガトー大尉はスロットル・レバーを目一杯押し込んだ。
彼の操縦に応え、リック・ドムの各所に設置された巨大な熱核ロケットエンジンが唸りを
あげる。

ガトーの身体は、何者かに突き飛ばされたかのようにシートに叩きつけられた。
ツィマット社自慢の土星エンジンが生み出す推力は、爆発的とさえ言えた。


「なるほど・・・!
悪くない!」

ガトーは、圧倒的な加速によるGに身体を軋ませながらも、その感触に満足していた。
しかし、すぐに表情を引き締める。
前面のモニターに、一機のザクがカットインしてきたからだ。

「こちらの動きを読んでいたか、流石はボブだ!」

コントロールレバーを左へ倒し、同時にフットペダルを蹴り上げる。
リック・ドムは跳ねるように機動し、急角度の方向転換を行う。

「な、なんだ!?」

ドムの方向転換はザクのパイロット、ボブ少尉から見れば殆ど直角に曲がったとしか
思えないほどの急激なものだった。

彼が驚く間にもガトーのドムはさらに機動を重ね、ボブの背後を奪う。


「残念だったな、ボブ少尉!
これで貴官の小隊は全滅だ」

ザクの背にロケット・バズーカの砲口を押し当てる。
ボブは抗戦を諦め、ザクは両の手を挙げる。

そしてそれは、リック・ドムのテストを兼ねた模擬戦闘訓練の終了をも意味した。




742 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/08/11(Mon) 23:38

(02/51)

「参りましたよ中隊長殿、俺達の完敗だ。
ったく、ゲイリーとアダムスキーがもっと粘ってくれりゃあ。
それにしても・・・」

すでにガトーによって”撃墜”されていた彼の部下、ゲイリー曹長とアダムスキー曹長
の抗議の声を聞き流しつつ、ボブはモニターの中でガトーに向き直る。


「最後の最後くらい、一矢報いたかったんですがね。
このまま地球に降りるのは心残りってものですよ」

普段、粗放なほどの闊達さと、巌のように無骨な容姿を持つ彼らしくもなく、表情は
神妙そのものだ。

本来ならば、そのギャップに可笑しさを感じても良い筈だったが、ガトーは笑わなかった。 


「来週だったな。
貴官らが地球へ降りるのは」

「ええ、アフリカに降りる事になっています。
そりゃあ、あそこのノイエン・ビッター閣下はデキる人だとは聞きますし、やりがいも
あるでしょう。
ですが、小官らとしては、最期までソロモンの海で戦いたかったんですがね」


ボブの気持ちはガトーにも痛いほど良く解かる。
ガトーは、ボブらが最期まで宇宙で戦いたがっている事を知っていた。
 
いや、それはジオンの軍人ならば当然の感情だったろう。
宇宙で生まれ育った彼らは、自らを新時代の旗手たる宇宙の民である事を誇りとして
おり、自然、宇宙で戦い、死ぬ事を本望としていたからだ。


だが、ガトーは軍人として、あるいは上官として、こう言わねばならない。 

「少尉。
貴官も戦局が日々、厳しさを増しているのは知っていよう。
オデッサでは連邦の大反攻が行われているそうだしな。
連邦の死命を制するには、地球上の戦いに勝ちつづけ、ジャブローを占領する以外に
ない。
宇宙であれ、地球であれ、祖国の防衛の為に戦うことに変わりはないのだ」

