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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱

1 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2016/04/23(Sat) 08:22
桜の花綻び、早くも儚げに花の嵐舞う様は殊の外美しゅうございますね
日本の春、長閑にして麗らかなる陽の光がこの身を包むことの何と嬉しいことでございましょう
異国より参りまして明るい青空の下、小路を染める花びらを箒で掃うのも情緒を誘うものがございます

わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します
何卒よろしくお願いいたします

206 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/05/08(Sun) 17:06
>>201(柚葉さん)
>お嬢様…先日は有難うございました。
>レイナさんに御用意頂いた菖蒲湯、存分に堪能させて頂きました。
愉しんでいただけたようで良かったですわ

日本には、他にもそれぞれの季節を愉しむ『季節湯』があるそうでございますね
1月=松湯、2月=大根湯、3月=蓬湯、4月=桜湯、5月=菖蒲湯、6月=どくだみ湯、
7月=桃湯、8月=ミント湯、9月=菊湯、10月=生姜湯、11月=蜜柑湯、12月 ゆず湯
いずれもそれぞれの季節に合わせた健康を考えたお風呂だそうです
これからもいろいろ楽しんでみたいですわ

でも、レイナさんにばかりお願いするのも申し訳ありません
わたくしも用意してみたいですわ
日本旅館の仲居さんのように着物にたすき掛けでがんばるのですよ!
そして、用意ができましたらお二人と一緒に入りたいですわ!

故郷の城では…よく薔薇の花びらを浮かべたお風呂に入りましたわね
薔薇の香りは素敵ですが、わたくしは菖蒲湯のすっきりした芳香も好きでございます

>…それにしても凄いですね、お嬢様。
>菖蒲がこの時期の魔除けとして使われているという習慣を存じておられるとは。
日本に来るときに楽しみの一つはお風呂でしたのよ
日本人は入浴をこよなく愛する民族だと承っておりました
檜の芳香のする家風呂、大勢の人たちでにぎわう銭湯、行楽地にありますレジャー風呂、山間の鄙びた秘湯…
いろいろ調べていくうちに菖蒲湯という習慣を知ったのですわ

それに、日本での入浴は、基本的に自分で自分のことをせねばなりません
それがまたわたくしの望んだことでございます
居城のお風呂では、浴槽の傍らにいつも数名のメイドさんが待機していてお世話してくださるのですが、なんだか落ち着かなかったのですわ
体を洗うのもメイドさん任せなのですもの
幼少時、一度『自分で洗えるもん!』と申しましたら『わたくしの仕事を取らないでください!』と泣かれてしまいましたので、従わざるを得ませんでした


>…そういえば私、幼い頃にこの習わしを知ったのはとある昔話がきっかけなんです。
>「食わず女房」という、ちょっと怖いお話でしたね。
>先程公民館で、本を借りてきましたから使い魔の子達に今夜は読み聞かせてあげることにしましょう。
あらあら楽しそうでございますね
それではわたくしもお相伴に与って聞かせていただきますわ


>…あらあら、3人とも部屋の隅で縮こまってしまって。
>うふふふ、冗談ですよ。(苦笑)
あらあら、3人ともすっかりお話に惹き込まれてしまったようですわね
わたくしも楽しく拝聴いたしましたわ
柚葉さん、語り口がとってもお上手、聞いていてとても心地良うございましたわ
しかし、恐ろしいながらもユーモラス且つ教訓にとんだお話ですわね

「この世に、飯を食わぬ女房などいると思うか!」
まさにこれでございましょう
人との良き縁は、己の都合ばかり考える者には決して訪れない
当然のようでいて往々に忘れてしまうものでございます
きっと昔の子どもも知らず知らずのうちにそうした教えを学んでまいったのではないでしょうか

207 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/05/08(Sun) 18:39
>>202(柚葉さん)
>でも、今でこそデジタルゲームのイメージが強いですが
>アナログゲームはそれ以前から作っているそうですね。
>実家には、その会社で造られた将棋の駒があるんです。
まあ、将棋の駒も作っていたのですか?
あの会社はカードゲーム…花札も製造販売しておりますわね
ですが、アナログゲーム界の大手であった会社が開発したデジタルゲームがあまりに目映い光芒を放って、アナログゲームが霞んでしまいましたのは残念ですわ

>確かに、京都は陰陽師の本拠地ですね。
>でも、神父様と陰陽師の方々は退魔を生業としていても力の使い方は全く異なりますね。
>陰陽師の方々は魔を祓うために、魔を使役なさっていたそうですから。
柚葉さんは日本の陰陽道にお詳しいようですわね
今のところわが眷属と日本の陰陽師の組織とが接触したというお話は存じません
ですが、そのような時が参りましたら、是非とも平和裏に事を為したいものでございます
最初が肝心、初め良ければ事半ばなる、などと申しますわ
その時は柚葉さんのご助言が頂けましたら有り難いですわ

>それと、京都は確かに表向きは華やかな場所が多く、「雅」を感じさせる都市ではありますが、
>実際には幾度も戦乱の中心地となり、侍の最後の時代には巷に白刃を手にした修羅、悪鬼羅刹の群れが斬り結んだ血塗られた魔都でもあります。
戦乱は血なまぐさく多くの命が失われたのは悲しゅうございます
闇の中にいまだ活ける修羅がまた光と切り結ぶ日が参らぬことを祈りとうございます
わたくしにとって馴染みのございますローマ、フィレンツェもまた血塗られた歴史を持っておりますゆえ、その気持ち弥が上にも高まるのでございます
彼の都市にては他人事ではなく、教皇まで輩出したボルジア家はカルミーニオ家にとりましても因縁があり、それゆえ修羅の歴史も共有していたとも申します
末裔たるわたくしとしましては、ただ光と闇の相抗うことないよう祈りたいですわ


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