もちろん、嘘で言っているのではない。
それはボブにも分かっていよう。

それでいい。
それだけで彼らの間ではすべてが成り立つ。
互いの階級がどうあれ、苦楽をともにした戦友とはそういうものだろう。 


確かに、ガトーも戦局の悪化を感じ取ってはいた。
が、この戦争におけるジオンの勝利そのものについては疑っていなかった。

何故なら、ジオンの勝利、すなわちスペースノイドの勝利と独立の獲得は、
人類が宇宙に生活の場を広げていく過程の歴史的必然というべきものだからだ。
 

かつて、フランスの民衆が王政を打倒しえたのも、ろくな軍事組織も持たぬアメリカ人が、
世界最強の大英帝国との独立戦争に勝利しえたのも、決して偶然などではない。 

それぞれの民族が、自主自立の意識と自覚に目覚めた末の、それは必然だった。
 

そして今。
スペースノイドに対して、その歴史の力学が作用する土壌はとうに形成されている。

連邦の為政者どもが、いかに策謀を弄したところで、この流れを止められる筈がない
ではないか。


ガトーはそう信じていた。

だが、歴史はなお、彼らスペースノイドに対し、試練を課そうとしていたのかもしれない。
そのとき、彼のコクピットに鳴り響いた警報は、その接近を報せるものだったのか。
 

規則的に鳴り響く警報音に、ガトーは言い知れぬ不吉な感覚を覚え、眉根を寄せた。
彼は点滅する警報ランプを数秒間睨みつけていたが、ついに意を決してコンソールに
手を伸ばす。

彼の操作に応え、戦術モニターに短い通信文が表示される。


『発、艦隊総司令部
地球ニ最寄ノ全テノ艦艇ハ 現在ノ任務ヲ中断シ タダチニ地球軌道ニ集結セヨ 』

 
全ての任務に優先しての、地球軌道への集結命令。
この短い電文の意味するところは、彼にとって、いや、ジオンにとって重大極まりない
ものだった。

それは―――

「これは・・・オデッサが陥ちたというのか!
馬鹿な!」




743 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/08/11(Mon) 23:39


(03/51)

【その3日前。
11月6日 東ヨーロッパ オデッサ鉱山基地】


オデッサ鉱山基地、地下司令室。
ただ広いだけの無機的な部屋には不釣合いな、涼しげな音が響き渡る。


「良い音色だろう?」

優雅なほどの手つきで陶器製の壷を弾いてみせたのは、ジオン公国軍、オデッサ
防衛司令官であるマ・クベだった。


「はあ、良い物なのでありますか?」

ウラガン中尉は全く興味の無いことを聞かれた困惑を隠そうとしたが、完全には成功し
得ていないという体で答える。

だが、マ・クベにその程度の小さな非礼を意に介した風は無い。
いや、それどころかこの男は、ワインを味わうような風情で部下の不器用な反応を愉し
んでいたのかもしれない。


「ああ、北宋だな」

その白肌はどこまでも儚く、美しい。
特に、北宋時代は中国陶器文化の最盛期といって良い。

華北と呼ばれる中国東北部の定窯で作られた白磁は、現代の職人が真似しようにも
真似のできぬ味わいがある。
英語の『China』は、中国を指すと同時に、陶磁器の意味をも持っている。

良くぞ言ったものだ、とマ・クベは思う。

幾多の職人一人一人の名が残ったわけではない。
だが、彼らがそこで働き、戦い、価値あるものを産み続けた結果は、こうやって千年の
時を経ても美しいまま残り、その名は不滅のものとなったのだ。

では、自分の名は歴史に残るのだろうか。
歴史は、自分をどう遇するのか・・・。


「要件を聞こうか?」

ウラガンにしてみれば、いきなり美術品に関する問答を切り上げ、話題を変えたように
しか見えない。
しかし、そのあたりは心得ているのか、ウラガンは背筋を伸ばし、上官の要請に応じて
敵状の報告を始める。


「は、連邦軍はこのオデッサに対して、西、北、東の三方向より迫っております。
西からはレビルの指揮する第1軍集団が接近中で、兵力はおよそ200万。
北からはオーバーベイの第2軍集団、兵力120万。
東からはマザーウェルの第3軍集団、兵力60万。
敵の総兵力は380万超、実に我が軍の4倍であります」


「ふむ。
しかし、エルランから、第2軍集団は作戦に間に合わぬという情報が来ていたな?」

マ・クベは白磁の壷を手に取り、慈愛に満ちた目でそれを愛でながら、連邦のレビル
大将の幕僚であるにもかかわらず、ジオンのスパイとして情報を流し続けるエルラン
中将の名を挙げた。


「はい、北欧戦線を転戦していたオーバーベイはやや遅れているようです。
彼らがモスクワを進発したのが10月26日でありますから、作戦参加には少なくとも3日
のタイムラグが生じるものと思われます」

「よろしい。
ならば我々は、オーバーベイを除く260万の敵だけを相手にすれば良いという事だ。
いや、西部戦線に限って言えば、200万対90万ということになる。
脆弱な連邦軍に対してこの兵力比ならば、十分に勝機はある。
そうだな、ウラガン?」




744 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/08/11(Mon) 23:40


(04/51)

あまりに自信に満ちた司令官の様子に、ウラガンは反問する機会を逸しそうになった。
たっぷり数秒間をかけて、ようやく懸念がある旨を述べる。


「し、しかし、万が一、オーバーベイが早く到着した場合に備え、北部戦線には10万
程度の兵を配置しておくべきではないでしょうか。
それと、我々は東部戦線にも6万の兵しか置いておりません。
マザーウェルの60万を引き受けさせるのは、いささか荷が勝ちすぎるように思いますが」


正論だろう。

ジオン軍の擁する兵力、およそ100万のほとんどを西部戦線に集中させるというのは、
あまりにもリスクが大きすぎるように思われた。

しかし、マ・クベにも彼なりの正論がある。

「これ以上、西部戦線以外に兵を割くわけにはいかん。
まして、現れる見込みの無い敵のために、10万もの兵を割くなど出来ぬ相談だ」


マ・クベの口調は穏やかだが、壷からウラガンに移した目は、決して笑ってはいない。
ウラガンは、反問したことを多少後悔した。

マ・クベにとって、常識的な戦略などと言うものは必要ない。
必要なのは、勝つ為の戦略であった。
いくら教科書通りの戦略戦術を駆使しても、戦いに敗れては元も子もないのだ。


「それと、東部のマザーウェルと戦うのは6万ではない。
6万のうち、セヴァストーポリ要塞を守る3万に、マザーウェルの足を止めさせるのだよ」

平然と、東部戦線の友軍に対し、さらに過酷な要求を突きつけてみせる。

決して表情が豊かではないウラガンが、さすがに唖然とする。
そんな彼に、マ・クベは彼なりの”正論”を解説してやった。

「あれは古くから難攻不落を謳われ、近代においても英仏人やドイツ人に大量の出血を
強い、数百日に及ぶ膨大な時日を空費させた要塞ではないか。
だが今回、彼らはほんの数日の間だけ敵の足を止めてくれればいいのだ。
古の先人が成した事に比べれば、そう難しいことでもあるまい?」


マ・クベは壷をなでる手を止め、再びそちらに視線を移し、じっと見入る。

「セヴァストーポリは、マザーウェルという大波に飲み込まれた岩礁のようなものだ。
いずれは陥ちるだろう。
しかし、セヴァストーポリの守備隊は犬死ではない。
彼らは救国の英雄として永遠の存在になるのだよ」


マ・クベはうっとりと、壷に映った自分の顔に向かって微笑んだ。


「そう、私がこの戦いに勝利することによってな」


彼にとって、そこに映っているのは、真の英雄となるべき男の会心の笑顔だった。




745 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/08/11(Mon) 23:40


(05/51)

【同日
クリミア半島 セヴァストーポリ
ガイタヌイ 207高地】


「ったく、冗談じゃねえよ!」

ヴァルター・ヴィットマン中尉はセヴァストーポリの地面を思い切り蹴り上げた。

「俺達は戦車兵だ!
それがなんだって自分の戦車を土の中に埋めにゃならんのだ!」

「しょうがないですよ、命令なんですから。
文句なら、司令官に言った方がいいんじゃないですか」

ヴィットマンの蹴り上げた土が掛かったわけでもないのに、わざとらしく服の埃を払って
みせたのは、戦車通信士兼装填手のエンリケ・マルコヴィッチ伍長だ。

まだ若く、あどけない顔立ちをした十代後半の兵だった。

彼はモビルスーツパイロット志望だったが、何の因果か戦車隊に配属された。
それが面白くなかったらしい。
ヴィットマンに対しても万事態度が反抗的だった。

とはいえ、ヴィットマンの方はそう深刻には捉えておらず、生意気で多少扱いづらい
餓鬼という程度にしか思っていなかったが。


「おい、マルコ!
てめえには戦車兵としての誇りはないのか!」

マルコヴィッチはわざとらしく溜息をつくと、面倒臭そうにそっぽを向いてしまった。

代わって答えたのは、髭面の戦車操縦士、クルト・レッチェ少尉だ。
彼は小指よりも短くなった煙草をちびちびと吸いながら、他人事のように答える。

「敵を防ぐのはモビルスーツの役目。
俺たちはその邪魔をせず、隅っこの方で大人しくしてろという事でしょうなあ」


白けた奴らだ。こんなことだから、戦車兵はモビルスーツ乗りに馬鹿にされるんだ。
そう思うと、ヴィットマンとしてはますます面白くない。
一つ舌打ちして、ポケットから煙草を取り出し、いかにも不味そうに吸い始める。

そして、彼の目の前で作業を続ける、白けた部下達以上の不機嫌の種を見やる。


『MS−06 ザク』。
戦車から地上戦の王者の座を奪った新兵器。

そのザクは、彼らの戦車、マゼラ・アタックの車体部分を地中に埋める作業を終え、
さらに露出した砲塔部に被せる為の、鉄製の掩体を手にしていた。

「まったくもって忌々しい。
あいつらのお陰で働き場所を奪われたあげく、いつの間にか連邦の反撃を受けて、
今度は土に潜れだと?
馬鹿にしてんのか!」


防護用の掩体を砲塔に被せ終えたザクが顔をあげ、煙草を投げ棄てたヴィットマンを
モノ・アイに捉える。

「なに騒いでいるんだ。
戦車をタコツボに埋めてやったぞ。
あとはお前らの仕事だ、目隠しをしなきゃならんのだろうが。
ったく、役に立たねえ奴ら・・・」

「んだと!
もういっぺん言ってみろ!」

目の色を変えて怒鳴ったのは、ヴィットマンではなく、マルコヴィッチの方だった。
普段は斜に構えてクールを気取っているくせに、若さによる血の気の多さは隠しようが
無いようだ。

「よせ、マルコ!」

こうなると、年長者のヴィットマンは激発する機会を失い、なだめ役に回らざるを得ない。
隊長も大人になりましたなあ、などとクルトに言われるのはこの為である。

そのクルトはヴィットマンの横で、彼が棄てた煙草を拾い上げている。

別に、突然エコロジーに目覚めたわけでもあるまい。
ただ単に、まだ吸えるかもしれない煙草が惜しいだけに決まっている。

まったく、どいつもこいつも・・・
そう思ううちにヴィットマン自身の怒気は沈静化していた。


「ラース、お前も仕事が終わったんならもう用はないんだろ。
とっとと消えろよ」

ヴィットマンに言われて、アルノ・ラース中尉のザクは肩をすくめて見せた。
あれで謝罪したつもりなのだろうか。

それにしても、あんなところまで人間みたいに出来ていやがって。
どこまで忌々しいんだ、モビルスーツって奴は。


立ち去るザクに背を向け、彼の愛すべき部下達に向かってどなる。

「クルト、マルコ!
仕事の続きだ、さっさと終らせるぞ!」




746 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/08/11(Mon) 23:41


(06/51)

セヴァストーポリ要塞。
ジオン軍の要衝・オデッサの衛星基地である。

もともと『オデッサ』は、黒海北岸の港湾都市の一つであったに過ぎない。

だが、ヨーロッパ大陸を席巻したジオン軍は、この港から北の旧ウクライナ地方にまで
及ぶ広大な地域を総称して『オデッサ』と呼び、地球経略の最重要拠点としていた。


何故ならば、この地域に埋蔵された鉱物資源の量は実に膨大であり、特に鉄、マンガン、
チタン、ウランの埋蔵量は全世界でも屈指だったからだ。

資源に乏しいジオンにとって、オデッサはまさに宝の山だった。

その宝の山を守るべく、東の鎮めの役割を担ったのが、セヴァストーポリ要塞だった。

この大要塞は、オデッサ港から南東300キロに位置している。
オデッサを頭に例えれば、黒海を抱きかかえるようにして南東に向かって延びた腕が
クリミア半島であり、その指の先の部分にセヴァストーポリが在ると言えよう。


このセヴァストーポリを含むオデッサ東面の攻撃を担当したのが、マザーウェル中将の
連邦軍第3軍集団であり、兵力は機械化歩兵師団34個を中核とする64万3000で
あった。

一方、オデッサの東部に展開するジオン軍の守備兵力はわずか6万6000に過ぎず、
そのうち、東部戦線最大の拠点であるセヴァストーポリには、3万4000が配置されて
いるだけだった。

連邦軍のマザーウェル中将は、麾下の全力を挙げてセヴァストーポリを攻撃するつもり
だったから、彼我の兵力比は20対1になるだろう。


マ・クベから増援を拒否された、哀れなセヴァストーポリの防衛司令部は、正面から
マザーウェルの大軍と戦う愚を避け、要害の地に拠って、少しでも長く防衛線を支えよう
と試みざるを得なかった。

彼らはその一環として、よほど整備状況の良い一部の車両を除き、殆どの戦車を地中に
埋めてしまい、据付の砲台として使うことにしたのである。

連邦軍は圧倒的な兵力を利し、初手で制空権を確保し、要塞攻撃前の準備攻撃として、
徹底した空爆と砲撃を加えてくるだろう。

そうなれば、機動力に乏しい戦車をいくら戦線に並べておいたところで、戦う前に全て
撃破されてしまうだろうことは目に見えている。

ならば、丘陵地帯の陰の地中にでも埋めて身を守らせつつ、防御用の砲台として活用
した方が良い、というのが彼ら防衛司令部の判断であったのだ。


ヴァルター・ヴィットマン中尉が、屈辱に身を震わせながら自らの戦車を土に埋めたのは
その為だった。




747 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/08/11(Mon) 23:42


(07/51)

【11月7日 07:00
ルーマニア ブカレストより東へ50キロ、ヤロミツァ付近】


東欧バルカン半島の付け根にあるルーマニア地方。
ルーマニアの大都市・ブカレストから一路東、オデッサへと進軍する大戦車団があった。
その大集団の中に、一際大きな戦車が見える。

いや、戦車などというものではない。
その巨大さは、陸上戦艦とでも言った方が相応しいだろう。

この陸上戦艦は、ビッグ・トレー級大型陸戦艇、『バターン』。
地球連邦軍の総旗艦だった。


「我が軍の主力は、トランシルヴァニア山脈を超えず、これの南へと迂回し、平野部の
ブカレストからドナウ川を突破、オデッサ南西へと至るルートをとります」

「支援態勢も抜かりありません。
すでに第2航空軍がトランシルヴァニア山脈南端の敵陣地に空爆を敢行し、敵の
砲塁群の50%を破壊。
さらに陽動として、第17軍と第32軍の合わせて16万がカルパチア山脈の敵防衛線
を攻撃しています」

「しかし、敵もドナウ川周辺に強力な陣地を構築しているようです。
ここを突破するには、相当な敵の反撃と、味方の損害を覚悟せねばなりません」

「東部戦線では第3軍集団がセヴァストーポリを爆撃しつつあり。
これを本日中に攻略してみせるとのこと。
さらに・・・」


『バターン』内部の広大な作戦司令室。
居並ぶ参謀達からの報告にいちいち、ウン、ウン、と頷く白髪白髯の人物は、地球連邦
軍総司令官ヨハン・イブラヒム・レビル大将だった。


彼は面白くもなさそうな表情で一通り報告を聞き終わってから、参謀長を務めるエルラン
中将にぶっきらぼうに問いかけた。

「それでエルラン君。
第2軍集団のオーバーベイ中将は作戦に間に合うのだろうね?」


エルランは神経質そうな顔を歪めた。
不快なことがあるとそうなるというよりは、単にそれが癖であるらしい。

「いいえ閣下、残念ながら。
彼らはミンスクの南、プリピャチの大湿地帯に足をとられている筈です。
あの湿地帯の面積はグレート・ブリテン島に匹敵するほどですから、走破は容易では
ありません。
数日、ことによっては完全に作戦に間に合わぬ事も考えておかなければならないでしょう」


レビルは、わざと大仰に驚いてみせる。

「ほう、それは一大事だ!
例のコロニー落しによる異常気象のせいで冬が早く到来し、プリピャチの湿地帯は
凍結しているから走破は容易だ、と聞いていたのだが違ったのかね?」


「閣下、どこで誰から聞いたのかは存じませぬが、根拠薄弱な甘い観測に惑わされ
てはなりませんぞ。
例年より冬が早いからといって、11月になったばかりでは凍結はしますまい。
通常、プリピャチの湿地帯が凍結するのは12月に入ってからなのです。
私はかつて、キエフ駐留軍に居たことがあります。
その経験をご信用ください」


それこそ根拠薄弱極まりないのではないか、とレビルは思ったが、口には出さない。
だが、彼はこの件に関し、エルランの見解を信用しないことに決めた。




748 名前:アナベル・ガトー ◆JZkC7c9U 投稿日:2008/08/11(Mon) 23:43


(08/51)

レビルは異端の将だった。

参謀連中からいくらでも質的、量的に優れた情報を得られる立場にいるにもかかわらず、
ときにそれを信用せず、前線の将兵の中にこれと見込んだ人物を見つけると、その人物
から最前線の生きた情報を得ることを好んだ。

更にはそれらの人物に、組織や指揮命令系統を無視して直接指示を下すことさえあった。

その最たる例が補給部隊の一将校に過ぎぬマチルダ・アジャン中尉を介し、ホワイトベース
隊の能力を測り、この隊に試作兵器を優先的に与えるなど、様々な試みをしたことだろう。


要するに、もっとも組織を重んじなければならない立場にいる筈の人間が、それをして
いなかったわけだ。

やはり異端の将というべき人物だった。


レビルはエルランの見解を信用せぬと決めた。
オーバーベイの第2軍集団は何とか戦闘に間に合うに違いない。
それはいい。

問題は、ならばいつ、第2軍集団が戦線に到着するのか?
ということであった。

レビル自身、これがどうにも分からない。
しかし、ジオンのマ・クベに時間を与えるわけには行かぬ。
である以上、今は前進するしかない。

そんな彼の複雑な感情が、この台詞になってあらわれたらしい。


「この戦いは奇妙だな、エルラン君」


例によってエルランが顔を歪める。

「後世の戦史研究家たちは、これを何と呼ぶだろうかね?
宇宙世紀のアウステルリッツか、日本海海戦か、それとも・・・」


一呼吸おいて、エルランに顔を向ける。
無愛想を絵に描いたような人物と言われるレビルの目に、この時は悪戯小僧のような
輝きがともっていた。


「・・・ワーテルロー会戦か」


ワーテルロー会戦。
それはかのナポレオン・ボナパルトが、惨めな敗北を強いられた戦いの名だった。

このときナポレオンは、貴重な別働兵力をド・グルーシー将軍に委ねた。
しかし、この別働隊は、ついに主力決戦に間に合わず、主人の窮地を救うどころか
何の役にも立たなかったのだ。




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